親の会社を子どもが継ぐとき、何が大切なのでしょうか。
そんなテーマで、このブログではすでに1,800本以上の記事を書いてきました。
中には被っている内容も随分あります。
ノウハウ的な事や心構え的な事や、その他さまざまな内容がありますが、最終的に何が一番大事なのか?と聞かれれば今はこの一点に尽きると思っています。
この一点とは、どういうものなのでしょうか・・・
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親の会社を継ぐ後継者って、足りないものを数えればきりがないと思います。
経営や現場におけるスキル、経験、知識。
社員とのコミュニケーション。
やる気や根気。
苦労が足りないという人も結構いらっしゃいます。
まあ、苦労が足りないというのは実はあまり正確ではないと思います。
苦労をする必要は別にないのですが、苦労をすることでできる学びがある、というのが正確なところ。
逆に、苦労しないと学ぼうとしないというのが人間の差が出はあるのですが。
その学びを得ることこそが大事なので、苦労することが本文ではありません。
さて、話を元に戻しましょう。
ここで結論を申し上げると、後継者が会社を継ぐ最も大事なコツは「自分のためであってはならない」という事。
たとえば、会社を継ぐことを「自分のため」にすると、会社を私物化してしまいます。
会社を発展させることを「自分のため」にすると、社員はシラケてしまいます。
会社で新しい事を導入することを、「自分のため」にすると、楽をしたがる気持ちや虚栄心は周囲の人から見透かされます。
会社の規模拡大を「自分のため」にすると、富や権力の権化として、周囲の人から信用されません。
何かしらの「利」を自分のところに手繰り寄せようという思い。
これを排して、「誰かのために」働くことこそが後継者が最も大事にすべき価値観、心構えではないかと思うのです。
決して大それた、世界平和とか、世界の貧困をなくそうとか、世のため人のためとか、そんな思いはあったらいいけど、別になくてもいいんです。
私利私欲のためでなければそれでいい。
なんとなく、「こうすれば社員は楽になるかなー」とか、「お客さんは喜んでくれるかなー」とか、「家族は嬉しいかなー」という程度の思いで十分なんです。
しかし、私たちはどうしても、先代や世間に認められたいというところから、必死に自分の評価を上げようとしがち。
そしてそういう行動ほど、社員は冷たい目で見ているのではないでしょうか。
無理することはありませんが、徐々に、自分のためだけ、という思いから脱却してみてほしいのです。
それだけで、今までうまくいかなかったことがするする動き出す可能性は高いと思います。
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