非常識な後継者50の心得

非常識な後継者50の心得(48)ものの見方を変えると世界は変わる

私は最近散歩が好きで、よくふらっと歩いたりします。
けど、仕事で目的地があるとき、そこに向かって歩くというのは別物で、できる事なら歩きたくないと思います。
どちらも同じ「歩く」という行為なのですが、気の持ち方で物事の印象は大きく変わります。

ある後継者の方は、会社の状況もあまりよくなく、先代との関係も良くなかった。
しかし、ある時、物の見方を変えて、自分がコントロールできる問題と出来ない問題を分け、コントロールできないことを切り捨てた瞬間から、見える世界は一変したと言います。

親子の事業承継問題は、なかなか同じ境遇にいる人以外には理解できません。
それは逆に見ると、物の見方によっては普通の人からはうらやましい状況だからです。
この「物の見方」についてを操ることができれば、私たちの悩みは随分軽減するのではないでしょうか。

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事実は解釈

「歩く」という事実をどう解釈するか?

冒頭のお話で、無目的なさんぽは好きだけど、移動手段としての歩きは嫌。
これ、そこそこ多くの人が共感いただけるのではないでしょうか。
友人でも、出張先にシューズやウェアをもっていって朝ランしてるけど、そこに至るにはタクシーを使いたがる社長、実際にいます。

事実としては、散歩も移動手段としての徒歩も、同じ歩くという行為です。
しかし私たちは、「しなければならない」という形で受け取る「徒歩」と、「やりたい」という思いから来る「散歩」は主観としては全く別物。
この事に着目すると、ある一つの問題の原因が浮かび上がってきます。

事業承継は嫌なものか?ということ。
実はこれも、前向きに考えたなら、将来社長が約束される立場で、そこそこ若い時期に社内で発言権を持てる後継者という環境は悪い話ではありません。
けど、私たちは、「継がなければならない」という義務感でやっていると、どうも面倒なことに感じられたりする傾向はないでしょうか。

「義務」になった瞬間絵をかくのをやめた子供たち

ある有名な実験があります。
お絵描きをしている子どもたちのあるグループには、絵を描いたらご褒美を上げると言ってご褒美を上げました。
すると彼らは、はじめのうちは一生懸命絵を描いていたものの、次第に絵への関心は薄れていったと言います。
もはやご褒美なしには絵を描かなくなったのだとか。

一方何のご褒美もないチームはとにかく無心に絵を描いていたのだとか。

何が言いたいかというと、ご褒美とお絵描きを交換で描くという回路ができてしまうと、自主的に描きたいという思いが消えていったのです。
義務になってしまったのでしょう。

義務になると、彼らは絵をかくのをやめました。

私たち事業承継における後継者もまた、それが「義務」という感覚があるからしんどいし、それにもまして「認められる」というご褒美もないのだから会社を辞めたくなるのも当然です。

「義務」という思いから抜け出そう!

事業承継は義務という考えから抜け出す

私たちは何となく、「親の商売を継ぐのは子どもの務め」的な義務が先行した動機で事業承継をしていないでしょうか?
となると、私たちの長い事業承継の過程は「やらされモード」前回となってしまいます。
ご褒美がなければ絵を描かない子供と同じ状態に陥ります。
そして事業承継で、外からご褒美を得られる機会は非常に少ない。

そんな状態を、私たちは外的な環境を一生懸命変えて、なんとかつじつまを合わせようと頑張ります。
報酬としての「褒められる」という状況をゲットしたいと頑張るんですが、たいていはスルーされてしまいます。
となると、自分以外を変えるというよりは、自分の味方を変えるしかありません。
それをリフレーミングと言いますが、そういったものの見方を学ぶ方が近道なのかもしれません。

前のめりにやってみる

やることは実はそんなにややこしいことではありません。
後継者としての事業承継を、喜んでやる、というマインドセットをつくればいいだけです。
ああ、嫌だなぁ、
面倒くさいな、
つらいな、
と心の中でつぶやきそうになった時、楽しんでみよう、と決心を新たにしてみるだけです。
どうせやらなきゃいけないなら、イヤイヤやるより、そこに喜びを見出したほうがいいはずです。
案外その心持で見える世界が変わってきたりします。

精神論のようで恐縮ですが、物の見方を少し変えて見るだけで現実は変わります。
一度試してみて頂けないでしょうか。

 

 

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