非常識な後継者50の心得

非常識な後継者50の心得(40)仕事の任せ方には気をつけよう!

どさっ!と仕事を渡されて
「あなたならこれ、できるでしょ!やっといてね!」
そしてどかどかと去っていく。
そんな人と仕事をする機会がありました。

ある経営者団体での一コマなんですが、こういう上司にはついていけないな……と感じました。
心得⑩で人に任せよ、という話をしましたが、今回はその任せ方の話です。

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仕事を投げつける事と任せることは違う

ある経営者団体で私がいやだな、と思った仕事の任され方

わりと付き合いの長い経営者がいます。その経営者とはある経営者団体で、彼がその団体の会長をやり、私が副会長をやるというシーンがありました。
ちなみに彼の会社は、社員、それも会社の中心的立場を担う社員がいつも辞めてしまうそうなのです。
その社長と私が経営者団体で仕事を始めてすぐ、私は彼の会社の社員が辞めてしまう原因がわかりました。
仕事の任せ方が雑なのです。

「あなた、できるでしょ?」ぐらいの感じで、目の前にドサっとしごとをおいて立ち去る。
説明もなければ、責任感も監督も感じられない。
そんな様子で、任せるというより投げつけられたような感じです。
これならば、社員が反抗したくなるのもよくわかります。

気持ちがあるか?ないか?

とはいえ、仕事を任せる以上、あまり干渉しすぎるのもどうかと思います。
しかし、干渉しない事と、関心を持たないことは別物です。

先ほどのエピソードの「彼」は、もう自分が楽をしたいから、自分が考えたりやるのが面倒くさいから、丸投げしてるのが見え見えなんです。
このニュアンスを言葉で伝えるのは難しいのですが、そこに愛とか気遣いはない。
当たり前、くらいの感じで仕事を投げつける。

同じような結果になるとしても、しっかりとコミュニケーションがあって、信頼関係があれば全く別物なんです。
だけど、本人は信頼関係があるつもりでも、私から彼への信頼はゼロ。
結局人間関係が構築できていないと、仕事を任せるということも出来ないのです。

また、これも表現が難しいのですが、ちゃんと心を会社に置いておかないと、人は離れていきます。
立場上、営業や出張、お付き合いなどで会社を留守にする機会も多いかもしれませんが、気持ちは会社に置いておくよう意識したいものです。

仕事や会社との距離感

自分本位になりすぎると組織は崩れる

リーダーって、わがまま。
そんなイメージが強いと思います。
昭和の時代や、社会をガシガシ変えていくような卓越したリーダーって、きっとそんな感じだと思います。
たとえば、ホンダやソニーを作った人たち。
アップルを育てた、スティーブ・ジョブズや、GAFAの創業者たち。
こういう人たちは、強すぎるカリスマを持ち、その世界観に多くの人を巻き込んで世界を変えてきました。

私たち後継者もまた、それぐらいの社会変革を行う気概で経営するならある程度わがままでなければならないと思います。
しかし、そこに至る人というのは人口の1%にも満たない人たちです。

このレベルの人だと、ほとんど教祖的な信奉者が集まる可能性が高そうですが、普通の人はなかなかそうもいきません。
となると、現実的なところで考えると、しっかりと組織に根を張る必要があるのではないかと思うのです。

結果として、組織との人間関係をしっかりと作ったうえで、相手に配慮しつつ、しかし過剰に干渉しすぎないという微妙な距離感が必要になります。
リーダーって、自由奔放にやればいい、という物でもないのではないかと思います。

相手の反応をしっかり見る

ある時、独りよがりな世界に自分が孤立しているかのように感じることがあるのが事業承継の中の後継者。
それを防止するには、やっぱり周囲をしっかり見ることは大事かと思います。
自分一人でやる仕事なら自分本位でいいのでしょうが、チームを作ってやるならそのあたりの気遣いは避けられないでしょう。
そういう意味では、組織って面倒くさいものです。
給料を払えば人は動く、というほど単純なものでもありません。
そんな事を学べるのが、リーダーの特権と言えるものなのかもしれません。

 

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非常識な後継者50の心得(0) はじめに 目次

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