ふつう、人は自分の成長に合わせて立場が変化します。
入社3年とかで、部長になったりすることはそうそうありません。
けどそれがおこるのが、同族経営の後継者。
自分なりに納得しての昇進ならいざ知らず、
「その立場にならざるを得ない」という生まれ持った状況に合わせて成長を強いられることも多い。
すると、自己評価における実力と、実際の立場のギャップにうろたえることがあります。
そもそも何もわからない自分が、将来会社を経営していくことなんてできるのだろうか?
そんな不安ばかりが頭のなかをよぎること、あったりはしないでしょうか?
私はよくそんな思いにさいなまれました。
本が出版されました!
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
——————————————
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック
会社を起業すると、その人はその時から社長です。
立場としては社長ですが、いきなり、大会社の社長というわけではありません。
たいていは従業員がいないとか、いたとしても、気心知れたパートナーだったりすることが多いでしょう。
経験とともに会社は大きくなり、それに応じてその社長の役割も大きくなります。
ある意味、経営者としての成長は、会社の成長と足並みを揃えます。
一方、後継者は先代である親が、何十年もかけて成長させた会社に、短期間で「社長」への適性を合わせていく必要があります。
たとえば親が20年育てた会社の規模にあわせた経営スキルを、10年程度でマスターする必要があります。
じゃあその講師がいるのか、といえば誰一人手取り足取り教えてくれる人はいません。
基本、独学です。
これ、小学生に、「じゃあ来年、大学受験してください。塾とかはいかずに、自分で勉強してくださいね。教科書とかも自分で探しましょう」と言っているようなものです。
結構すごいことを求められているんです。
そりゃあ、不安になるのも当たり前です。
後継者がもつ不安のメカニズムを紐解くと、けっこう深い部分があったりします。
たとえば、親は自分の仕事を開示しません。
何をやっているかを見せないようにブラックボックス化しがちです。
それはなぜかというと、本当は自分の役割を手放したくないからです。
厄介なのは、ご本人はそんな自分の本心に気付いていない点なのですが・・・。
まあ、周囲で何が起こってるにせよ、後継者である私たちは自分で自分のメンタルをケアしていく必要があります。
そこで、将来自分はどうなっていくんだろう、本当に会社経営なんてできるのだろうか?という不安にどう対処するかを考えて行きましょう。
まずこの、不安、どうすれば解消されると思いますか?
1分ほど時間を取って、まずはご自分で考えてみてください。
・
・
・
・
・
いかがですか?
たとえば、前向きなビジネス書なら、
「徹底的に準備する!」
っていう感じじゃないでしょうか。
けど親子経営の場合、これをやろうとするといろいろと厄介な問題が出てきます。
親に早く、権限を委譲してくれとか、親が自分の仕事としてやってることを落としてくれとかいうと、機嫌が悪くなるのです。
準備したいのにできないじゃないか。
そうやって、親子の関係がけっこう厳しいものになったりすることがあります。
後継者のありがちなシチュエーションから考えると、リアルな世界で頑張っていくことは大事だと思いますが、そこと「不安」というメンタルな部分は少し切り分けて考えたほうがいいのかもしれません。
じゃあ、不安の正体はいったい何でしょう。
今回の話の文脈からすると、「将来の自分が大変な思いをするかもしれない」という考えではないでしょうか。
このままいくと、経営のイロハもわからず、恥をかくかも、とか、
知らないことが多くててんやわんやするぞ、とか、
色んな所と衝突するかも、とか、
いろいろ可能性は頭のなかをめぐります。
私達はそういった事態を、避けようとするから結構焦ってしまいます。
早く親から経営権を奪わなきゃ、って。
私はある時、ふと思ったんです。
そうやって、将来の不安を一つ一つ潰そうとしても、たぶん、全部なくなることなんてないな、と。
なにか不安の要素が一つ減れば、次の要素がたいていあらわれてきます。
もぐら叩きのようにこれをつぶしてもきりがないなぁ、と思ったわけです。
じゃあ、「けっこう大変だろうな、それでも前向きに一生懸命取り組もう」と気持ちを切り替えたんです。
どうせ何もかもうまくいくなんてできないので、苦労すればいいやん、と割り切ったんです。
破れかぶれとでも言いましょうか。
すると不思議なことに、不安が苦痛じゃなくなったんです。
問題を起こさないようにすると肩に力が入りますが、
問題がおこる前提だと、リラックスして問題に対処できるようになりました。
そして一つ課題をクリアすると、そこにはほんの少しレベルアップした自分を感じられます。
その経験は自信につながります。
つまり、不安を避けようと対処したり、リスクを取らない行動をすると、圧倒的に経験の量が不足します。
すると私たちの成長は、思ったように果たせない。
しかし、不安を正面から受け止め、課題に対処すると、それは経験として自分のなかに蓄積されていきます。
けっか、それは自信としてはぐくまれていきます。
ここでタイトルに立ち返って、「自信をはぐくむシンプルな方法」の答えを出しました。
不安に飛び込み、経験せよ、という事です。
人によっては、「騙された!」とおっしゃる方もいるかもしれません。
そういう人は、たぶん「自信がないから行動できない」と考えている人ではないかともいます。
現実はそうではありません。
行動しないから自信がはぐくまれないのです。
決して大きなジャンプは必要ありません。
小さな一歩、
いつもと違う一歩を意識してみてください。
振り向けば、自信のなかったことに自信を持てる(あるいは当たり前に感じる)ようになっている事と思います。
なるものを開設しております。
よろしければ、ぜひ、仲間になりませんか?
本が出版されました!
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
——————————————
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック