非常識な後継者50の心得

非常識な後継者50の心得(25)しつこく言葉にしよう!

事業承継において、後継者・跡継ぎ・二代目社長が陥りやすい状況があります。
後継者・跡継ぎ・二代目社長も、自分の経営に関するこだわりがあろうかと思います。
そしてっそのことを、一度や二度口にすることはあるかもしれません。
そして、社員さんにはこんな思いを持つでしょう。
「一度言ったのだから理解してほしい」と。
しかし、人間は、一度言われたからと言ってわかる生き物ではないのです。

しつこく言い続ける必要があります。

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「一度言ったことは一度で理解せよ」の落とし穴

リーダーが犯しがちなリーダーシップの問題

親子の事業承継において、後継者・跡継ぎ・二代目社長は、自分の経営方針を社内に浸透させたいと思う機会があります。
その時に、こんな風に考えがちです。
「一度言ったことは一度で理解せよ」と。

きっと私たちも、親や、学校の先生や、クラブの先輩、仕事上でのセンパイなどに幾度となくそういわれてきたんだと思います。
そして、その時はそれなりに気を付けるのですが、少しすればそのことは頭の中から消えていたりします。
べつに彼らが真剣みが足りないわけではありません。
人間はそういう風にできている、という事なのです。

人は習慣に引っ張られる

人は習慣の生き物と言われますが、まさにその通りで、人の行動の内、無意識で動いているという確率が90%とも95%以上とも言われます。
言ってみれば、「身体が勝手に動く」といったような状況で、この時に意識による介入は殆どありません。
シチュエーションとしては、酔って記憶がないのにちゃんと家に帰っていたとか、気がつけばいつもの道を運転して帰っていたとかが思い出しやすいかもしれません。
人は、何も考えないで動いていることが多いわけです。

そこでいきなりその行動を変化させよ、といってもそうそうできるものではないんです。
それは悪意があるわけでもなければ、真剣みがないわけでもない。
けど、私たち後継者・跡継ぎ・二代目社長は、いった通りにやらない社員さんを見てキレるんです。
なんで、俺の言う事をきけないのか?と。

もうこうなると、負のスパイラルで後継者・跡継ぎ・二代目社長は、いつもイライラ。
社員は怖くて近寄れない。
さらに後継者・跡継ぎ・二代目社長は、消極的な社員に不満を抱く。
社員は後継者・跡継ぎ・二代目社長を避けるようになる。
後継者・跡継ぎ・二代目社長は、そうやって孤独を感じ、モチベーションを削られていきます。

後継者・跡継ぎ・二代目社長がとるべき行動

単純な行動には単純な対処を

単純な事であれば、基本は「気づいたときに指摘する」という事が基本です。
一度言ったことでもできていなければ、もう一度指摘する。
3回目でも、5回目でも、10回目でも言う。
この時言う側はけっこうストレスです。
人にしつこく言いたい人などいませんから、後継者・跡継ぎ・二代目社長だって勘弁してほしいと思うこともあるでしょう。
それでも、言い続けることが必要となります。
ここは我慢比べ。

コツとしては、毎回「責め心」を持たないように気を付けること。
フラットに伝える。叱るでも、呆れるでも、責めるでもなく、ただ気付かせるよう伝えるという事を意識してみてください。

後継者の想いを伝える3つのステップ

もう少し重めの話については、こんな方法をお勧めします。
例えば会社の方針だとか、理念だとかいったところを浸透させる方法です。
まずは趣旨説明が必要なので、そういった機会を作ります。
その際に、なぜ?という部分が大事になるので、社員に「なぜ?」がわかるように説明します。

例えば会社の方針として、今までは売り上げにコミットしてきたけど、これからとにかく顧客満足度を優先順位を高めるといった話にしたとしましょう。
それはなぜかという説明をしっかりします。
出来ることなら、そのWHYが社員一人一人にとってワクワクできる物であればベター。
会社だけがうれしくても、後継者・跡継ぎ・二代目社長だけがうれしくてもダメです。

2ステップ目として、そのWHYを実例(ストーリー)で示し、ストーリーを共有します。

3ステップ目は、ことあるごとにストーリーの概略を話し、その奥にある考え方を思い出してもらう機会を作ります。

後は何度も何度も、今までの思考習慣を上塗りすべく、繰り返し伝える。
実は理念が浸透している会社というのは、どの社員も「社長からはいつも同じ話を聞かされている」と鬱陶しそうに言います。
けど、それこそが最も確実な、リーダーの考え方を社員に落とし込む方法なのです。

面倒臭がらず、また、いやがらず、淡々と、何度も伝えていきましょう。

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非常識な後継者50の心得(0) はじめに 目次

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