後継者

後継者・二世経営者は”集中”してはいけない!?

「集中しなさい!!」

ああ、なんか子供の事によく言われたような気がします。
なにか難しい事がおこると、集中しろ、集中しろ、と念仏のようにとなえる。
その問題に集中することで、答えが見つかるはず。
しかし、それって本当なんでしょうか。


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。

親の会社を継ぐ技術

親の会社を継ぐ技術

 

 

 

 

 

 

ブラッシュアップアカデミー(無料版)


 

 

小冊子無料ダウンロードはコチラ

 

中学校時代、解けない国語の問題に向かうとき、いつも言われていたことがあります。
「集中して問題文をよく見なさい。必ずそこに答えがあるから」
意図的に作られた問題への答えは、確かにそこに1点集中することで見つけられるかもしれません。
しかし、社会においては、それが残念な結果になることもあるようです。

 

後継者・二世経営者にとっては、目の前は問題だらけ。
特に、親との確執ばかりが目の前に立ちはだかり、前に進めない状態の方が多いわけです。
もちろん、私も例外ではありません。
私自身が、どんな経緯をたどったかをちょっとマンガチックに表現してみたいと思います。

STEP1.希望にあふれた時期

やっと仕事もある程度おぼえて、これから会社をどうしていこうかな。
そんな風に考えてあーでもない、こーでもない、と考えていました。
それはそれで楽しいし、ぼんやりと、会社の未来を考えていた時期もありました。

 

 

 

 

 

 

STEP2.壁を見つけた時期

会社の実務をやりつつ、前に進もうと思うのですが、壁が立ちはだかります。
それは例えば、社員との軋轢であったり、先代との確執であったり、中身は様々。
自分の中では、会社をこんな風にしたいと思うのに、それを妨害する何かが目の前に現れます。

 

 

 

 

 

 

STEP3.壁を取り除くことに腐心した時期

そうなると、壁に集中してしまいます。
もはや到達点は意識の奥底に沈められ、日々考える事は、壁を取り除く事ばかり。
この時に危険なのは、社員をリストラしたり、先代を追い出そうとしたり。
確かに、その事が必要なこともありますが、かなり視野が狭くなっている状態なので、その決断はより事態を悪化させることになりかねません。
もはや最終的なゴールも見えなくなってしまい、壁だけが日に日に、存在感を増している状態ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

たぶん、この時期って、一番つらい時期だと思います。
周囲を見回せば、味方は一人もいなくなる。
世の中を恨み、先代を恨み、自分の生まれを呪う。
ああ、世界は自分の敵なのか?となってしまう。
場合によっては、もういい加減にせえ!とすべてを投げ出してしまいたくなるかもしれません。

 

 

で、どうすればいいか・・・。
一つの戦略は、タイトルの通り、
集中してはいけない
ということです。

 

特に、人は自分の存在の危機を感じると、脳は視野を狭めてしまいます。
その状況を脱することに集中してしまう特性があるそうなのです。
本来、もっとたくさんの可能性があるはずなのに、狭い選択肢の中でしか判断できなくなってしまうのです。

たとえば、売上が下がったとき。
そこに危機を感じると、焦りが出て視野が狭くなります。
すると値下げをしてたくさん売るぞ、となる。
売上はそれで回復基調になったものの、利益はほとんど残らない。
薄利多売のあおりを受けて、社員は残業でフル回転したのに、会社に残るお金は前より悪い。
しかも、残業代の支出がかさみ、結果として何もしないほうがよかった・・・なんてこともあるのではないでしょうか。

物事が、マイナスに下がり始めたとき、人はその角度で状況が悪化し続けるという不安に駆られます。
その時に、広い視野で見ることができれば、何が起こっているのかが正確につかめるのかもしれません。
しかし、人間の機能として、そんな時ほど視野が狭くなっていくのです。

STEP4.けっこう楽になっちゃった時期

そこで考えたい一つの方法が、ワクワクするような高い目標を掲げること。

 

 

 

 

 

 

壁の上に飛び出た目標を見始めると、目の前の壁への焦点はぼやけます。
もちろん、その壁は飛び越えなければならないことにはかわりませんが、視点が変われば対応策は無数に出てきます。
壁を超えるために何かをするというより、大きな目標のために壁を超える。
これ、言葉遊びのように見えて、実は結構効果が高いのです。

 

苦痛から逃れるための思考より、快に向って走ろうとする思考の方が視野は拡大します。
楽しいと、いろんなアイデアが次々浮かぶ、といった経験はだれしもあるのではないでしょうか。
意図的にその状態を作る必要があります。

すると・・・

こんな感じで、壁があったっけ・・・
みたいな状態になるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

話がうますぎて怪しい?

確かに(笑)
けど、実体験として、正しいと思っています。
こういう思考をし始めてから、肩こりは激減し、割と臆せずものを言うようになり、以前ならうろたえてたこともさほど気にならなくなり、わりと気楽な毎日を過ごしています。
ポイントは、その目標をどれだけリアルに「出来る」と信じることができるかでしょう。
そのコツは、アウトプットすること。

紙に書くでもいいですし、私の場合、人に話すのが効果的に感じています。
普通だったら語らないような目標を人に話してるうちに、とてつもない事が妙にリアリティを感じられるようになってきました。
ま、変人扱いされることもありますが、そうなると変人な友達が増えてきますのでご安心を。

騙されたと思って、試してみてください。

小冊子無料ダウンロードはコチラ


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。

親の会社を継ぐ技術

親の会社を継ぐ技術

 

 

 

 

 

 

ブラッシュアップアカデミー(無料版)


 

 

関連記事

  1. 後継者が会社を強くするために必要な〇〇心

  2. 同族企業の後継者が親から信頼されていないと感じるときにやるべきこと

  3. 親子経営がうまくいく方法

  4. 後継者が何かに迷ったときの決断

  5. 後継者という生き様と「親ガチャ」という考え方

  6. 跡継ぎ・後継者が考えたい自分の会社の「独自能力」

  7. 後継者が自分の強みを再発見する方法

  8. いつも同じような「望まない結果」が起こって困っている方へ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。