事業承継

映画「ゴッドファーザー」に見る世代交代劇

中高年以上の人なら、きっと一度は聞いたことがあると思います。
「ゴッド・ファーザー」という映画のタイトルを。
この映画で印象的なシーンがあります。
時間にして数分ですが、それを見て、私が何を感じたかをお伝えできればと思います。






こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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この映画は、イタリアンマフィアを描いた映画で、
1970年代空前のヒットとなりました。
初めて私が見たのは小学生の頃だったと思います。
正直、何のことだかよくわからず、退屈をした覚えがあります。

 

これだけ名作の誉れの高い作品ですから、
大人になった自分なら少しは良さがわかるだろう。
そう思って、最近見てみました。
しかし、残念ながら今一つその良さがわかりませんでした。
3時間と長い事もあり、多分二度と見ることはないでしょう。

 

しかし、そんな中、非常に感銘を受けたシーンがありました。
それは後半のある数分程度のシーンです。
物語の中では主人公である、ヴィトー・コルレオーネが圧倒的なカリスマ性を光らせています。
多くの部下に慕われ、頼りにされているボスです。
しかし、このヴィトー・コルレオーネが引退を決意します。
そして後継者に指名したのが、三男のマイケル。

マイケルのやり方は、父、ヴィトーとは少し違います。
それに対して、参謀からはマイケルに異議を唱えます。
マイケルが聞く耳を持たないとなると、引退した父ヴィトーににじり寄ります。
「おやっさんより何とか言ってやってくだせぇ」
という感じです。

 

そのとき、父ヴィトーはどう答えたか。
「それはマイケルに聞け。」
「マイケルの考えを後押しする。」

この時点で、ヴィトーは一切マイケルのやり方に関して口を挟まなかったのです。
しかも、どんな申し出に対しても、後継者であるマイケルを尊重し、立てていました。

 

映画の外から見ていても、
「マイケル、それはまずいよ~」
と言いたくなることも、コルレオーネは何も言いません。

 

父、コルレオーネは日本的に言えば、仁義を重んじるタイプ。
マイケルはどちらかといえばドライな一面を持っているように見受けました。
まさに、親子経営にありがちなコントラストですね。

その結果がどうなったかは恐らくPARTⅡに持ち越されているのでしょう。
私はもはや見るつもりはありませんが、そんな視点で見てみるのも面白いかもしれません。

 

多分、このシーンを見て後継者の方はこう思うでしょう。
こんなふうに任されたら、大変だ。
けど、やりがいはある。
後継者の育成に悩んでいる先代の方がいらっしゃるとすれば、
これが最も手っ取り早い後継者育成の方法です。

 

なぜなら、必要に迫られてる時こそ、学ぶことができるからです。

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