普通にやり取りすればいいものを、
なぜか親子だとぶつかり合う。
そういうシーンは多いものです。
理由を数え上げれば、
- 親族ゆえ、言葉に遠慮がない
- 自分の事を棚に上げて相手に丸投げする
- そもそも視点や考え方が正反対である
などなど、キリはありません。
私の著書です。
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もう一歩踏み込んで考えてみると、こんなこともあるのではないでしょうか?
親族であるが故お互いを知っている。
だから、
よりによって、「一番言われたくない」言葉を使って相手を攻撃する
ということです。
お互い、最も相手が傷つくポイントであったり、
こっそり隠しておきたいことだったり、
言われると痛いところを突いてくるんです(笑)
人はそういった弱い部分、隠したいですよね。
弱い部分を攻撃されると、人は防御ではなく、反撃に出るんです。
そして、怒りには怒りで返します。
そういった攻めを受けて、傷ついて、涙して。
耐えきれなくなった時、ありったけの感情をこめて、相手の急所を狙いに行きます。
お互いが、弱点を狙って、槍を突き立てあうんです。
本来、協力していかなければならない二人なのに・・・。
この火種はどんどん大きくなって、親子の確執へと発展していく。
ありがちなストーリーです。
けどね、一旦気を落ち着けて考えてみてください。
言われたときはカッとなって即座に反論したかもしれません。
とはいえ、落ち着いて考えてみたときに、相手の言い分も一理あるという事は、少なからずあるはずです。
腹が立つのは、自分の中にわずかでも同意する部分があるからだと思います。
私は、親子の対立、確執を必ずしも悪とは思っていません。
しかし、後継者の心が折れるような状態は、さすがに面白くはないですよね。
問題や衝突が起こった場合、後で冷静になったときで良いので相手に言われたことを反芻してみてください。
その中に、「確かにそうだよなぁ」と思う事があるとすれば、それはやらなければいけないけど、やりたくない、もしくはあなたができないと思っている分野かもしれません。
苦手分野を自分で克服しろとは言いません。
しかし、その分野の問題を解決しない限りは、おそらく永遠に言われ続けます。
「オヤジは間違ってる」なんていったって始まらないんです。
その結果、立ち上がるのが”オヤジ”を社内から消去する計画です。
会社から追い出そうと、あれやこれや画策するわけですが、そうなるとオヤジの抵抗もMAX。
どんどん泥沼化しちゃうわけですね。
その前に、一度、オヤジの主張を100歩譲って真摯に考えてみましょう。
自分の苦手分野なら、別の方法で解決できないかを意識してみましょう。
そして、その解決手段を小さく始めてみましょう。
必要なら、オヤジをこき使えばいい。
今も、これからも、人を使うというのは難しいものです。
その中でも最も難しい、先代をこき使うというミッションを達成できたとすれば、
どんな社員が来ても楽勝かもしれませんよ?
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