創業者と後継者の確執を防止する、あり得ないくらい簡単な方法(2)

前回、創業者と後継者の確執防止策として提示させていただいた三つのステップ。

  1. 自分の持つ裏の欲求を明らかにする。
  2. その裏の欲求を自分が持っていることを自覚する。
  3. 親子双方の裏の欲求を共有し、認める。

この中の、自分の持つ「裏の欲求」を具体的に、どのように明らかにしていくのか?
という方法について今回はご案内します。

方法論としては様々なものが考えられますが、今回は比較的手軽にできる方法をご案内したいと思います。

簡単に「裏」の欲求を表面化させる方法

さて、この「裏」の欲求というものは、意識下に隠れているというお話を前回させて頂いたかと思います。
自分の事を、深く追及している人であれば気付いていることも有るかもしれませんが、そうでない場合は、全く気付かない事も多いようです。
そこで提案したい方法が、「文章完成法」というものです。

これは、心理カウンセリングの現場などでも使われることがあるようで、簡単な割に自分でも驚くような結果が見ることができる事があります。
裏の欲求を探るだけでなく、日頃意識できない自分の意識を知るには手軽な方法だと思いますので、応用していただくのもいいかもしれません。
私はこの書籍で、この方法を知りました。
もし、ご興味があればご参照ください。

具体的ステップ

では、文書完成法の具体的ステップをご説明します。
これは、他人や電話などによって中断されない場所で行う事をお勧めします。

STEP1.穴あきの簡単な文章を作成します。

(例)私は、事業を後継者に譲り渡すに際して        という不安を持っています。

STEP2.この    の部分を埋めていきます。

この時注意してほしい事は、

●必ず、紙などに手書きで書く
●埋める言葉は、1パターンではなく短時間で、6~10パターンぐらい書きだす。
●書き出す時間はできるだけ短くする。(つまり急いで書く
正しいか、間違っているかという判断はさしはさまない。また、文章としてきちんと成立していなくても気にしない。

といった事です。
できるだけ早く、沢山、思いつく限り、判断をさしはさむことなく書き続ける、という事が重要です。

STEP3.評価する。

書き出した内容を、ざっと俯瞰してみてください。その中には、自分にとって意外な言葉を見つけるかもしれません。
もし、自分が意識していなかった言葉を見つけた場合、「ただの気の迷い」と捨ててしまうことなく、その事についてきちんと考察することが重要です。

 

必要なものは、紙とペンだけ。時間としても、何時間もかかるものではありません。
たったこれだけで、事業承継を阻む大きな原因を突き止めることができたとしたら、かなりの成果ではありませんか?
ダメもとでも一度やってみる価値はないでしょうか。

それでもスタートできない方のために・・・

紙とペンは用意した。
一人の時間も確保した。
しかし、いざ、紙に向かうとペンが進まない・・・。

そんな方のために、一般的に考えられる質問の例題を以下にご案内します。
一つの質問だけに答えるのではなく、全ての問いに対して6個から10個くらい回答を絞り出してくださいね。

当然のことですが、自分一人でやるワークです。
周囲からの評価を気にせず、本音をどんどん書いてくださいね。

【創業者向け】

1.私が今の事業を創業したとき、        という問題を抱えていた。

2.私が今の事業を創業して得たかったものは、          である。

3.私が事業を創業して得たものは、          である。

4.私が事業を創業して失ったものは、          である。

5.私が後継者に●●(後継者候補)を選んだのは、         という理由からである。

6.●●を後継者に選んだことで、私は        という自分にとってのメリットを期待している。

7.●●を後継者に選んだことで、私は        という顧客にとってのメリットを期待している。

8.●●を後継者に選んだことで、私は        という会社にとってのメリットを期待している。

9.●●を後継者に選んだことで、●●は         というメリットを享受していると思う。

10.●●を後継者に選んだことで、●●は         という苦しみを感じていると思う。

11.私は、事業を後継者に渡すことで、       を失う。

1.2.私は、事業を後継者に渡すことで、        を得る。

【後継者向け】

1.私が、今の会社に入社したのは、       だからだ。

2.私が、今の会社に入社して、       という問題を感じている。

3.私が、今の会社に入社して、        というメリットを感じている。

4.私が、後継者として得た(得たい)ものは、         というものだ。

5.私が、後継者として失った(失う)ものは、          というものだ。

6私が、後継者となったのは、          という理由からである。

7.私が後継者となった事で、        という自分にとってのメリットを期待している。

8..私が後継者となった事で        という顧客にとってのメリットを期待している。

9..私が後継者となった事で        という会社にとってのメリットを期待している。

10..私が後継者となった事で         というメリットを享受していると思う。

11.私が後継者となった事で         という苦しみを感じていると思う。

12.私は、事業を引き継ぐことで、       を失う。

1.3.私は、事業を引き継ぐことで、        を得る。

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  1. 2015年 5月 22日
    トラックバック:親と子の心をつなぐ事業承継

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