二代目が潰す会社、伸ばす会社 (日経プレミアシリーズ) 新書
久保田 章市 (著)
様々な本を見てみても、後継者にフォーカスしたビジネス書というのはなかなか見当たりません。
多くの書籍は、先代に向けて書かれたもの。
どういうことかというと、お金を握ってる先代に訴えかけることで、相続対策や株の移転などの提案をするために書かれた本、というのが多いのです。
著者は、税理士や、弁護士といったところが多いでしょう。
一方本書の著者は、銀行勤めを30年行い、教授になった方。
銀行という立場から見た企業、学者としての立場で研究した企業、といった視点から中小企業の代替わりについてを研究されているようです。
そういった事から、本書の内容は非常にフラットで、バランスの取れた内容だと思います。
詳細についても、殆どは私自身も賛成する内容で、このブログの内容と多くがかぶっています。
出版された本と内容がかぶっていると、私がパクリじゃないか?なんていわれそうですが、私は私なりのルートで出した結論なんですけどね(笑)
後継者の役割を3つに分けて記述しており、その内容についても取材に基づいた考察と思われ、非常に素晴らしいと思います。
第5章は後継者から見ると蛇足の感もありますが、自分の立場に不安を感じたとき、この本を参考に立ち位置を考えていく、というのはアリじゃないかと思います。
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