「起業」には、これまで3度のブームがあったといわれているようです。
一つ目は、1970年代前半。
二つ目が、1980年代。
そして三つ目が1990年代後半から2000年代前半。
なるほど、1950年代5万件程度であった設立登記件数が、1970年代前半には、年間9万~11万件と増えています。
この時期創業した方の年齢を、30歳とすると、現在は70歳代半ばという事になります。
つまり、起業ブームの中で、『脱サラ』をして事業をスタートさせた方々が、今まさに引退のタイミングに来ています。
しかし、その世代交代が遅々として進まない、という感覚を持つのは私だけでしょうか?
「世代交代」は、その問題そのものが非常に難しい要素をはらんでいます。
とはいえ、今、事業承継の問題で頭を抱える中小企業の多くは、
果たして、世代交代だけの問題を解決すればOKなのでしょうか?
実は、私は少し違った思いを持っています。
というのも、世代交代のタイミングと、時代の変遷というタイミングが同時に起こっているからではないか?
と考えています。
例えば、今の中小企業において、事業承継がなければグングン業績を伸ばせるか?
と考えてみてください。
おそらく、過去の延長線上ではなかなか難しいでしょう。
つまり、企業として、ビジネスモデルの大きな転換を迫られているタイミングなのです。
そこに、事業承継という一大事業が同時進行で起こり、この二つのテーマが交錯するから
事業承継をより難しくしている側面があるのではないでしょうか。
つまり、旧来の考え方で後継者を育てても、
この変化を乗り切るのは難しい時代である、と私は考えています。
そんな中で、良い経営をしようと奮闘される、経営者・後継者の方に、
何かしらの情報をお届けできないか、とこのホームページを開設しました。
ご参考になることがあれば幸いです。