どうやらこのブログの読者は、ほとんどが男性のようです。
確かに、リアルな場で女性の後継経営者というのはあまりお目にかかることがありません。
しかし、男性以上に大変な思いをされていることは想像に難くありません。
なにしろ、後継者である以前に、女性であることがビジネスにおいては特有の難しさを感じるシーンが多いと思われるからです。
私の著書です。
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
冒頭でもお話ししたとおり、女性の後継者というのは私が知る中ではかなりレアです。
それもそのはずで、そもそも今や親族が会社を継ぐケースはますます減ってきている上、女性後継者という存在はさらに少ない。
詳細なデータを確認したわけではありませんが、絶対数がかなり少ないのだと思います。
女性であれ、男性であれ、後継者の悩みは基本的な部分は同じものがあります。
しかし、女性に関していえば、そこに上乗せされる女性ならではの悩みがあるのではないかと想像します。
それは、女性経営者の姿を見ているとなんとなく見えてくるのです。
ビジネスの世界は、なんだかんだ言って男性社会です。
たとえば、女性社員がお客さんに説明しても軽くあしらわれることが、男性社員が説明すると納得していただける、なんてことはざらにあります。
一昔前の感覚で言えば、女性が仕事をするといっても、生涯をかけて仕事に打ち込むといったイメージがお客さん側には少ないのでしょう。
しかし、実際の女性経営者を見ていると、男性以上に覚悟をもって仕事にまい進する人は多い。
むしろ鬼気迫るものがあるといっても過言ではありません。
その背景には、マイナス位置からスタートせざるを得ない彼女たちが置かれた環境があるように思います。
前述の通り、女性の場合、まず周囲の男性の目から見ると、ビジネスの現場ではどこか一段低くみられることが多いようです。
彼女たちはそれを感じ取っているから、なんとか認めさせようと、一生懸命になります。
ただ仕事をこなすだけでは認められない、だから、そこに全身全霊の魂を込め、前のめりになります。
そこまでやって、やっと同じ土俵に立てるようになります。
そういったときに、「女性らしさ」というのはむしろ邪魔で、男性的な仕事で周囲の男性経営者と肩を並べます。
むしろ、女性らしさは悪、とでもいうかのように、「中身はおっさん」として仕事に励みます。
極端な言い方をすれば、ことビジネスにおいては、女性であることにコンプレックスを感じているのかもしれません。
そうすると、自分はこんなに頑張ってやっと認められているのに、周囲の男性はどこか怠惰に映ってしまいます。
変なたとえですが、以前テレビでオネエ系タレントが
「女性は生まれたときから女性だから、女性であることに努力が足りない。私たちは、努力しなければ女性になれない。」
なんてことを言っていました。
これの逆で、
「男性に生まれてビジネスの世界で生きるなら、もっと努力しなさいよ!」
と言いたい気持ちが、女性後継者・経営者の中にはあるんじゃないでしょうか。
女性後継者であれば、社内の男性に対して、もっとがんばりなさいよ!と言いたくなる。
この思いが正しく伝わればいいのですが、悲しい事に男性の古参社員からすると、ヒステリックに映ることもあるようです。
男性に対する対抗心が強くなければやっていけないし、それが表に出てしまうと人は去って行ってしまう。
そんなジレンマの中で仕事をされている方は、結構いらっしゃるような気がします。
男性の後継者でさえ孤独な環境で仕事をするわけですが、女性であればさらに強い孤立感が襲ってくることもあるのでしょう。
一生懸命だからこそ、孤独になってしまう。
そんなスパイラルが生まれることも多いようです。
人は、コンプレックスを埋めるために、その真逆の自分を演じることが多くあります。
女性であることにコンプレックスを感じるから、正反対のおっさんであるよう振る舞います。
実際に、なかみおっさんである方が、女性らしさ全開よりも、仕事がやりやすい状況が色んな意味であるのだと思います。
それがしっくりくる方もいるようですが、苦しくなる人もいるようです。
もしそれが苦しいとしても、女性らしさをうまく使いませんか?と提案したところで、なかなか受け入れられるものではないでしょう。
人によっては、それは恥だと考えている人もいるようです。
ただ、男性である私から見たときに、女性の持つ能力や魅力はうらやましく映ることが多いのも事実です。
男性社会で、女性ならではの視点や考え方というのは、かけがえのない輝きを持つことも多いように思います。
女性が男性と同じ立ち位置で戦うって、異種格闘技で、男性ルールで戦うのだから大変なのは当たり前ですよね。
若くて経験の浅い時期は仕方がないのかもしれませんが、一定程度の経験と年を重ねたときには、女性ルール・自分ルールでビジネスをつくっていく事を目標にされると、少しは楽になるのではないかと思います。
あ、そうそう。
女だから!といって、女性を否定するビジネスマンいますよね。
わかってると思いますが、あれは自信のなさがそうさせています。
自分の立場が脅かされる恐怖に恐れおののいているのです。
そういう人は、あなたが自分の立ち位置を確立したときには、揉み手をして寄ってきますのでそれに心みだされる必要は一切ありません。
あわれだな、と見下しながら、相手を立てるふりをすれば大丈夫です。
私の著書です。
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
この記事へのコメントはありません。