親子間で事業承継を行う場合、
やはり”確執”について心悩ませる方が多いようです。
意見の対立、売り言葉に買い言葉、
まあいろんな確執があるのでしょう。
当事者はもとより、それを見ていてひやひやする周囲の人たち。
できることなら避けたいものではありますが、
確執って本当に起こってはいけない事なのでしょうか?
私の著書です。
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
何度かお伝えしていますが、親子の確執は、子の成長の結果です。
自分なりの考え方を持ち始めたから、衝突が起こる。
けど、親にしてみれば、思春期の反抗期なら耐え忍びますが、
仕事の事となるとプライドもあります。
簡単に譲ることができません。
そこで、押し問答を続けてしまう、という事なんだと思います。
しかし、興味深いことに、事業承継中の親子でも、
ビジネス上では全くかかわりのない親子でも、
どうやら確執は起こるようなのです。
多くの場合は、親の過干渉からおこるケースが多いようですが。
まあ、行ってみれば親子の通過儀礼のようなものなのでしょう。
そう考えてみると、ビジネス上の確執もまた、
親の過干渉というケース、多いような気がします。
代を譲ってもなお、会社にかかわり続ける親。
後継者に協力的ならいざ知らず、後継者の改革とぶつかってしまう。
先代は、伝統の守り人ですから、変化を嫌うんですね。
ただ、ある意味厄介なのは、先代は決してあなたが憎くてそうするわけではない、という事。
心底、会社のため、あなたのため、と思っているでしょう。
正義を貫いてる親に反抗する子、という構図が親から見た確執の一面ではないかと思います。
この親子の確執を、私は一種の子供の反抗期になぞらえてお話しすることがあります。
確執は、多くの場合、子が自我(自分なりの経営)を認識し始めることから始まります。
これは、私の経験則からの仮説ですが、
確執はあるタイミングから、親が次のステージに進むための試練となります。
何度かこのブログでも何度かお話していますが、親にとって事業承継は、
事業を継続させる、という目的のほかに「裏の目的」を持っていることが多いのです。
これは本人さえも気づいていない事なのですが、
この裏の目的が確執を生んでいることに、後継者が気づくと少し気持ちは和らぐかもしれません。
私の著書です。
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
この記事へのコメントはありません。