後継者

人生の浪費をするくらいなら。

9時から5時まで働くとしても、起きてる時間の半分は仕事。
ざっくり言って、人生の半分は仕事の中で人は生きています。
その仕事が楽しめないとしたら、私たちは人生を浪費してると言わざるを得ません。
「一度きりの人生」というはなしは良くある話ですが、たった一度の人生、今のままで大丈夫ですか?


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親の会社を継ぐ技術

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働くってどういう事でしょう。
一昔前なら、そんな理由を考える必要はなかったんです。
それは、飢えないため、という一言に尽きるでしょう。
嫌な仕事でも、苦しい仕事でも、生きるためには働かなければなりませんでした。
働く目的は、誰に教えられるわけでもなく、明確だったんだと思います。
動物が活きるために狩りをするのと同様、私たちは働かなければならなかったわけです。

告白すると、ある時期まで、私の心は微妙に揺れていました。
まぁ、無茶しなければ、自分が年老いるくらいまでは、今のビジネスで何とか食っていけるだろう。
何も新しい事をせず、誰かに何かを言われれば、ハイハイと聞いたふりをする。
無理に誰かと闘う事もなく、降りかかる火の粉だけを払う。
少なくとも、平均的な暮らしぐらいは何とか続けられるだろう、と計算していました。
レールからはみ出すことなく、ただ休日を待ち焦がれて、数少ない休日こそが自分の人生だと考えていたんです。
人間なんてそんなものだろう、というのが一昔前の私。

しかし、一方では、本当にそれでいいの?
という想いもあるわけです。
人生の半分を、今一つ熱中できない仕事に捧げ、その残りが自分の人生。
そんな中、湧き上がるモヤモヤした気持ちを抑えることが難しいことは、自分でもわかっているのです。

とりあえず、無難に歩もうと思う気持ちとは裏腹に、
マーケティング、マネジメント、心理学、自己啓発、
その他さまざまなスキルを取りつかれたように学んできました。
そこそこ貯めていた口座残高がゼロになるまで。

仕事に苦しみを感じる一方で、24時間365日仕事の事しか考えてないわけです。
家族からは相当ブーイングを受けてました。(それは今も変わりませんが・・・)

無難に過ごせばいい、という考えとは裏腹な行動に、
結局自分は、仕事の中で成長し、
誰かの役に立ち、
世の中を変えていきたい、
そう思い続けてたのでしょう。

 

そんな思いがむくむくと湧き上がってくると、次の問題は後継者としての立場との関係。
家業と、自分がやろうとする事に関係性を見いだせないとき、
「今の会社は誰かに任せて、別の事業を起業しよう。」
というのはよくあるパターン。

これはこれで、価値のある事だと思います。
そういう決断をした瞬間から、会社の仕組化は一気に進みます。
今の会社にこだわっていた時にはできなかったスピードで、会社は変化します。
親にどう思われようと、誰かに何と言われようと、やりたいようにやる、と決めてしまえば今まで大きく立ちはだかっていた壁も、小さく見えるようになることもあります。

もちろん、リスクはあります。
後継者であるあなたがクビになることだってあるでしょう。
しかし、それはそれで本望なのではないですか?
なにしろ、これまであなたを縛ってきた鎖を解き放つことができるのですから。
私はそう割り切りました。

 

とはいえ、やっぱり最後は誰もがハッピーエンドなところに着地したい、という想いはあります。となると、あなたのやりたいことと、親の事業の関連性を考えてみるのもいいかもしれません。
すこしいやらしい言い方になりますが、親の作ったものを踏み台にできないか?ということです。親の事業には、顧客があり、従業員がいて、設備や技術、商品があります。

私は世の中に、「偶然」があるとは考えていません。
スティーブ・ジョブズのいう「コネクティング・ドッツ」ではありませんが、あなたのやりたい事と、親が始めた事業やそこで経験したことは、何かしらの関連性があるはずです。
その点と点を結ぶことで、あなたがいまやるべきことの伏線を見て取れるはずです。

事業承継は、家業をそのまま継ぐことだけが正解ではないと思います。
お客様にご迷惑をおかけしないことは一番ですが、全ての周囲の状況を無視したとき、
あなたはどうしたいかを明確にしておかなければ、いつまでたっても大変な状態を抜け出せないのではないでしょうか。


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