後継者

後継者と自尊心

自分に向けられた言葉でもないのに、なぜか反応してしまう。
いい事ならばいいのですが、たいていあまり良くないこと。
「こういう人って、嫌だよね」
「こういう人って、使えないよねー」
こんな言葉を耳にすると、
「え?自分のことが言われてる?」
なんて不安になってしまう。

そういう後継者の方、いらっしゃいませんか?
——————————————
後継者向けセミナー開催日程はこちら

小冊子無料ダウンロードはコチラ
Fecebookページに「いいね!」をお願いします。
後継者の社交場「後継者倶楽部」のご案内はこちら

 

 

 

私は営業が嫌いです。
言い訳を並べれば、いろいろと言えますが、シンプルに言えばつらいから。

なぜつらいかというと、断られるのがツラいのです。
何を言ってるんだ、という意見があるのは承知してます。

断られるというのは、私にとってはわりと心折れるものです。
営業をして断られる。
何かお誘いをして断られる。
イベントを催しても人が集まらない。
提案を拒否される。

断られることが気持ちいい人はそうそういないと思いますが、受けるダメージの大きさに個人差はあると思います。
私の場合、もう断られた時点で、人として拒否られた気になるのです。
だから、断られる可能性のあることはしないし、したくない。
どんどん小さい人間になっていくわけです。(体はでかいけど)

 

人によっては、断られても、断られてもめげない人がいます。
この人って、空気読めない人なんじゃないかな、なんて思っていました。
けど冷静に考えれば、たんなる意思確認なわけですから、めげる必要もないはずです。
「これ、いりませんか?」と言って、
「いえ、いりません」と答える。
まあ、普通のやり取りです。

しかし私にとっては、いりませんと言われた瞬間反省が始まります。
ああ、相手が欲しくないもの勧めちゃったよ。
迷惑かけちゃったな。
これは自分のミスだな。
もう商品が要らないんじゃなくって、そもそも自分が勧めたから悪いんじゃないかな。
もう最悪だなぁ。
なんてウジウジ考えるわけです。

 

これには自分自身に原因があります。
それは、簡単に言うと、自尊心が低いんです。
自分を価値の低い人間だと思い込んでるから、周囲の人に認められないと「俺って駄目だぁ」と思い込む。
普通にお勧めしたものを、「いまはいらない」「自分には必要ない」と断られただけでも、「自分という人間そのものが受け入れられなかった」ということにショックを受けるわけです。

私の見る限り、親子経営の子、つまり後継者や二代目経営者はこの傾向を持っている人が多いと思います。
程度の差こそあれ、自分のことを批判されたのではないのに「あ、俺のことかも」と一人反省することってあるんじゃないですか?
良い面で表現すると、空気を読むタイプで、人当たりもよく、優しい。
しかしマイナス面を見てみると、常に自己評価が低いので、周囲の評価を気にしがち。
自分の意志というより、周囲がどう思うかを基準に振る舞いがち。
こういう人、後継者に多いです。

 

これって結局、自分を大事に扱っていない証なんですね。
自分で自分を認めてあげることができていないから、誰かに認めてもらう必要があるわけです。
自分で自分を認めていれば、営業で断われ、人格否定の言葉を浴びせられても、ただの暴言として自分のこととは受け止めないはずです。
けど自分を認められていないから、自分に向けられた言葉でなくとも、何かしら自分を批判している言葉として受け取ってしまい、苦しくなってしまいます。

これ、後継者がしんどくなる原因の一つです。

とはいえ、このことはよい影響もあります。
自分に対して疑いを持っているからこそ、学習意欲はあるはずです。
もっと学ばなければ、もっと行動しなければ、もっと技術を磨かなければ、と。
いわゆる向上心は人と比べて高いケースが多いと思います。
だからこそ、後継者はだれよりも仕事について早い段階で詳しくなります。

とはいえいつまでもしんどいのは嫌ですね。
もしこの記事がキッカケで原因が特定できて、自尊心の欠如がもんだいらしい、となればネットで検索をすればそれを回復する方法はいろいろ出てきます。
私自身、けっこう調べました。

たとえばよくある営業本では、「相手はあなたを否定しているわけではなく、商品が要らないと言っているだけ」という話までは出てきます。
しかし、自分が否定されていないのに、自分が否定されていると感じる人がどうふるまうべきかはなかなか見つけられませんでした。

仕方がないので、自分なりに研究しました。
私自身が一番手っ取り早く効果があったのが、「そうかも」と思うこと。
やり方は簡単です。
他人から褒められたり、自分自身で「お、もしかしたらすごいかも」なんて思ったとき、自尊心が低いと即座に否定の言葉が頭に浮かぶはずです。
「いやいや、そんなはずない」と。
それをやめて全肯定すること。
全肯定が難しければ、「もしかしたらそうかも」と肯定する可能性を検討してみましょう。
私はそうやって、ある程度の自尊心は回復してきました。

そういった内容も、セミナーではお伝えしてますのでよかったらご検討ください。

 

——————————————
後継者向けセミナー開催日程はこちら

小冊子無料ダウンロードはコチラ
Fecebookページに「いいね!」をお願いします。
後継者の社交場「後継者倶楽部」のご案内はこちら

関連記事

  1. まずは後継者として幸せを感じてみる(実験)

  2. 跡継ぎ・後継者も、疲れたら休んでもいい。むしろ休んだ方がうまくいく?

  3. 活躍する後継者は「正解」を求めない

  4. 会社の売上を上げられると後継者の悩みは晴れるのか?

  5. 親の会社を継ぐ後継者として頑張っているけどもう逃げたいと思った時

  6. 後継者は「プロ」になりきってはいけない3つの理由 ~顧客との意識のずズ…

  7. 不祥事が止まらない企業は何が間違っていたのか? 後継者・二代目経営者の…

  8. 古い業種だからできること