物事は白黒つけるべき。
私たちは子どものころからそんな風に教育されてきたような気がします。
右か左か、白か黒か、上か下か、男か女か…
しかし、こういった二つの対立軸のどちらが正しいか間違いかという議論は、最後には争いに突入していきます。
親子における経営継承・事業承継の中においても、同じことが言えるのではないでしょうか。
ビジネスか、家族か。
親か子か。
先代か二代目社長か。
やるか、やらないか。
例えばジェンダーの問題も、男か女かで区別できないように、今の時代白と黒の間のグラデーションが、実は大事なのではないでしょうか。
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白黒をはっきりつけようとすると、正しいことと誤りなことにきれいに分かれるという前提に立つことになります。
それをたとえば、親と子の関係に当てはめると、まさに確執勃発です。
表面的には意見の対立に見えることも多いのですが、案外根が深く、人格レベルでの対立であることも多いのではないでしょうか。
口にはしないものの、
・まったくうちのオヤジはどうしてここまでわからずやなんだ
・後継者の俺がこれだけ頑張ってるのに、なんで親はそんなに悠長なんだ
・先代は対外的にかっこつけばかりして、会社の実情を見ようとしない
などなど、いろんな思いが渦巻いているかもしれません。
相手に対する批判というのは、自分が正しいという前提があるから起こるものです。
逆に、間違っていると感じる相手を見ることで、自分が正しいんだという思い込みをさらに強く刷り込む、なんてこともあるんじゃないでしょうか。
ところで、経営に「正しい経営」と「間違った経営」というのはあるのでしょうか?
世の中的には、絶対的に正しい経営があり、絶対的に間違った経営もある、というのが一般的な認識だと思います。
しかし、往々にして世の中を変えてきたのは、世の中では「間違い」といわれた人ばかりではないでしょうか。
後発の検索エンジンがうまくいくといった人はいないし、
本の通販がうまくいくとは誰も思っていませんでした。
音楽携帯ツールに電話をつけたって、世の中に受け入れられるとは誰も考えてなかったでしょうし、
学生同士のコミュニティツールが一つの国を組織するほどの特大のコミュニティを形成するなど予想できた人はいないと思います。
特にビジネスというのは、競争から一つ頭が出たところに商機があるわけで、だれもが「うまくいきそう」と思うことをやっても大したこともおこりません。
そう考えると、自分は正しいと感じているのは、ただの思い込みである可能性があるかもしれません。
ただ、世代交代という前提があって、二代目社長は自分の考えを「試す」ことが大事になってきます。
先代は恐らく、二代目社長が失敗することを危惧してそのチャレンジを制止しようとします。
二代目社長はその制止を振り切って、なにかを「試そう」とするわけですが、こうなるとだいたい正面衝突ですよね。
つまり、結果的に、何も試すこともできないという最悪の結果になってしまいます。
であるならいっそのこと、多少譲歩して白か黒かではなく、灰色でいいのでそのグラデーションのどこかで手を打つことを考えなければならないと思います。
大事なことは、二代目社長が思うアイデアを、世に問うことです。
そのためにできることは、アイデアに反対する人を潰すよりも、多少かけていたとしてもアイデアの一部であったとしてもいち早く世に問うことが近道なのではないでしょうか。
これは二代目社長が柔軟性を発揮するためのトレーニングのようなものです。
ぜひとも、嬉々として柔軟性を試してみていただきたいと思います。
ここを乗り越えれば、きっと何が起こっても大丈夫な状態になるのではないでしょうか。
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