後継者・二代目経営者が会社を楽々変化させるために取る行動とは?

「親をこえなければならない」
同族経営の二代目や後継者が肩にせおう十字架ともいえる言葉。
だれもがそれを意識し、その実現ために会社をもりたてていこうと考えているはずです。

ところで、私は、勝てないゲームは大嫌いです。
学生時代、「桃太郎電鉄」なるファミコンのゲームがありました。
いわば、ボードゲームのファミコン版です。
あるクリスマスイブの日、彼女のいない友人達を集めて、「今夜は徹夜でやるぞー」なんて大騒ぎしていました。

しかし、キングボンビー(ゲーム内で持っている資産などを勝手に売り払う疫病神)が付いた途端、
「おれ、もう寝るわ」
と友人たちを放置して一人寝てしまいました。
負けることが分かったゲームなど、私にとってやる価値がなかったのです。

こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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桃太郎電鉄、やったことがある人ならわかると思います。
どんなに優勢にゲームをすすめていたとしても、キングボンビーという疫病神に憑かれたら、悲惨なほどにゲームの形勢は逆転します。
もちろん、そこから持ち直して逆転勝利の可能性もゼロではありません。
しかし、私にとって他人のあとを追いかけることに楽しみを見出せるほど大人ではありません。

当時の私の選択肢は二つ。
リセットボタンを押して、すべてをやり直すか。
それともそのゲームから降りるか。
私としては、後者を選び、私のプレイは友人の一人に委託しました。
「勝てそうになったら起こしてね」
とだけ伝えて・・・。

 

なんとも、わがままな奴です(笑)
まぁ、後輩ばかりの席だったからできたのかもしれません。
良し悪しはともかくとして、結果の見えたゲームに私は関心を持つことができません。
会社の経営も同様で、他人と競ってどうなろうとか、そういった事に全く関心がないのです。
トップでいるか、そのゲームを降りるか、その二つのうちどちらかです。

 

まじめな二代目経営者や後継者は、まともに親の業績を上回ろうとします。
親と同じルールで戦おうとするわけです。
まさに後継者にとっては逃れられない競争です。

私の父は、営業マンです。
恐らくセールスにはそれなりの自信を持っている事でしょう。
新人の頃、まぬけな私は、個人技量で父をこえようと思いました。
しかし、どうもそれは違うな・・・
そう思うのの時間はかかりませんでした。

考えてえも見てください。
個人技量で生きていくなら、そこに集中すればいいのです。
会社などつくる必要もなければ、事業承継なんて必要ありません。
自分の技だけ磨いて、契約した先にその技術を提供するだけ。
社員のご機嫌うかがいなども必要ないし、さまざまな書類の管理もいらない。
シンプルそのものです。

私が個人技量を磨くことをバカバカしく感じ始めていたころ、メーカーはこんなことを言い出しました。
「お客さんを永続的に守っていくには、事業承継は必須だ」
それも私の感覚からすればちょっと違う。
ここでは詳しくは触れませんが、簡単に言えばこういう事です。
たとえば、なじみの散髪屋さんがなくなれば確かに困ります。
けどお客さんは、すぐに代りを見つけます。
代りの散髪屋さんに慣れれば、さほど困ることはありません。
私たちがいなければ、お客さんはお客さんのいるべき場所を見つける。
たしかに、暫く困ることはあっても、新しい出会いさえあればそのあとお客さんはそこになじんでいくでしょう。
だから、お客さんを守るというのも、ちょっと違う気がするのです。

嫌な言い方をすれば、メーカーがお客さんのため、というのは自分たちの業績のためでしょ?
と思うわけです。
(もちろん、お客さんをないがしろにしろ、と言っているわけではありません。念のため)

 

話を元に戻しましょう。
親は自分の土俵でビジネスを始めました。
いわば得意分野といえるかもしれないし、その分野に骨をうずめる覚悟だったかもしれない。
じゃあ、後継者も同じ墓に入る覚悟でビジネスをするのか?
これ、私は間違いだと思います。

 

世の中の変遷の中で、その会社がになう社会での役割はかわってきています。
たとえば、私の父の興した会社は保険の販売会社。
よくよく考えてみると、創業当時は保険を販売することが社会における役割だったわけです。
まだまだ十分普及していない商品を世に知らしめ、その良さを伝えあるく。
だから営業を一生懸命やれば、その事が社会の役割を果たすことになっていたのです。
当時はネットもなければ、今のように雑誌で保険特集なんて行われる時代ではなかった。
お客さんにとって、保険という商品に関して、唯一の情報源が保険のセールスパースンだったのです。

それが今や、一人のセールスパースンの情報に依存することがどれだけ危うい事かは、多くの方が知っています。
しかも、相談できる専門家は、町のそこかしこにいる。
つまり、もはや、その商品を普及する、という役割は終わりつつあるわけです。

 

そんななかでなお、親が生きてきた時代の価値観に縛られているとどうなるのでしょう。
勝てないゲームをやり続ける。
しかも、親は自分の価値観でものを言う。
周囲の人たちもほとんどは時代の変化が見えていない。
いつまでも縮まらないさをイライラしながら追いかける。
私の価値観からすれば、なんともバカバカしい事をやっているのだろう、と思うわけです。

 

じゃあ、どうすればいいのか。
これ、頭で考えても、なかなか答えが出るものではありません。

実は、最近おもしろい状況を目の当たりにしました。
それはあるノウハウ、メソッドができる過程です。
ノウハウというのは、現状と理想のギャップを埋めるために「こうすればうまくいくであろう」という方法を考え試してみて、結果うまくいけばマニュアル化するというイメージを持っていました。
しかし、そのように狙ったところに、狙って着地できるケースは意外と少ないのではないかと最近は思うのです。
その画期的なノウハウを生み出した方はこうおっしゃいます。
「狙ってこういうやり方を作ったわけではなく、いろんな経験をする中で出来上がったものがいい結果を出すことが分かった。理論は後付けなんです」
何が言いたいかというと、初めからこうなろう!と思ってなるより、やってるうちにしっくりハマってくるものなのではないか、という事です。

 

では、親から引き継いだ会社をこうしたい、という思いがある場合もない場合も、とにかく「無駄な動き」をしてみませんか?という提案です。
バカバカしいと思えることでも、まわりまわって素晴らしい強みや、力になる可能性があるとおもうのです。

その時に注意すべきことが二点あります。
一つは、今までやったことのない事を小さくてもいいから始めてみる、ということ。
今までやったことを改善するのではなく、まったくやったことのない事を始めるのです。
もう一つは、それが大きく会社の将来像から外れたものではない限り、つづけ、育てていく、という事です。

 

はじめの一歩は、小さければ小さいほど、抵抗が生まれにくいと考えられます。
初めての事をやるには、ハッキリ言ってどんな小さなことでも、結構大変なものです。
だから大げさなことをやる必要はありません。
小さな新たな一歩。
これを踏み出すだけでOKです。

 

そういった「一歩踏み出す習慣」は、さらなる別の一歩を誘導します。
そうすると、二次関数的に会社は変化していくはずです。
ふっとおもいついた、しょーもない一歩。
これが10年後振り返ったときに、「あの時に今の改革が始まったんだな」と思えるようになるのではないでしょうか。

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