跡継ぎの大変さと楽しさと、立場によるものの見方の違い

私の住む地、大阪でもわずかながら雪が降りました。
昨日は、ちょうど当社のレンタルスペースでセミナーを行われる方がありました。
そういった立場の人間からすると、雪は勘弁してほしいなぁというのが本音。
しかし、姪っ子は朝起きると窓に駆け寄って、雪が積もっていないことをガッカリ感じたようです。

同じ事実を前にしても、受け取り方は人それぞれ、ということなのでしょう。

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たとえば、会社の跡継ぎ、というと世間的な目は、こんな感じじゃないでしょうか。
・親の会社を継ぐなんていいですね
・親の会社を継ぐなら楽ですね
・将来の地位も収入も保障されてるようなものですね
・自由でいいですね

そりゃあ無理もありません。
テレビなどで見かける跡継ぎ像は、裕福で高級外車を乗り回してる大富豪の御曹司。
世間知らずで、どこからともなくお金がわいてきて、お洒落でスマート。
だいたい、恋愛ドラマでは主人公の恋敵として出てきたりしますね。
わたしも跡継ぎの知人友人がたくさんいますが、そんな跡継ぎ、そうそういませんけどね(苦笑)

なんだか割を食ったような感じです。
だれもオレの(私の)悩みなんて理解してくれない!なんてね。

 

跡継ぎの目の前にある現実は一つなんですが、解釈は無数にある。
雪の降らない地域に降る雪とおんなじですね。

となると、目の前の現実は解釈次第で変化する、ということが言えそうです。
さすがに王子様のようなテレビドラマの世界にいる跡継ぎ像は極端かもしれません。
しかしやっぱり一般の人にとってはうらやましい存在であることは多いようです。

 

少なくとも、跡継ぎという以上、将来その会社のリーダーになる最短距離を歩める可能性は高いと思います。

イマドキ、社長なんかになりたくない、という人は多いかもしれません。
しかしそれでも、会社という王国の王というのは考えようによっては楽しいものです。
もちろん、責任は伴いますが、それを補って余りある楽しさはあると思っています。

しかし、なんとなく跡継ぎの目に映る跡継ぎ像は、楽しさが感じられていないような気がします。
それは楽しさを見ようとしていない状況があるのかもしれません。
じゃあなぜ楽しさを見つけられないのか。
たぶんですけど、世の中やら社内から、自分が受け入れられていないかのような錯覚に陥ってはいないでしょうか。

私は幼稚園の頃、ちょっとだけイジメられていたことがあります。
いじめと言っても、幼稚園児のすることですからたかが知れてます。
からかわれたり、たたかれたり、お遊戯の時間につねられたり、そんな程度です。
その程度なんですが、私は幼稚園に行きたくない、と家では駄々をこねました。
先生にも言いつけましたし、親にも言いつけました。

けど、大人はだれも味方してくれるどころか、いじめっ子について
「〇〇ちゃんがそんなことするわけないじゃない」
と諭されていました。
仲のいい友達も、自分も巻き込まれたくないと思ったのか、私から遠ざかっていきました。

当時はわからなかったのですが、今から思い返すと、
誰ひとり自分を受け入れてくれる人がない、
と感じたことが、いじめという事実以上にショックだったような気がします。

 

さて、跡継ぎの方がうつ病になったり、自らの命を絶つという事件がけっこうあります。
その背景には、誰にも受け入れられていない、という孤独があるのではないかと思います。
外野の人たちは、華麗な御曹司と自分の立場を評し、
社内では社員は自分ではなく、親のほうばかりを見る。
親は最前線で旗振りを行いますが、これは跡継ぎにとっては「認められていない」というシグナルとして受け取ってしまいがち。

ここには自分の居場所はないんだな・・・と。

 

こういった自分が知覚している会社の状況を、「人を変えることで何とか自分に目を向けさせよう」とするとたいてい失敗します。
例えていうなら、気持ちの離れかけた恋人に「私を見て!」と強要するようなものです。
それ、言われたら重く感じて、さらに距離をとろうとしませんか?

しかし、恋人の気を引くより、社員の心をつなぐのは簡単です。
まずは、跡継ぎの方が社員を受け入れることです。
きっと社内が殺伐としてるばあい、自分が相手を受け入れていない可能性はけっこう高いものです。
社員を受け入れれば、自分も社員から受け入れられるようになります。
そして社員に受け入れられれば、自分の場所が社内にできます。
社内に自分の居場所ができる、つまり安心・安全を社内で感じることができるようになれば、すべてのことが見え方が変わります。

何かが起こったとしても、ともに進む仲間がいる、と感じられることほど心強いものはありません。
そこまでいかなくとも、誰かに受け入れられている、と感じられるだけでどれほどの安心感を感じられることでしょうか。
そんな状況になりえれば、目の前の現実は変わらなくとも、自分にとっての意味合いは変わってくるのではないでしょうか。
雪が降って困ったと感じる立場にいる人と、楽しめる立場の人がいるのと同じように、
会社の跡継ぎも困る立場にい続ける人と、それを楽しめる立場に立てる人がいる、と私は考えています。

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