後継者

後継者が「経営」を学ぶ必要性を感じる時、何が起こっているのか?

「経営」を学びたい、学んだほうがいいような気がする。
後継者の方はそんなことを考えることがあるようですね。
そのニーズをくみ取って、数十万円から100万円単位の後継者の学校的なものもあるようです。
ただ、それって、本当に必要なものなのでしょうか?


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親の会社を継ぐ技術

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ある二代目経営者の会

後継者の経営の勉強

昨日、ある二世経営者の会に参加させていただきました。
実はこの会、私も立ち上げにかかわっていたのですが、事情があって数年休会をしていたんです。
ちょうどその会、私が休んでいる間に、「これから自分たちも経営について学ばなければ・・・」という意見が出てきていたそうです。
そんな事もあって、ちょっと変わったことをしている私も交えて意見交換の機会を、という事で直接オファーをいただき、参加してきました。

さて、経営といっても範囲は広い。
本質的な理念・ミッション・ビジョンといった話から、戦略レベルの話、マネジメントの話などなど、挙げていけばきりがありません。

後継者の学び、経営の学びに正解はあるのか?

ところで、勉強といえば、学校や試験勉強が思い浮かびます。
こういった事について、塾といったサービスが成り立ちやすい理由の一つに、
「正解を誰かが決めている」
という部分があります。

テストに備える勉強であれば、正解は、テストの主宰者が決めます。
学校の勉強では、文部科学省だったり、教師だったりが決めるのでしょう。
断定できる正解があるから成り立つわけです。

 

じゃあ、経営においてはどうかといえば、正解も不正解もない。
一般論で不正解とされているやり方でも、非常識な発展を遂げてる企業もたくさんあります。
逆に、目を見張るような会社って、大抵非常識です。
事業計画書を作らなければならないという人もいれば、そんなものつくっても時間の無駄という人もいます。
いずれの意見も、固有名詞をあげれば多くの人が知る企業のCEOの言葉です。

 

となると座学で学べるのは、「原理原則」レベルの話ですよね。
しかし、厄介なのは、原理原則というのは抽象的で、腹落ちしにくい。

後継者が学びたくなるキッカケ

後継者は不安をなくすために学びたい?

話を元に戻しましょう。
後継者が、経営について学ぶ必要性を感じている、という事は必ずきっかけがあるはずです。
まずは、そのきっかけが何かを自問自答してほしいのです。

「具体的にはわからないけど、モヤモヤとした不安がある。」
という状態の方もいらっしゃるでしょう。
だとすれば、いくら経営をまなんでもモヤモヤはなくならないはずです。

だからまずは、なぜモヤモヤするのかの原因を突き止めてほしいのです。

 

自分でできない?
であれば、サポートはしますが、まさにコンサルティングですから相応の費用は頂きますよ(笑)
しかし、お金なんて出さなくたって、出来るはずです。
出来ないのではなく、本気でやるほどの必要性に駆られていないという事なのではないのかもしれませんね。

がんばって自問自答した結果、モヤモヤの原因を特定できると、打てる対処策は巷にたくさんのノウハウ本やセミナーが出回っています。
そんなものを参考にして、一つ一つ対処していけばいいのです。

後継者はできることからやればいい

「それでは、部分最適で、全体最適にはならない。」
そう主張される方もいるかもしれません。
しかし、全体をコントロールしようとして目の前の問題の解決を先延ばしするより、
出来ることからやればいいんじゃないですか?
私はそう思っています。

 

一歩踏み出せば、圧倒的に見える景色は変わります。
その視界から学べることは、カリキュラム化された経営の学びとはケタ違いだと思います。

 

最近、再び「PDCA」という言葉が熱く再燃してるようです。
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
というサイクルを回し続ける事で、経営をよくしようという考え方ですね。

 

しかしこれを、一歩進めると、問題意識がなければこのサイクルは始まらないと思いませんか?
いってみれば、PPDCAでしょう。
もちろん、初めのPは、Problem(問題)のPです。
流行りのPPAPみたいで面白いじゃないですか(笑)

 

実は、経営者に必要なスキルの一つは、問題発見能力なのではないかと思っています。
たとえば、なんとか今年の業績は黒字化できた、来年も頑張ろう!ちゃんちゃん。
ではなく、年度末、営業が頑張ったから何とかなったけど、無理やり頑張らなくてもできない方法はないか?
と探る必要性を感じる問題発見能力です。

 

なぜ経営を勉強しないといけないと思ったか。
まずはそこを探る訓練をすることから、経営者としての第一歩が始まるのではないでしょうか。

 


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  1. 2017年 1月 14日