親子経営で親子のコミュニケーションが取れない理由

親子での事業承継において、「親子できちんとコミュニケーションを取りましょう。」なんていうアドバイスはよく見かけます。
ダイエットで言えば、「食事を最適化し適度な運動をしましょう。」というのと同じですよね。
それができないから、みんな次から次へと情報を探すわけです。

恐らく、親子での経営のバトンタッチがある中で、コミュニケーション不全が起こってるとしたら、
「ちゃんとしましょう」なんて教科書的なアドバイスにほとんど意味はないといえるでしょう。

こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

 

親子がコミュニケーションを取れない。
ま、一緒に商売する中では、多分当たり前にあると思います。
外から見てると、親子だからこそコミュニケーションが取れてるはずだ、と思うのかもしれませんが、現実は全く逆ですね。

これって、親子の甘えや照れがあるとかいう事が原因かな?
と考えたこともありましたが、どうやら本質はそこではなさそうです。

 

私が知る中で、感じられるのは、子供にとって親の言動は、

  • 自分に対して支配的
  • 自分の話を聴いていない(聞いているふりをするが受け入れていない)
  • 恩着せがましい

などという、まさにマウンティングとでもいえるものが多いようです。

 

一方、先代である親は、子供の言動を

  • 子が何を言っているか理解できない
  • 考え方が間違っている(仁義に反する、など)
  • 子は自分の常識の外にある事ばかり
  • 立派なことを言う割に行動が伴っていない

と感じている方が多いようです。

 

どちらかというと、親が子に対してコミュニケーションを取ろうという意志はあるものの、
子は親を拒絶している場合が多いように感じられます。
何か言葉を発すれば、そこにかぶせてマウンティングされるわけですから仕方のないことかもしれません。

 

もし、そうだとすると、後継者の方が耳を傾ける意志を持てば、すべて解決・・・
といきそうにも見えますが、事態はそれほど簡単ではありません。

 

お互いのコミュニケーションがちぐはぐになる原因は、お互いの信念の違いによるものです。
こればかりは、そう簡単に切り替えられるものでもないし、切り替える事が必ずしも正しいわけではありません。
なぜなら、目的は「コミュニケーションをとる事」ではなく、「事業承継をスムーズに行う事」だからです。

 

ところで、人の感情には大抵裏があるものです。
親である先代の立場としては、事業承継で子にバトンタッチすることによる、メリットとデメリットがある。
親の事業を継ぐこの立場においても、同様ですね。

良くセミナーではお話しするのですが、親は口ではこういいます。
「早く子供にバトンタッチして悠々自適を楽しみたい。しかし、子供はまだまだで・・・。」
もちろん、そんな気持ちもあるのでしょうが、その裏にはこんな気持ちもあるはずです。

  • 実は、今の自分の立場を失うと、1日何をしていいかわからない。
  • 会社のお金は自分で握っているが、これを手放すと会社のお金を自由に使いにくい。
  • 今ある社会的地位を失うのは怖い。
  • 今の収入を失う事は寂しい。

本人は自覚していないかもしれませんが、バトンタッチすることで親が失うものです。

 

もちろん、子についても同じことが言えます。

  • 早く権限を委譲してほしい反面不安はある。
  • 今先代がやってる仕事で、自分はやりたくないものがある。
  • あんな仕事の仕方はしたくない(けどしなければならなくなってしまう。)

など色々とあると思います。

 

多くの場合、この隠れたホンネに触れることなく
「コミュニケーションを取りましょう!」なんていわれるものですから、
コミュニケーションをとればとるほど関係は悪化することもけっこうあります。

 

一度時間を取って、相手の心の奥底にあるものを考えてみてください。
すると、
「ああ、こういうデメリットがあるから相手はこういう態度をとるのだな。」
と相手の行動のメカニズムがわかります。

それがわかると、こちらも感情的になることなく、不敵な笑みを浮かべながら対処できる事が増えてきます(笑)
ぜひ一度お試しください。
やりきれない思いがあるとすれば、かなり心が軽くなると思いますよ。

 

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