後継者

頑張る後継者はかっこいい

あなたの会社の属する業種で、ここ30年くらいで大きなビジネスモデルの転換はありましたか?
ビジネスモデルというと、難しく感じるかもしれませんね。
言い換えると、収益を出す仕組みです。

例えば、製造業の場合は、
作って → 売る
というのが基本パターンでしょう。

「売る」の部分を細かく分解していくと、
誰に?
どの様に?
どのタイミングで?
何を?
といった選択肢が出てきます。
「作る」の部分も同様ですね。

こういった事の組み合わせでビジネスモデルが出来上がっていきます。


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親の会社を継ぐ技術

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意外に思うかもしれませんが、古い業界はこのビジネスの骨組みが何十年も全く変わっていない、という事が多いのです。

例えば、私が長年仕事をしている保険代理店という仕事は、こんな感じです。
誰に? → 個人・法人といった一般顧客
どの様に? → 原則、営業社員による訪問販売
どのタイミングで? → 基本的にはこちらの都合
何を? → 保険商品

これを少し変更させたのが、最近様々な場所に出てきた来店型の保険ショップです。
誰に? → 原則として個人顧客
どの様に? → 広告による来店誘導
どのタイミングで? → 顧客が見直しの必要性を感じたとき
何を? → 保険商品(但し、品ぞろえや相談といったサービスによる付加価値)
といった変化が起こりました。

一部、ネットによる契約なども普及し始めてますね。

 

さて、この保険という業界は、お客さんが自ら契約のために、
足を運んでくださる、というのは一昔前はありえない話でした。
信じられない話かもしれませんが、お客さんが自発的に保険を契約したい、
という場合には裏に何かないか注意して対応すべし、というのがこの業界の常識です。

 

そんな常識がある業界が、お店を出して、そこにお客さんに来てもらうというのは、
ビジネススタート時は多くの同業者からは、冷ややかな目で見られていました。
しかし、今やこういった店舗で保険を契約する事が、かなり一般的になりました。
実際のところ、こういったビジネスモデルもまた、順風満帆とはいいがたい部分もありますが、
少なくとも一定程度の成功を収めたのは事実です。

 

何が言いたいかというと、業界の中でささやかれる常識はほとんどあてにならない、という事です。

 

もう少し厳密に言うと、
過去の時点で常識だったことが、今は違う可能性が高い、
という事なのでしょう。

 

どんな業界であれ、かつて有効だったビジネスモデルが今、上手く行かなくなりつつある傾向にあるのではないでしょうか。
以前は、同じ仕事をしても粗利益は今の倍くらいはあった。
そんな話をいろんなところで見聞きします。
逆の視点で見ると、同じ粗利益をとるためには、従来の倍の仕事をしなければならないという事です。
これでは、会社も社員も疲弊します。

この状態、待っていれば改善するでしょうか?
恐らくそうはならないことのほうが多いでしょう。

ならば、前に進むチャレンジが必要となります。
そしてそれを担う人は、社内にいますか?
多分、後継者であるあなたを置いて、他にはいないのではないでしょうか。

 

その過程で起こる孤立や確執もあります。
ブレーキ役を果たす人は、社内外にたくさんいますからね(苦笑)
それでも、必死に前に進んで、あなたのやったことが業界の未来のスタンダードになるとしたら、
格好いいとおもいませんか?
このやりがいのある仕事、やり遂げてみたいと思いませんか?

私はそんな後継者のサポートをさせて頂きたいと思っています。

 

ビジネスモデルの再検討についての参考記事は以下の通りです。
後継者が売り上げアップを検討するとき活用したい9つのフレーム

平面視点に高さを加えると生まれるもの~後継者にお勧めの立体思考

注目を浴びる企業が「なに」を提供しているか? 二世経営者に学んでいただきたい、立体思考から導く企業の方向性


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