イヤな仕事、イヤな出来事とどう向き合うか?

後継者・二代目経営者の方の中には、「やむなく親の会社を継ぐことを選んだ」という方も少なからずいらっしゃると思います。
まあこれは、跡継ぎといったことだけではなく一般の方にも言えることだと思いますが、日々暮らしているとイヤな仕事やイヤな出来事があったりします。
けど、人生の大半を過ごす仕事という環境の中で、仕事を楽しめないという事は相当な人生の損失だと思います。

もちろん毎日、自分に都合のいい事ばかりが起こるわけではないのでしょうが、こういったことを乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか?

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目の前のことを好きになれ、とは言うけれど・・・

Ryan McGuireによるPixabayからの画像

自己啓発のジレンマ

後継者・二代目経営者の方は自分の立場があいまいであるとか、仕事や身の振り方に悩みを持つことが多いように思います。
そうすると、その状況を打ち破りたいと、いろんな勉強をされていると思います。
比較的ポピュラーなのが自己啓発の世界。
そうすると、こういうことが書いてあるわけです。

「人にはそれぞれ人生の目的があって、その目的を見出すにはまずは、目の前の仕事を好きになるべき」

実は私も、親の仕事を継いだ当初、その仕事が好きになれず困っていました。
そしてどうにかこうにか好きになろうと、自分なりに努力をしました。
仕事がもつ社会的使命を学ぶとか、仕事においてお客様から頂いた言葉を思い出すとか。
そんな中で、仕事の全部が嫌いなわけではなくて、嫌いな部分もあればそうでもない部分があることに気付きました。

問題はその嫌いな部分が、自分にとって結構重いのだ、という事なのです。

イヤな仕事をイヤな仕事のまま好きにはなれない

さて、そのイヤな仕事を、一生懸命すきになろうとしました。
その仕事自体がもつ意味を何度も何度も自分の中で反芻し、これこそが社会に求められる仕事である、と自分を説得しようとしました。
しかし、立派な説得の言葉は紡げても、どうも上滑りし続けていて、腹落ちしません。

じゃあどうすればいいのか、という事を考えてみました。
そもそも、その仕事がなんで嫌なのか、という事です。
私の場合はその仕事が、「自分の人格否定に結びつきやすい」仕事と自分の中でとらえていたからです。

たとえば営業という仕事は、たいてい受け入れられる数より、断られる数が圧倒的に多いものです。そして断られるたびに、なんだか自分が拒絶されたかのような苦い味を感じるのです。
先輩からは、「いちいち気にするな」といわれてもそう簡単にはいきません。
だから嫌だなぁ、と思いながらやって、断られて「やっぱりイヤな仕事だ」という思考をどんどん強化していきます。

イヤイヤサイクルを断つ

FotownetrzaによるPixabayからの画像

トラブルに巻き込まれた時

ところで、皆さんは今までノートラブルで人生を生きてこられたでしょうか?
たぶん、ほとんどの人な何かしらのピンチを切り抜けて現在があると思います。
仕事上にならば、お客様からクレームを受けたり、上司から叱られたり。
私生活においては、好きな異性に振られたり、苦手な知人を怒らせてしまったり。

程度の差こそあれ、何かしらのトラブルを一度どころではなく、何度も経験されていると思います。

イヤなこと、苦手なこと、億劫になることは、そういった過去の記憶が一つのカギになっているのではないかと私は考えてます。

具体的に言うと、「この仕事イヤだな」「こういうことやりたくないな」という事は、過去に似たような経験をした際の「失敗例」と紐づけされて記憶として格納されている可能性があるのではないでしょうか。

たとえば、仕事上のトラブルに巻き込まれた時のことを考えてみましょう。
10回トラブルに巻き込まれて、かりに半分は難なく切り抜けて、半分はドツボにハマって大変な思いをしたとします。
その後、同質の仕事を思い浮かべると、同時に浮かぶのはきっと「ドツボにハマった経験」ではないでしょうか?
逆にうまくいったとき、案外困らなかったとき、いつも通りで気が付けば切り抜けたとき、私たちはうまくいったことを意識したり数えたりしするより、うまくいかなかったことを明確に記憶に刻み込みます。

これは、「危機を避けよう」とする人間の生存本能だから誰もが持っている傾向だと思います。
その結果、イヤな仕事はずっとイヤな仕事というイメージから抜け出すことができないのです。

思考のサイクルを作り直そう!

イヤなこと、苦手なことは、そのことと過去の苦い体験が紐づいた結果であるわけですから、まずはこの紐づけを断ち切る必要があります。
そのコツは、イヤな仕事を目の前にしたとき、「物ごとの良し悪しを判断しない」という癖をつけることが大事です。
たとえば、せっかくの旅行の日に雨が降ってきたとすると、私たちは「雨だからガッカリ」という紐づけを一瞬でやらかしてしまいます。
それはまさに、過去の雨とレジャーの記憶の組み合わせですね。
雨だから楽しくないとか、雨だから鬱陶しいというのは、自分の決めつけ(あるいは周囲の決めつけ)に過ぎません。
旅行の楽しさは、旅行の楽しさとして存在します。

たとえば、京都の寺院などは雨の中でのしっとりとした姿が私は大好きです。
晴れの日には晴れの日の良さ、雨の日には雨の日の良さがあります。
だから、雨だからダメ、という決めつけをしないようにしたいものです。

仕事も同様で、環境がどうだから良いとか悪いとかいう判断をするのは早計で、自分がどう感じるかだけの問題です。

これは日々自分が気づき、気持ちを修正していくことで癖づけが少しずつできてきます。
まあ完璧なところまで行くのは、ある意味悟りの境地ですから今よりも進歩できればそれでOKだと思います。

そして二つ目のステップは、イヤな仕事でも上手く言ったこと、苦労せずできたこと、予想に反してイヤなことが起こらなかったことに、ちゃんと注目するという事です。
その仕事を思い浮かべるときに同時に、苦労しなかった方の記憶をセットで思い起こすように意識します。
これをやっていくことで、少しずつイヤな仕事が平常心でできる仕事に変化していきます。

このコツ、30年前の自分に教えてあげたいな、と思うのですが、私がそれなりに使えるようになり始めたのが50歳を過ぎてからです。
皆様にはぜひ、体得していただきたいと思います。

フラットな状態での判断を

mohamed HassanによるPixabayからの画像

家業の好き嫌いと自分の記憶

さて、もう少し視野を広めていって、そもそも家業が好きとか嫌いとか、ということもどこかで結論を出す機会もあるでしょう。
その時に、なんとなく嫌いだから家業から足を洗う、なんていうのも一つの在り方だと思います。
私はそれを否定するつもりはさらさらありません。

しかし一方で、キライの裏返しにはスキが潜んでることがけっこうあるものです。
そういった意味では、別れを告げてから後悔しないよう、しっかりと判断したいところ。
そこで、上記のような自身のメンタルをコントロールして、冷静な判断を行えたらいいんじゃないかな、と思うのです。

家業が嫌いという理由の中には、たとえば小さいころ親がお客さんに呼び出されて飛び出していくような忙しすぎる姿だったり、
子供のころの自分の誕生日にも不在だった親のふるまいだったり、
そんな記憶と紐づいている可能性もあるかもしれません。

逆に親がそれほど夢中になった商売の本質を知るためにも、一度、フラットな視点を持ったうえで諸々判断を行いたいところだと思いますが、いかがでしょうか。

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