後継者

やらないことはわからない

私はこのブログ、平日はほぼ毎日書いています。
1回あたりの文字数は、2,000字~5,000字くらいです。
20日書けば10万字。

一般的に、ビジネス書などはざっくり10万とか12万字くらい必要と言われます。
ブログ20日分の分量だから、まあ1か月も見れば一冊の本を書き上げられるでしょうか?
私の場合は、NOでした。

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実際に書いてみて初めてわかる事があります。
それは、5000字程度の文章なら、頭の中で構成を組み立てることができます。
だからほぼ思いつくまま書いているような感じで、書ききることができます。(仕上がりの読みやすさはひとまず置いておいて・・・)

しかし、さすがに10万字の世界となると、思いつくまま書いて…というわけにはいきません。
目次もありますから、それなりにテーマを区切って、テーマごとに話を進めていく必要があります。
そうしないと書いているほうも、読者も迷子になってしまうでしょう。

同じような内容で文章を書くにしても、5000字と10万字ではやることは根本的に変わってくる、というのはやってみて初めて感じたことです。
私はブログは相当の年月書いてきましたから、本だってすぐに書けると思いきや、何度章立てをやり直したかわかりません。
そして本文中、何回も同じことを書いていることを、あとから読み直して気付くというシーンが何度もありました。

何が言いたいかというと、ものごと、やってみなけりゃわからない、という事です。
まあ書くだけなら、間違えたら書き直せばいいだけです。
しかし、経営となるとそういうわけにはいかないようにおもえます。

Photo MixによるPixabayからの画像

 

 

 

 

 

 

ただ、ちょっと考えてみたときに、経営においてはじめから完ぺきな計画があって、計画通りに進むことってあるでしょうか?
たぶんそれは、ほとんどありません。
100のプロジェクトがあれば、99までは常に計画変更を余儀なくされているはずです。

世の中でPDCAが大事と言いますが、それがうまく回らないのは、
P(計画)に時間をかけすぎることが原因と言われています。
完ぺきな計画を作ろうとするあまり、なかなか動けないのです。

そして計画が完ぺきという前提でD(実行)するから、うまくいかない時点で「失敗」の烙印を押します。
さらにC(チェック)では、反省会になり、改善策が出ないまま終了してしまうのです。

 

実際は、中途半端な計画であれ、やり始めるとそこに様々な刺激を受けることになります。
計画で想定していた成約率はちょっと高すぎたな、とか
当初のコスト計画は少し見積もりが甘かったな、とか
実効性が疑わしい行動だったな、とか。

これをたいてい「失敗」としてしまうと、先がありません。
大事なのは、ここから何を学ぶかです。
想定していたやり方でうまくいかないことがわかれば、次は何かを変えて試せばいい。

普通実験って、そういうものですよね?
エジソンが電球のフィラメントにいろんな素材を試して、あれもだめ、これもだめ、となっていったわけですが、これも経験から学んでいるわけです。
経営も同じで、大きな動きの中の一つのパーツをいろいろと変えてみて、うまくいくものを探す過程というのが大事なのではないかと思います。

Free-PhotosによるPixabayからの画像

 

 

 

 

 

 

そして強調したいのが、小さくとも、そういった未知のことを試してみなければ、物事は進まない、という事です。
ブログを書きながら、「本の原稿なんて自分ならかけるさ」と思っていた時にはわからなかったことが、実際に書き始めてわかりました。
だからきっと次の機会にはもう少し上手にできるかもしれません。
少なくともどこでつまずくかを知っていますので、事前に対策を打つことができます。
しかしまったくやったことのないことは、どこでつまずくかさえ分かりません。

 

だから、親の跡を継ぐのが怖い、不安、と思う後継者がいるとすれば、どんな小さなことでもいいので一歩踏み出そう、と提案します。
誰がやってもいきなりうまくいくことなんてありません。
失敗する(もちろんはじめは、小さな失敗にとどめてくださいね!)前提でやり始めてみてください。
どうせ失敗するプロジェクトなら、失敗してもショックを受けることがありません。

幸運を祈っております!

 

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