フジテレビが大変なことになっていますね。
華やかな表舞台とは裏腹に、裏では何かしら表には出せない話がいろいろあるようです。
ただ、私が見ているのは、フジテレビの今回の問題は、中小企業の事業承継問題とかぶる部分があると感じています。
少し具体的に解説したいと思います。
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フジテレビ問題について、簡単に私の認識を整理します。
もちろん、内部事情を知る立場でもありませんし、色んなことが言われていますから、私の推論を含むこともあることを予めご了承賜ればと思います。
まず前提として、何が起こったか、です。
タレントの中居正弘氏が、女性が嫌がるようなことをして、もめ、示談に至ったというお話があります。
ここはほぼ事実のようですね。
このお話から、実はこれはフジテレビ内部では、恒常的に行われていたのではないか?という話に発展してきました。
女子社員や女子アナを、フジテレビの仕事がスムーズに進むための夜の接待に駆り出していた、という事ですね。
そういったことが組織的に行われていたらしいというところから、その根源は日枝相談役にあるのでは、という話がいろんなところから出てきています。
現在は相談役という立場に退いているはずの日枝相談役の意向に誰も逆らえないかのような情報も出回っています。
この事が事実かどうかはわたしにはわかりませんが、一般的な流れからかんがえて、「そんなこともあるだろうな」と感じているところです。
実は、多くの中小企業でも、圧倒的な権力を持つ経営者の存在があります。
ある意味社内の天皇で、その人のいう事に誰も逆らうことができません。
中小企業の場合、多くは創業社長がこの立場にあります。
会社はその人の力で大きくなってきたので、誰も反発することができません。
反抗しようものなら、「じゃあ、お前は俺のやり方以外で会社を大きくできるんだな」とすごんでくる人も多い。
昭和時代に、少しクリーンさのない戦略で大きく鳴った会社は多い。
そしてその世代の経営者は、その時の成功体験のまま、現在の経営を仕切ろうとします。
コンプライアンスや、内部管理体制などどこ吹く風です。
かつてうまく行った方法をやり続けた結果が、今回の日枝相談役の振る舞いじゃないかな、と推察しています。
そして彼は、表舞台に出てきません。
社内で力を発揮した会社の王も、年齢とともにロジカルな受けごたえが面倒になります。
だから、そういう場に出たがらないんですね。
これも中小企業の社長と共通しています。
こういった事件が起こって失脚するケースもありますが、日枝相談役は2005年1月29日時点でまだ辞意を表明していないですね。
多くの後継者は、そういった力技の王様の下にいる、雇われ社長みたいなものです。
フジテレビの記者会見でも、日枝相談役を擁護する姿が痛々しくも感じられ、それはよくある後継者の立ち位置に似ています。
さて、このようなシーンを見て、後継者の皆さんはどう感じるでしょうか。
日枝氏を何が何でも引きずりおろせ、と思うかもしれません。
どうせ、王様なんだからいかんともしがたい、とあきらめるかもしれません。
あるいは、上手くいなしながら生きていくしかない、と感じるかもしれません。
そんな事から、自分の立場を第三者的に見る機会を得られるかもしれませんね。
私は父が、日枝相談役ほどえぐい人でなくて良かった、とホッとしています。
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