できるようになった時が始まり

一時はやったビジネスに、「家元制度」というものがありました。
簡単に言ってしまうと、ノウハウやスキルを人に教えられる人を作る。
つまり講師を作るということです。

結果、講師が全国に増え、
その講師がそれぞれで生徒を増やすことで、
元になったノウハウやスキルが一気に広がるというもの。
しかし、そのビジネスモデルにも問題があります。
その講師の質は、まちまちだということ。

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前述の家元制度は、すごいスピードで多くの人に広がりました。
それ自体は悪い仕組みではないと思います。
ただ、ある時、そのビジネスモデルの難点を私自身が体感することになります。

家元制度というのは、ざっくりいうとそのノウハウを提供する、講師を養成する講座を開催するというもの。
一定の講座を受けることで、そのノウハウを自分で教える権利を獲得できます。
で、その講師の権利を獲得した人は、独自でセミナーや教室を開催します。
もんだいはここ。
ここでそのノウハウの劣化が始まります。

私が友人を通じて参加したあるセミナー。
これもまたそういった講師養成講座の卒業生が主催。
実は私は彼が教えるノウハウを、大本の先生から学んでいました。
だから、友人の講師デビューということで、ある意味おつきあいで参加していたのです。

するとその講師の講義内容、どうやらおおもとの教えと違います。
単に教え方が違うというのではなく、おおもとのノウハウの理解が十分ではないのです。

この時感じました。
本人が強い探求心をもたなければ、
その世界でのマスターにはなれないのだな、と。

 

この家元制度から素晴らしい講師が生まれていることも事実です。
そのケースはほぼ例外なく、
そのノウハウやスキルにほれ込み、
資格取得後も自ら学びの範囲を広めている人。
つまり、単に教えてもらった事だけをトレースしても、
世の中では使い物にならないということ。

これは自動車免許を授かったからと言っても、
しっかり運転できるというものではない、
ということと似ているかもしれません。

 

さて、後継者はどうでしょう?
先輩や先代から教わったことをただやる。
きっとこれでは、使い物になりません。
興味関心を持って、深さ、広さともに広げていく。
そうして初めて、その教わったことがしっくりと理解できる状況になるような気がします。

一方で、家業に興味関心が持てない、という問題もあるでしょう。
その時は、ぜひ批判的な目で、そのビジネスを深めてみてください。
実は、私はそうしました。
ある時、家業であるビジネスが未来永劫続くものではないと感じました。
むしろ、将来この仕事はなくなるべきだとさえ思ったのです。
そしてその根拠を探しました。
歴史をさかのぼり、家業である仕事のルーツを調べました。
そうすることで、本来、このビジネスがなぜ必要とされたかがわかります。
その当時と今のビジネスの在り方を見比べたとき、役割の変化であったり、
発展の過程でいびつに成長してきたことが見えてきたりするものです。

そうしたうえで、じゃあこれからの私たちは、顧客に何を提供しようか?
と考え始めると、自分なりの未来の絵が描けます。

学びの範囲を広げ、深めてください。
単に実務ができるレベルで終わるなら、まさにロボットに変わられるポジションです。
家元制度で言えば、資格を授与されたところで終われば、
売れない講師であり、そのノウハウのブランドを毀損する事さえありゆる。
売れる講師は、例外なくその分野のみならず、周辺分野まで広げて積極的に学びを深めています。

家業が好きでも嫌いでも、
その事業のルーツや成り立ち、
これまでの成長過程を追ってみてください。
一つの流れが見えてくるはずです。
そうするとその流れの延長線上、
つまり未来が見えやすくなります。

 

「できる」ことがゴールではありません。
「できる」ことはスタートなのです。

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