後継者

困った事態にどう対処するか? 同族経営二代目経営者の着眼点

経営や仕事に携わっていると、毎日のように困ったことがおこります。
ある時は、コツコツと計画してきたことに、とんでもない横やりが入ってとん挫する。
ある時は、自分が集中したい仕事があるのに、他の事で社員や先代から呼び出される。
ある時は、やっと階段を一つ上がれた、と思ったらそれを無にするようなトラブルが起こる。

やることやること、上手くいかないときというのはあるものです。
そんな時、わたしたちはどうすればいいのでしょうか。


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たとえば、一生懸命準備をしたことが、横やりが入ってそれ以上すすめられなくなった時。
どんな反応を起こすでしょうか。
なんで、こんな仕打ちを受けるのか?
自分は正しいはずなのに。
こんなに苦労して作り上げてきたのに。

どうしてもそんな感情にとらわれがちです。

また、自分が集中してやりたいことがあるとき、社員や先代から呼び出され、違う事に時間を使わなければならない苛立ち。
自分には時間がないのに。
自分にはやりたいことがあるのに。
そんな思いとは裏腹に、現実は私たちの時間を奪っていきます。

 

綿密に計画し、一歩一歩進めてきたプロジェクト。
やっと初めの一段、階段を上ることができた。
やった。
そんな風に思ったのもつかの間、その会談は足元から崩れ落ちる。
ここまで大変な苦労をしてきたのに。

 

こんな時、私たちは自分の希望通り物事が動かない現実にフォーカスしがちです。
それは怒りという感情と結びつき、誰かを攻撃する気持ちが出てきます。

そんな時、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいのです。
こんな問いかけをしてみるんです。

「私はこの状況を打破するために、どんな行動をしたか?」

 

その問いかけに対して、長いリストができるならそれは素晴らしい事です。
あれもやった、これもやった、すでにやりつくした。
そう言い切れるなら、キチンと自分と向き合えているのでしょう。

しかし、私はある時、この質問に出会って愕然としたことを記憶しています。
なぜなら、状況を打破するための行動は、何一つとっていなかったからです。

 

たとえば、準備をしたことに対して横やりが入る。
その横やりが入ったとき、キチンと説得したか?と言えばそうとは言えない。
感情に任せて、いい加減にしてくれ!という話はしたかもしれません。
しかし、丁寧にその意図を説明したかといえば、かなり疑わしい。
単に、「黙ってろ!」と言っていただけのように思います。

たとえば、集中して作業してる際に、声をかけられる。
面倒くさそうな対応をして、不愉快である意思表示はしたかもしれません。
しかし、それを回避する仕組みづくりにはさほど本気で取り組んでいなかったようにもおもいます。

たとえば、やってきたことが崩されたとき。
そこに対して、きちんと対話を通じて、状況を回避したかといえば、かなり怪しい。

 

実は、上手くいかないことの背景には、やるべきだけどやっていない事があったように思います。
自分が果たすべき責任があったのだけど、それを放置して進もうとした感じでしょうか。
それが結局、元の木阿弥になるというのは、
「その問題と向き合いなさいよ。」
というメッセージなのかもしれません。

 

上手くいかないときに、考えたいこと。
それは、それを打破するためにどんな行動とったのか。
そして、その行動は、状況を打破するに値するものなのだろうか。

感情的になりそうな時ほど、そんな言葉を自分に投げかけてみると、
今まで見えなかった自分自身の問題が見えるかもしれません。

 


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コメント

    • ひびの
    • 2017年 7月 19日 2:37pm

    自分が一番にあると悩みますね。

      • suncreate_user
      • 2017年 7月 19日 5:30pm

      ひびのさま

      コメントありがとうございます。
      本質的な目的に立ち返って考える事はとても大事だと思います。
      忘れがちなことをもう一度見つめなおす。
      そんなきっかけになれば幸いです。

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