後継者

後継者が持つべき人脈とその作り方

一般的に、創業社長と比べると、人脈の層の薄さは否めません。
特に、社内に閉じこもりっぱなしになると、
社内の人間と、顧客、そして出入り業者との付き合いに終始している事も少なからずあるのではないでしょうか。

情報は、人からもたらされます。
そう言った意味では、閉じた空間の中でいることは、
非常に視野を狭くする原因となってしまいます。

今回は、後継者がどのような人脈を広げていくべきか?
といったことについて考えてみたいと思います。

 

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人脈を広げる目的

付き合う人であなたのステージが決まる

経営コンサルタントとして有名な、大前研一先生の有名な言葉があります。

人間が変わる方法は3つしかない。
ひとつ目は時間配分を変えること。
ふたつ目は住む場所を変えること。
3つ目は付き合う人を変えること。

どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的なのだ。
最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。

3つ目に提示された「付き合う人を変えること」に関しては、
お金の専門家といわれる本田健さんは、このような言葉を語っておられます。

試しに携帯電話の着信履歴を見て、かけてくれた人10人の平均年収を計算してみよう。
その金額がいまのあなたのステージなのである。

付き合う相手を重要視していることがよくわかるお話です。

さて、あなたが携帯電話でコンタクトを取れる相手には、どんな人がいるでしょうか?
まずは、携帯電話の着信履歴を見て、現状を確認してみてください。

凝り固まった世界から出られずにいないか?

とはいっても、「お金持ちと付き合いなさい」といいたいわけではありません。
それができるに越したことはないでしょうが、それ以前に考えて頂きたいことがあります。

それは、
気安く付き合える相手が同業者の人間だけであるというのは、危険信号
だと私は思っています。

なぜならば、
同業者の思考で物を考えるクセがついている
という可能性が高いからです。

それが危険な理由は、明白で、
業界にイノベーションを起こすのは、大抵はその業界を知らない企業
である事が多いからです。

業界ルールで、出来ない。
業界の常識とは合わない。
そんな理由で、”業界人”は新しい事を拒みます。
しかし、実際は、そこを突破した”業界を知らない人”が業界にイノベーションを起こしている、
とは思いませんか?

その業界の常識に染まるという事は、
その業界に新しい風を起こせない思考に陥る
という事に他なりません。

先代の時代は、業界のルールの中で同業者がともに成長していく事が出来た時代です。
なぜなら、それだけ大きな市場があったからです。
しかしこれからは、異業種がいきなりやってきて、あなたの業界を根こそぎ奪っていく事も、
かなり高い確率で起こりうる時代です。

それを受けて立つのも一考ですが、
今自社が持つ技術やノウハウで、他の業界を席巻したり、
新たなビジネスジャンルを作り出す、という事を考えると、
ちょっとワクワクしませんか?

そのために必要なのは、業界内だけの閉じた世界にいるのではなく、
業界の外に人脈を作る必要があります。

具体的にどこで人脈を広げるか?

そこで困ってしまうのが、じゃあ、どこで人脈を広げればよいか?です。
これにはいくつかの方法があると思いますが、一つ一つ見ていきましょう。

①奉仕団体などに加入する

もっとも初めに思いつくのが、世界的なネットワークを持つ奉仕団体。
いくつか種類があり、もしかしたら、先代も加入しているかもしれません。
こういった団体においては、基本的にビジネスを発展させることが目的ではありません。
ですから、人間関係を作る事は容易にできるようです。

また、今目の前にある仕事を少し発展させるためには、役立つこともあるようです。
しかし、新たなビジネスのアイデアを加速させる環境にするには、少しハードルが高いようです。

地域差などもありますが、自社のビジネスの未来像を語り合うというより、
懇親を深めながら地域に貢献する、というイメージのようです。

②経営者団体に加入する

良い会社を作ろう、経営者として成長しよう、という経営者の団体も全国規模でいくつかあります。
私自身、加入したことがあります。
個人的な印象としては、会の目的は会社の発展のために、
経営者としての成長を意図している会で、皆さん勉強熱心です。

ただ、私の個人的な印象ですが、どちらかというと
具体的なビジネスの話が盛り上がりにくい雰囲気がありました。
これはたまたま加入した支部の特徴なのかもしれませんし、
私は途中から幽霊会員になったので、本質を見きれていないのかもしれませんが、
飲み会は盛り上がるのですが、参加者の仕事に対するモチベーションはまちまちでした。

③有名コンサルタントのセミナーに参加する

これは、コンサルタントによるのですが、割と参加者同士の交流を推奨するコンサルタントがいます。
こういった場合、セミナーのテーマが共通言語となり、参加者同士のコミュニケーションは比較的活発です。
2時間程度の短時間のものより、1日、2日かけて学ぶものがお勧めです。

こういったセミナーは、特に1日がかりのものになると相当高額な事が多いと思います。
それだけの費用を出して、経営を学びに来る人たちのモチベーションは、かなり高い人ばかり。
特に、未来志向の強いコンサルタントのセミナーにおいては、かなり異質な場が出来上がりますので、
未来に向けたアイデアを刺激するには、最適な人々が集まる可能性が高いと言えます。

継続的なコミュニケーションが取れるような会があれば、とても良い機会になると思います。
また、こういった場には、後継者の立場の方も多く参加されているケースがあります。
その場合、同じ立場で考える友として、将来にわたる付き合いができる人が見つかるかもしれません。

私自身は、まずは自分が読んでいるビジネス書の著者がやっている、短時間のセミナー(比較的安い)に参加し、
雰囲気を見たうえで、これと思えるテーマの長時間のセミナーに参加しました。
参考にしてみてください。

人脈で最も重要な事

頼みごとができる関係の前に

人脈という以上、なにか困ったことがあったら、携帯電話で連絡を取り合い相談できて、
頼みごとができる関係になれればこんなに素晴らしい事はありません。
しかし、いきなりそこへ行ける事はきっとまれでしょう。
まずは、刺激が与えあえる人でありうるか?を考えてみてほしいのです。

現状維持を守り抜こうとする人との関係は、
残念ながら自身の会社経営に良い影響を与えることは少ないでしょう。
友達としての付き合いなら良いのですが、人脈と言い難い部分があるように思います。
相手が、何かに果敢にチャレンジしている人であるのが望ましいのですが、
あまりに自分とギャップがありすぎると、これまた付き合いにくいものです。

一番いいのは、そんな相手に追いつくべく、自分が頑張る事ができれば理想ですが、
そう簡単にいかない事も多いかもしれません。

ただ、意識したいのは、自分より少し先を行っている人。
こういう人とのお付き合いを大事にしたいところです。
どうしても、人は自分と同類の人をそばに置きたがります。
これではあまり意味が無いので、思い切って「すごいな」と思える人と、
お付き合いする事を意識してみてください。

いずれ、対等な立場になれれば、ベストですね。

頑張っていれば助けてくれる人も

そうやって、人の波にもまれながらも、必死についていこうとしていると、
面白い事に、あなたに関心を示してくれる人が一人くらいはあらわれるものです。
一生懸命、前に進もうともがいている人を、なかなか放っておけないものです。

なぜなら、先をいっているその人達もまた、そんな時代を過ごしてきたのです。
私はよく、「アウェーを楽しもう」と自分に言い聞かせています。
レベルの高い人たちのいる場所に行くと、縮み上がってしまうのですが、
少しでもそこになじめるように少なくとも、その日一日は努力してみよう、と。

それを2回、3回繰り返すと、いつしかそこにいることが苦にならなくなり、
自分の発想が随分と変わっている事に気づくこともあります。

後継者のための場づくり

このホームページの読者の皆様を対象に、一度、そういったコミュニケーションの機会を持ちたい、
と考えています。
それが、傷の舐めあいではなく、きちんと前を向いて進めるコミュニティにできないか?
と思っています。

現在、内容を検討中ですので、もし、「こんな風にやってほしい!」
というご要望があれば、お問合せまで。
さすがに、集まってワイワイするだけというわけにもいかないですし、
私は有名コンサルタントでもないので頭を悩ませています。

まとめ

後継者には、先代と違った人脈が必要となります。
それは、具体的なビジネスにおける協力者という以前に、
後継者の発想を加速するためのインスピレーションを与えてくれる人脈です。

そのために行えることとして、
コンサルタントなどの1日がかりのセミナーへの参加をお勧めしています。
ぜひ、そういった場で、素晴らしい人脈をゲットしてください。

 

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