後継者

後継者・二代目経営者が知っておきたいリーダーシップの発揮の仕方

リーダーシップと聞いてどんな言葉をイメージするでしょうか?

・卓越した能力
・率先垂範
・カリスマ性
・素早い行動
・優秀な頭脳

後継者として会社に入ったからには、技術を磨き、全社員のトップであり続けなければならない。
そんな思いに、押しつぶされそうになっている後継者の方は、意外と多いのではないでしょうか。

こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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リーダーシップとは?
この言葉で検索をかけると、まぁいろんなキーワードが出てきます。

・目標を定める
・評価測定を行う
・優先順位を決める
・人材を育成する
・行動する
・伝える
・模範となる
・共感する
・動機付けを行う

・・・などなど。

ハッキリ言って、あれもこれも、出来るわけがありません。

私は、正直、完全無欠の人間になれ、と言われているように感じてすべて投げ出したくなったことをおぼえています。

じゃあ、実際に、先代はちゃんとできているのでしょうか?

目標は、短期的なものなら定めているかもしれない。
評価測定?ああ、非常に偏った測定をしていたかもしれない。
優先順位は決めていたようには思えない。
人材育成?人は、自分で育つもの。そんな風に思っていたように見受けられる。
行動・・・ああ、行動に関してはバリバリやってたな。
伝える・・・一を語れば十を知れ、って感じだったかな。
模範となるというのは、ある意味においてはやってたかもしれないけど、ある意味においてはどうかと思う。
共感・・・はしてない。
動機付けを行うか。間違った動機付けをやって事態をより悪化させてたかも。

出来ているところもあれば、出来ていないところもある。
それが普通でしょう。

改めて言います。
完全無欠の人間になるなんて無理です。
出来たとしても、そんな人に魅力があるのでしょうか。
魅力を感じない人に、人はついていくはずがありません。

 

じゃあ、後継者や二代目経営者が発揮すべきリーダーシップって、どんなものなんでしょう。
私が考えるリーダーシップ。
それは非常にシンプルです。

今の会社を、未来に掲げた理想の状態に導くこと。
これが私が考えるリーダーシップの定義です。

 

 

 

 

 

 

 

今期の売り上げ目標は、未来の理想の姿ではありません。
それはあくまで通過地点です。
あなたが考えるべき未来の姿は、どちらかというと数値化されにくいものだと思います。

 

たとえば、政治家が言いそうな内容で例えると、
「戦争のない世界を作る」
というのは未来の理想の姿。
「政党支持率を〇%に」
というのは会社で言う売り上げ目標に近い感じです。

 

周囲の人が、応援したくなる未来をイメージさせるところがポイントといえるかもしれません。
そこに社員を巻き込んでいく過程は、意外とシンプルです。
そんな途方もない未来の理想に、リーダーであるあなたが真剣に取り組もうという気概を見せるだけ。
そして、活動のすべてをそこに向けていきます。

 

その理想が、10階建てビルくらいの高さだったとしたら、そこに上るための階段が必要です。
その階段を作っていく。
それはあなた自身が考えてもいいのですが、メンバーの知恵を借りるのもいいでしょう。

ただ、そこで必ず抵抗勢力が現れます。
だから階段のはじめの一歩は、低ければ低いほどやりやすい。

また、自分でコミットできる理想が見えないこともあるでしょう。
その時には、先代の創業当時の想いをインタビューする。
そして、自分の人生を振り返ってみる。
こういった情報を俯瞰してみるといずれ明確になってくるのではないかと思います。
すべて書き出してぼんやり眺めてみる。
こういった作業が意外と重要です。

とはいえ、すぐに思いつくものでもないかもしれません。
だから焦る必要はありません。
しかし、考え始めるのは早いに越したことはないので、常にイメージしてみてください。
会社の将来の理想の姿。
いえ、その会社が社会にどんな影響を与えるかを。

 

それさえ固定できれば、リーダーシップなどと意識しなくとも、
人をひきつけ、社内を一体にするきっかけになるはずです。

 

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