なんとなく、長男だからとか、長女だからとか、
他にやる人いないから、
ということで、親の会社や商売を継ごうとする後継者の方、けっこう大変だと思います。
周りからすれば、家族だから気楽じゃないか、といわれるのですが、実際はそんなことはないですね。
親の会社や仕事をやめたいという人、たくさんいます。
そんなときどうすれば良いのでしょうか。
私の著書です。
Contents
親の会社を辞めたい後継者
親離れ子離れが出来ない親子経営
親子の喧嘩が絶えない。
実はこれ、双方に問題があります。
親は、
①後継者に特別な感情を持ちすぎる
②後継者(をはじめとする関係者に)過干渉過ぎる
③会社への執着が手放せない
といったところがあります。
子である後継者は、
①親子という甘えがある
②周囲を認めさせたいがため独自路線を敷きたがる
③後継者の権利を当然と考えている
といったところがあります。
会社を手放せない親(先代)
親子のみならず、中小企業での事業承継では、会社への執着が手放せない先代経営者の振る舞いが社内の意思疎通を難しくしているケースがあります。
それも、「会社が好きすぎて手放せない」と素直に表現するならまだしも、「後継者が頼りない」「社員がまだまだだ」と周囲の問題にして自身の立場を守ろうとします。
こうなると、周囲との関係はどんどん悪化していきます。
ただ、古参社員はそもそも、後継者はよそ者。
一定程度の理解は示しても、最後は先代につく。
ここで保守勢力を形成して、会社は後継者をはみ出させます。
結果として、後継者は孤立し、会社に居場所がない、と感じ始めます。
ならば身を引きたい。
そんな風にして、後継者は親の会社をやめたがる傾向があります。
後継者が会社を背負っていくために必要な事
ダメだといっていても始まらない
後継者として、親がこういうから、親がやらせてくれないから・・・
ということで、話が終わってしまうとしたら、経営って何なんでしょう。
そういうことを含めて、チャレンジしていくことが経営者の経営者たるゆえん、という気がします。
環境としては理不尽です。
けど、理不尽なんてどこにでもありますから、そんな理不尽な前提を受入れるゆとりを持つことが大事なのではないでしょうか。
問題を問題と感じないこと=成長
ところで、成長ってどういう事でしょう。
私は、今までは問題に感じたことが、一定の変化を経て同じことを問題に感じなくなることが成長じゃないかと思っています。
たとえば、お客様とのトラブルがありました。
初めはあたふたするけど、何度か経験するうちにこうすればいいんだ、という解決策を何パターン化学習します。
次第に、お客様のクレームにもさほどどうじなくなるでしょう。
親の関係も同じです。
たとえば、いつもぷんぷん怒ってる親がいるとします。
今は、そんな親を見て不快と感じるから辞めたくなります。
けど、それをみても、「あ、また怒ってる」なんて言う風に他人ごとに見れるようになれば、気にならなくなります。
私たちは怒ってる現象(起こっている親)を何とか変えたいと思いがちです。
けど、現象を買えるのは難しい。
ならば、現象をどうとらえるかを変えればいいのです。
ある意味、諦めです。
すると、だんだん気になることが減ってきて、どうでもよくなります。
細かい事に気にしないメンタルは、そういう風にできてくるのではないでしょうか。
私の著書です。