親の会社を継ぐ後継者の方へ。その悩みをもつのはあなただけではありません。

きょうは、当社の会長(父であり創業者)は、ゴルフで留守です。
こんな日には、私はいつもより早く出社することが多いのです。
なんとなく思考がクリアになって、いろいろとアイデアも浮かびます。

失礼な話ですが、父がいないと私の仕事へのモチベーションは上がりやすくなります。
現在は、父に押さえつけられているといった事はまったくなく、好き勝手やらせてもらってます。
けど、いないと、よりのびのびできるんです。

どうやら、自分が代表になって10年以上たって、父はほぼ会社のことには口出しをしなくなった現在でさえ、身体は昔のことを記憶しているようです。
会社にいるだけで、ストレスにあふれていた頃のことを。

——————————————

■後継者向けセミナー開催日程はこちら

 

 

■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック

 

親の会社を継ごうと、父の会社に入社した私。
長い間、ストレスにまみれて過ごしていました。
親との意見の食い違いだけではありません。
社員との関係、
将来への不安、
自分自身の能力の心配、
そうそう、自分がもっていた「後継者(経営者)像と自分のギャップ」にも苦しんでいました。

しかし、周囲の後継者、二代目・三代目経営者をみていると、なんとなく自信をもってやってるように見えます。
ああ、この人は自分と違って、信念をもってやってるんだなぁ、とか、
きっと今の仕事が大好きなんだろうなぁ、とか、
いい親子関係なんだろうなぁ、とか。

たとえば、書店に並ぶ本を見ると、時々二代目経営者の本が並んでたりします。
あの手の本のストーリーは、みんな一緒です。
「借金まみれの親の会社を引き継ぎ、社員からの抵抗を受けながら会社を改革し、今、華々しい成果を上げています!」
そんな感じじゃないですか?
こういう本を読んでいると、「ああ、この人たちは自分とは違うよな。いやいややってるわけじゃなさそうだし」、なんて思ってしまう。

 

まあ、書いててウジウジしすぎな感じが自分でも嫌になってきます。
けど、これが私の10年前の本当の姿です。

 

そこで、ある時「こいつ、自分なりに上手くやってるんだろうなぁ」と思いつつも、身近な後継者に恐る恐る声をかけてみました。
「後継者って、二代目経営者って、けっこう大変じゃない?」
すると、彼は目じりを下げ、すがるような目つきでこういいます。
「わかりますか?」
そして”後継者あるある”な話でひとしきり盛り上がりました。

コイツだけは大丈夫だろう。
外からはそう見える人が、意外と内に秘めた悩みを持っていることって多いことがわかりました。
彼らは、後継者として、二代目経営者として、強くなければならないと信じています。
それを他人に悟られてはいけないと思うから、虚勢を張っているわけではないにせよ、弱みを見せようとしないのです。

入試の会場に行けば、みんな自分より頭がよさそうに見える、というアレとおんなじなんだと思います。
みんな自分よりかはうまくやっている、と見えるんですが内情はそうでもないことも結構多いようです。

 

私も一人でぎりぎりまで踏ん張ってました。
そのストレスをぶつける場所もないんですね、後継者というのは。
友人には理解できない悩みだし、家族にだって相談できない。
同僚だって、彼らから見れば自分は、社長の御曹司。
しかも、後継者と思しき人が集まる場では、自分よりうまくやってそうなライバルばかりになってしまう。

幸いにして、私は様々な人や、考え方と出会い、いまは救われています。
「お前、それで大丈夫か?」というくらいハチャメチャなんですけど、ストレスは劇的に改善されました。
変な話ですが、もっとも強いストレスを感じてた時、身体の不調を自分で自覚できないくらい鈍感になってました。
鈍感になる事で、ストレスから自分を守ろうとしてたんでしょうね。

そんな状態から、今の状態になれたのは、いくつかの要因があります。
・やりたくないことを徹底的にやらないようにしたこと
・自分が何をやりたいのか?を探求したこと
・周囲から受ける「強制」を可能な限り排除したこと
・世の中の常識に惑わされないようにしたこと
・境遇のせいにしないよう考え方をかえたこと
などなど。
そういったところに至る過程で、コーチングの先生にお手伝いを頂いたりもしましたが、今はずいぶんストレスはなくなりました。
仕事も一時と比べて楽しくなりましたしね(というか、楽しい事しかやってませんから・・・汗)

 

それでも、やっぱり会社に父がいないと、一層のびのびできるのはちょっと皮肉な話です。
原因はわかってますが、子どものころから培われた親子関係というのはそれぐらい根が深い。
今、父は会社のことにはほとんど口を出さないし、干渉もしなくなりました。
彼なりの気づかいだと思いますが、それでもいるだけで肩が緊張してしまう。
そのことで改めてわかるのは、私は子供のころからずっと父からの評価を気にしていたし、それを求めていたのではないかと思います。
つまり、評価者がいるから緊張するのです(苦笑)

 

話はあちこちに飛びましたが、要は「あの人は大丈夫なんだろうなぁ」と思っている人も、
わたしみたいに、「その時期は通り過ぎた」と思っている人も、
なんだかんだ言って、後継者・二代目経営者というのは引きずっているものがあるものです。
あなただけではない。
そう断言できます。

だから、上手くいった人も、
今大変な渦中の人も、
お互いの腹を割って話せる場というのはとても大事だと思います。
私は、そんな場を作りたいと思っています。

悩みは、人に話した時点で増殖能力を低くします。
悩みは、人に話した時点で客観視できるようになります。
客観視できるようになった悩みは、未知の物から既知のものになります。
既知のものになれば、そこへの恐れは低減します。
恐れがなくなれば、行動がたやすくなります。
そして、行動できれば、何かしらの変化を体験することができます。

そんな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

——————————————

■後継者向けセミナー開催日程はこちら

 

 

■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック

 

 

関連記事

  1. 後継者が「やらなければならない」という苦しみから逃れるシンプルな方法

  2. 後継者が「家業に向いていない」と思ったとき、考えたい3つの選択肢。

  3. 親と仕事をすることがうまくいかない2つの理由

  4. その人間関係には理由がある

  5. 経営ってなんだろう?

  6. 会社の強みを考え続けたら、忘れられていたリソースに気づいたという話

  7. 家業を継ぐ後継者と起業家精神

  8. 後継者の「ツラさ」を軽くする一人でできる簡単対処法

ツールバーへスキップ