知りえない情報を知る職業ーーー差別化は限界なのか?

私は女子社員の身長と体重を把握しています。
20歳代の女性顧客の婦人科系疾患の経緯も知っています。
法人顧客においては、経営状況はもとより、
・過去に解雇した社員から訴えられている
・A社長が、最近ある女性にマンションを買った
・B社長は周囲には禁煙したと言ってるけどコッソリ喫煙してる
・社内には内緒にしてるがC社長はガンにかかっている
・D社は最近資金繰りが悪化している
といった会社の状況や、経営者の個人情報までが耳に入ります。

なぜなのか。
そのお話は、後ほど。

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私たちは、自分の会社がどんな強みを持っているかに気づきにくい。
「いや、他社と変わりませんよ」
「特別に品質がいいわけではないし(苦笑)」
「うちより安いところはたくさんある」
などなど。

聞いてて悲しくなる話が多い。
かくいう私も、自分の会社の強みというのを見つけることができませんでした。

 

それもそのはずで、同業他社とはしのぎを削っています。
となりのアイツが何をやってるかを必死で勉強します。
同じルールで競争しているから、たいていはあまり差がない。

で、10年以上前から、おきゃくさんにアンケートをとってみたりして、必死に他社との違いを見つけようとしました。
しかし、残念ながら、「これ!」というものは見つけられませんでした。

 

しかし一方で、この数年を見ていると、業界の壁って相当溶けてますよね。
印刷を手軽な形で提供し始めたプリントパックや、ラクスル。
この会社、もともと印刷会社じゃなかったとききます。
士業をまとめた団体の中心人物は、実は士業の人ではなかったとか、専門分野でさえ専門外の人が活躍しています。
そういう中で、同業他社と競ったところで、わずかな違いしか生み出せません。
しかし、もっと広い視野で見たときに、自分たちの業界で当たり前のことが他の業界では驚くべきことであることはけっこうあるのではないでしょうか。

 

たとえば、冒頭のお話。
女子社員の身長体重を知ってるとか、普通、セクハラですよね。
20代女子の婦人科系疾患だって、経営者の二号さん事情だって、普通は耳にしません。
けど、私の父が作った家業は保険屋さんです。
そうすると、生命保険加入時に健康状態を把握する必要があります。
外に作ったオンナにマンション買えば、火災保険だって必要になります。
そんな流れから、私たちは、かなり重要な顧客の”秘密”を知ることができます。

さすがにこれを別のことに流用するわけにはいきません。
それをやっちゃあおしまいです。
しかし仕事の性質として、私たちは顧客の情報に関して総合的に収集しえる業種と言えるでしょう。
その立場を利用していろんな情報を集めよ、というのではなく、情報が集まる性質をもった職業を経験しているということです。
つまり私たちは、情報の中で過ごすことになれているのです。

そう考えていくと、同業者との差別化だけを考えていたら思いつかないことが、全産業の中での立ち位置を考えると生まれてくることもある、ということです。
また、老若男女、個人・法人とわず、顧客がいるのも特殊と言えるかもしれません。
だからこそ効率が悪かったのですが、それも経験の1つなのでしょう。

 

ここから先は工夫のしどころですが、保険屋さんというビジネスドメインが、もしかしたら情報管理業になるかもしれません。
なんにせよ、私たちは自分たちの存在であったり、業界であったりという固定観念を取り外して社会を見る必要がありそうです。
同じ土俵でしのぎを削るのは、限界にきているのですから。

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