「おはようおじさん」が信じるものは何なのか?

FacebookなどのSNSをウォッチしていると、時折変わった行動をされる方を見かけます。
有名なのが、「おはようおじさん」。
一見滑稽に見えるこの方々の行動は、何の理由もなく行っているわけではなさそうです。

あれだけ批判にさらされながら、続ける意志の力は立派なものだと思います。
少なくとも、何かを信じてやっている事は間違いなさそうです。
その”何か”について、少し思うところがありますので、まとめてみました。





こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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SNSに出没する、おはようおじさん。
毎朝、SNS上の友達に、
「おはようございます。今日も元気にがんばりましょう。」
といった当たり障りのない挨拶コメントを入れる人の事を、そう呼ぶようです。

恐らくですが、SNSでの集客を意図したコンサルタントが、
そういう指導をしているのでしょう。
SNSは、コミュニケーションが重要だから、毎日誰かの記事にコメントをつけましょう。
そんな”ノウハウ”が流布しているのかもしれません。

 

私の知る範囲では、その目的が透けて見えるのと、
軽く扱われている(定型文のコピペ)事に怒りを感じている人が多いように思えます。

 

散々な言われようなのですが、彼らはそれを辞めようとしません。

 

そのようなノウハウは、誰でもができるような行動レベルの指導がなされるのだと思います。
友達を5000人にしましょう。
そのためには、こんな人やあんな人が、承認されやすいので友達申請してください。
メッセージの入れ方はこうやって、友達になった人には毎日「いいね!」を○回以上、
コメントは、〇人以上につけてください。

 

非常にわかりやすい作業手順書です。

 

しかし、普通に考えて、5000人の友達一人一人に、心あるメッセージを入れるのは大変です。
次第に次のノウハウが出てきます。
「いいね!」を代行する人がいるとか、コメントは定型文で良いとか。

これ、表面的な”行動レベル”のノウハウをなぞることのリスクですね。

 

そのノウハウを教えている人は、きっとその方法で成功されたのでしょう。
しかし、SNSといった”場”がもつ空気は、その黎明期と今では全く違います。
SNSというくくりの中で展開される世界は、けっこうなスピードで変化しているわけです。
しかも、その方法で成功した人は、実は結構まじめにSNSに取り組んでいたのではないかと想像します。
簡単手軽に成果をあげようとしたのがスタート地点ではなかったようにも思います。

創始者はノウハウを信じてやったのではなく、自分の感覚・感性を信じてやってきたことを整理したのがノウハウです。
行動レベルに落とし込んでこそのノウハウですから、具体的な反面、
場の空気の変化、扱う商品の違い、客層の違いといった変数には対応できないこともあるのかもしれません。

 

しかし、フォロワーは、そのノウハウを信じて実践します。
そのノウハウが普遍性があるものならいいのですが、具体的であればあるほど、陳腐化は免れない。
何年も前に成功した方法を、まったく同じようにやっても、同じような成功は望めないのかもしれません。

さて、一般のリアルの世界でのビジネスでも、同じことが起こっているような気がします。
リアルビジネスでは、それを俯瞰する方法がない分、滑稽な行動が見えにくいだけなんだと思います。
ノウハウという形でなくとも、同業他社がやってることを、なんのフィルターもかけずマネしたがる社長、
結構いらっしゃいます。
こういう人は、考えてみる、という一番重要な仕事を避けてる人たちです。
経営者であるにもかかわらず・・・。
白状すると、私も、「誰でもできる、最速で成果の出る3つの裏技」なんていうメッセージには釘付けです。
ノウハウ大好きです(笑)

ただ、それを行動レベルでの理解だけで、やり続けるのはあるいは危険な行為なのかもしれません。
気が付けば、リアルビジネスでの、おはようおじさんと化してしまっているかもしれません。
それでお客さんにそっぽを向かれては、本末転倒です。

 

少し考えておきたいのは、その行動は何のためにあるのか、という事なのでしょう。
毎朝、おはようコメントを入れるのは、恐らく、コミュニケーションを取りましょう、という事だと思います。
こちらがコメントを入れれば、返報制の法則が働いてコメント返しがあるとか、
ザイオンス効果で親近感を感じるとか、
相手へのプレゼンスが高まるとか、
そんなロジックなのだと思います。
だとすれば、インコのように同じセリフを繰り返すより、もう少し芸があったほうがいい。
相手が出したコメントに無関係なコメントは、相手を軽視することになるから逆効果かもしれない。
普通に考えてみれば、誰にでもわかる話です。
あるいは、相手の反応で見えるはずです。
だけど、一人ひとりコメントを考えるのは大変だろう。
だから、当たり障りのないコメントをコピペしなさい、という事じゃないかと想像しています。
(もしかしたら、それを不快に感じない人だけを顧客にしようという戦略かもしれませんが・・・(^^;)

 

じゃあ、何のためにやるかを理解できるまで、行動しないのか?
というと、行動しなければ永遠にわからないこともあります。
行動するから理解できる、という側面もあるわけです。

 

ここまで読んでくださった方は、ちょっとイラついてるかもしれませんね。
で、結論はどっちやねん!?と(笑)

 

私的には、やってみる、というのはとても大事だと思います。
だから、おはようおじさんになってみる期間があってもいいと思います。
けど、そこからですよね?
一定期間、おはようおじさんをやってみて、結果どうなったか。
上手くいったならそれでいいでしょう。
上手くいかないなら、なぜ上手くいかないかを考える。
その時のヒントは、「なんのためにおはようコメントを毎日入れるのか?」を考えてみるわけです。
何をやるかではなく、何のためにやるかです。
その目的が、コミュニケーションだとすれば、あなたなりのコミュニケーションの方法を考える。
そうすると、上手くいくことも出てくるのではないかと思います。

 

結局、ノウハウというのは、あくまで大枠のガイド。
とくに、具体的であればあるほど、状況が変われば使えなくなるものが多い。
実は、簡単にできるようにノウハウ化する過程で、創始者本人さえも試してない方法を考え出してる可能性も高いわけです。
だからこそ、ノウハウに忠実である事に疑問を感じたときには、
あなた自身の目、耳、感性に忠実であると、結果が出やすくなるのではないでしょうか。

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