「親子経営 死にたい」「兄弟経営 死にたい」と検索するあなたへ

深夜、誰もいないオフィスで。
自宅で家族に見つからないように。
もしかしたら、妻(夫)に背を向けて。
PCやスマホの検索窓に
「親子経営 死にたい」
「兄弟経営 死にたい」
と入力する。

震える手で、エンターキーを押す。

けっか、このページにお越しいただいたとしたら、はじめにお伝えしたいことがあります。
本当にツライ・・・そんな状況だとしたら、さまざまな相談窓口が用意されています。
まずはそちらをご活用いただくのが良いかもしれません。

とはいえ・・・
このリストを見て、ちょっと違和感を感じた人もそこそこいらっしゃると思います。
いやいや、そうじゃないんだよ、と。
もしそうだとしたら、少しお付き合いいただけると嬉しいです。

私は、親の会社を引き継ぎ、親子経営をしています。
しかも、弟まで入社しちゃって・・・
まあはじめのころはそれなりに普通にやってたのですが、
やっぱりだんだんとうまくいかなくなってきたんですね。

実は、私自身、あなたと近い感情を抱いたことがあります。
その時私は、手詰まり感を感じていました。
状況を変えようと、前に進もうとする。
するとそれを阻む圧力がかかる。
そんな圧力と闘って疲弊し、後退しよう、会社を辞めよう、そう思ってもそれはできない。
自分が進む方向は、すべてふさがれ動けない状態。
そうなった時に感じたのです。
いっそのこと、事故か何かで死んでしまえば、楽になるのかもしれない、と。

その時には考えもつかなかったのですが、後々じっくり考えてみると、
その時私は次の三つのことを見失っていたように思います。
それはこんなものでした。

(1)自分の存在価値を見失っている
(2)自分の未来を見失っている
(3)社会との絆を見失っている

まず、自分の存在価値。
私は親の会社で働きだしてすぐに、親の会社の仕事が合わないと感じました。
当然結果は出ない。
するともはや親の会社の仕事に憎しみさえ感じ始めます。
自分ではわかってるんです。
ただ自分の能力が足りないだけのことなのに、
仕事に、環境に八つ当たりしたくなってしまうということに。
「やる気」は枯渇し、絞り出しても出てこない。
まさに抜け殻状態でした。

親の期待に応えたいとは思うけど、親は自分を認めない。
いつまでたっても半人前な自分に、果たして自分はこの場に必要な存在なのだろうか?
そんな風に感じ始めるのにさほど時間はかかりませんでした。
しかも厄介なことに、親は、弟と私を競わせたがったようです。
まともに考えれば、競わせることはすなわち、兄弟を敵対させることになるのは火を見るより明らか。
けど、親ってやつは見えないんですよね、そういうことが。
私や弟のやる気を出させるためにそうしたのでしょう。
頭ではわかるけど、感情としては理解できない。
結局、親としてもどっちかが残ればそれでいいんでしょ?
当時の私はそんな風に感じていました。

その結果、私は未来を見失いました。
親の会社に勤め始めた以上、辞めるという選択肢はほぼ、ありえない。
である以上、ここで骨をうずめる覚悟が必要。
しかし、仕事に対して愛情をもてなければ、社内で認められた存在ともいえない。
嫌な仕事をこれから、何十年も続けていくのか。
そもそもこの仕事で何十年も食っていけるのか。

そこに未来の夢は見いだせず、ただただ、今日をしのぐ毎日。
仕事を終えて、社内に人がいなくなるとホッとする。
そんな日々を過ごしていました。

そして、その過程で社会との絆を見失いました。
自分の能力の問題、親との関係の問題、自分や会社の未来の問題。
これらを果たして誰に相談できるでしょうか。
愚痴さえこぼす相手は、この世界に見当たらない。

社内でそんな話はできないし、
同業の先輩経営者や地域の経営者団体でも話せない。
学生時代の友人はむしろ「親の会社で働くお前は楽をしている」というスタンス。
誰一人、自分を理解する人はいない。
そうして、自分の殻にこもり、社会との絆を閉ざしてしまう。

こうやって、私は孤独の闇の中に沈んでいきました。
結果、消えてしまいたい。
そう思うようになった時期がありました。

 

しかし、私は今もこうして生きています。
どちらかと言えば、当時と比べれば、割と面白おかしく日々を過ごしており、
それなりの自分の存在価値も、未来も、社会との絆もそこそこ取り戻していると思っています。
その境目に何が起こったのでしょうか?

確かにいろんなことを試しました。
貯金を使い果たすほどに、セミナーにいったり、さまざまな自己啓発教材を買ったり。
参考になることも少しはありましたし、参考にならないこともたくさんありました。
いろんなことを一通りやってみて最後にたどり着いたのは、止まってみよう、ということ。

これまでは、今の状況から抜け出そう、抜け出そう、とシャカリキになってました。
それをやめたんですね。
で、止まってみた。
そして、「見る」ことだけをしました。
寝る前なんかに、深呼吸をして気持ちを静める。
そして自分のことや、それを取り巻く環境についてみてみます。
自分事としてではなく、他人事として。

そうすると、今まで見えなかったことが見えてくるんですね。
たとえば、自分の存在価値を見失ってるとします。
自分って本当に価値のない存在なんでしょうか。
いやいや、もし自分に価値があるとしたらどんなところだろうか?
そうやって思い返す。
できるだけ、感情をさしはさまず、記憶をたどってみます。
すると、いろんな出来事がフラッシュバックしてきます。

ああ、そういえば、Aさんは自分のこういうところがすごいとか言ってくれてたな。
ああ、小さいときこんなことで褒められたことがあったな。
すっかり忘れてたけど、学生時代はこんなことやりたいと思ってたっけ。

日常の中では、どうしても「社交辞令」とか「おだてられてるだけ」とか、
人からの誉め言葉って聞き入れてない事が多いことが思い出されます。
ある意味バカになって、そんな記憶を受け入れてみる。
おだてられたなら、その気になって木に登ってみようと思うわけです。
すると、自分が感じている以上に、自分は価値ある存在なのかも?
なんて思いはじめることができるかもしれません。
木に登らなくとも、「自分ではわからないけど、そういうすごい部分が自分にもあるかもしれない」と”知る”だけでも十分です。
たまたま、今のシチュエーションではそれが活かせてない。
なぜならば、親や先輩が提示する作法で結果を出さなければならないと思い込んでるから。

この期に及んで自分は、自分よりも親や周囲の人の価値観を優先していたことに気づくかもしれません。
まさに、自分を殺すという表現がぴったりくるように思います。
だからもっと楽に、自分の個性を抑え込みたいという思いが、「死にたい」という表現につながるのかもしれません。

自分は価値がある存在とわかれば、未来だって取り戻せます。
もちろんその過程で障害もあるでしょう。
けど、今までとはモチベーションの質が違うことを実感するんじゃないかと思います。
なにしろ、今までは、自分ではない何者かになろうとしていたのですから。
しかしこれからは、自分が持っているものを活かすために立ち上がるのです。

そして社会とのつながりは、自分の個性を活かそうとし始めたときから、
新たなつながりができはじめました。
実は私、以前は苦労してるとこ、人に見せたくなかったんですね。
コツコツと努力してるとこ、困ってるところなんてことは人には恥ずかしくて見せられなかった。
しかも、空気を読んで、訳知り顔で周囲の空気に同調しようとしてた。
けどねー、どうやら、いいところも悪いと思っているところも、出しちゃうとつながりは深まるみたいです。
自分に価値がない、と思い込んでると、価値を演出するためにいいとこしか見せようとしない。
けどそうすることで、逆に、周囲との縁を遠のけてるんですね。

そこに気づいたのは、あるメンタルコーチとの出会いがあったから。
それはとても重要な出会いだったのですが、そんな人とのつながりも探ってみるといいかもしれませんね。

困ったときは、助けて!っていえばいい。
たまたま助けてくれる人が出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない。
結果を期待すると協力者が出なかったとき沈んじゃうんで、ダメもとでね。
うまくいかなかったときには、うまくいかない意味がきっとあるんだと思います。
そんなところからできる社会とのつながりもあるかもしれません。

ある方がこんなことをおっしゃっていました。
人間という生き物は、独り立ちできるまでの時間がほかの動物と比べて圧倒的に長い。
普通で考えて、6歳くらいまでは誰かの庇護なしに生きていくことはできない。
つまり、今私たちが生きていられるのは、誰かの愛があったから。
親に捨てられたなら、拾ってくれた人がいて、
愛情を手向けてくれたからこそ、今がある。
子どものころ、食事を与え、寝る場所を与えてくれた誰かがいるから、
今生きてここにいるわけです。
つまり、あなたは、愛されているんだ、と。
世界はあなたにやさしいということを知ってくださいね、と。

 

今が大変なのはよーくわかります。
だから頑張っている力を少し抜いて、
ぼんやり周囲を見回してください。
何が周囲で起こっているかをフラットに感知してください。
そうすると、今まで見えなかった選択肢が見えるかもしれません。

実践気功家の清水義久さんは著書の中でこういっています。
「あなたは幸せになる義務がある」と。

 

読んでくださった方には、特別に、私の心の応援歌を送ります(笑)

未来は、そんな悪くないよ

『恋のフォーチューンクッキー』(AKB48)』


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