閉店したTSUTAYAを前に感じた一つのビジネスモデルの終焉

たまたまいつも使っているTSUTAYAの前を通りました。
すると驚くことに、そのTSUTAYAは閉店。
日頃比較的お客さんが入っていたように思ったので、びっくりしました。
これで車で10分圏内のTSUTAYAは1店になってしまうので、困ったな・・・と家族と話していました。
しかし、よく考えてみればそのTSUTAYAが閉店していたのは1か月も前の話。
当然、閉店前から店舗ではその告知がなされていたでしょう。
私たちは、数か月、そのTSUTAYAには寄っていなかったことに気づきます。

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ピークのときには毎週末には、そのTSUTAYAには寄っていました。
週末に3枚くらい映画のDVDを借り、よく週末にはそれを返して新たに借りる。
そんなサイクルでした。

最近では娘がCDを借りたいということもあって、たまにレンタルに行きました。
私の感覚では、未だそこそこ使っているつもりではありました。

しかし、冒頭に書いたとおり、ずいぶんと長い事TSUTAYAには言っていなかったことになります。
原因は様々です。
一つは、家族の余暇の過ごし方が変わったり、私が週末出張などで不在にすることも多く、家で映画をゆっくり見る機会が減ったこと。
もう一つは、そもそも家族が同じ番組コンテンツを同じ時間に楽しむということが減ったこと。
そして、単に映画が見たいなら、AmazonPrimeVideo、NetFlix、その他動画配信サービスで手軽に見ることができること、などが考えられます。

これらは、好きな時に好きな場所で見ることができるし、DVDの返却も不要。
レンタル中で悔しい思いをすることもないし、手元で簡単に映画を検索できます。

 

知らず知らずのうちに、私たちの生活はずいぶん変わっていたということなのでしょう。

 

レンタルレコードからの系譜で発展した、レンタルビデオ店の歴史は決して古くはありません。
私が中学くらいのころに街にレンタルレコード店が次々とできだしたと記憶しています。
それがざっと35年くらい前の話でしょうか。
時代の流れとともに、レコードがCDになり、CDがレーザーディスク、ビデオとなり、DVDやブルーレイになっていきました。
媒体が変われどその価値は維持しつづけましたが、動画配信サービスの勃興でついにビジネスが縮小し始めているようです。
同じ形態でのビジネスモデルが終わりかけているということなのかもしれません。

 

さて、顧客の側に立った時、自分的にもお店がなくなるのが「困った」と思いました。
しかし、よくよく考えたら、困るというのは非常にレアケース。
実は、近所にTSUTAYAがなくても、どうしようもなく困ることがない、というの事に店がなくなってはじめて気づきました。
消費者自身も、そのビジネスが不要であることに気づいていないことは多いのかもしれません。

今まで必要だったから、これからも必要だろう。
事業者側も、消費者側も、そんな幻想にとらわれている可能性はありそうです。

 

シビアな目を持つとすれば、自分の会社や商品・サービスがなくなったら、顧客はどうするだろうか?と考えてみる。
これは、今の社会に求められている会社かどうかを判定するわかりやすい方法かもしれません。

多くの会社は、その会社がなくなれば一瞬顧客は戸惑います。
代替の会社を探さなくてはならない。
新たな取引は、すべての関係を一からやり直さなければならない。
確かに面倒なのですが、これはその会社が必要とされているからではありません。
日頃はその面倒を負いたくないから同じ会社を使い続けるわけですが、違う会社にして数カ月もすれば今まで通りの生活やビジネスが行えるなら、その会社の存在意義は固有のものではない可能性が高い

そうやった考えていくと、
「あなたの会社だから」
「あなたの事業こそが必要だから」
と思っている顧客は、思った以上に少ないかもしれません。

もし、自分の会社がなくなったとすれば、顧客はどうするだろう?
そういう設定を想像した時に、ほとんどの場合、顧客は一時的な混乱はあれどさほど困ることはないのかもしれません。
きっと1年もすれば、新しい生活になじむでしょう。
そうなれば、あなたの会社は記憶からきれいさっぱりなくなってしまうのかもしれません。

 

家業を継ぐ後継者が考えなければならないのは、おそらく今自分の事業がそんな潮目にあるのではないか?ということではないかと思います。
TSUTAYAに関して言えば、Tポイントカードですでに膨大な顧客データと取引データを所有しています。
これを活用してさまざまなビジネスに応用することが可能でしょう。
しかし多くの中小企業は、こういった次の一手が踏み出せていないことが多いと思います。
親の会社の次の一手を考え、実行に移すのが後継者の役割だと思います。
親子の確執を超え、社員との軋轢を超え、会社を新たな次元にいざなう。
それができるのは、まだ今の事業が売り上げを作ってくれているからこそ。

悩んでいるとか、不安にさいなまれている暇はないのかもしれません。
前に向かって、一歩踏み出すことこそが、今後継者のやるべきことなのではないでしょうか。

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