事業承継って何ぞや?っていう話、考えれば考えるほど難しい。
で、答えはあるのか?というと微妙な気がします。
ただ、一つ言えることは、後継者が親の会社を継ぐことで、親が生きてきた価値を生み出す事が出来る、という側面はあるのではないでしょうか。
だからと言って、絶対継ぐべきというわけではありません。
ただ、継ぐという事は、親の人生を左右するほどに大きなことではないか、と最近考えるようになりました。
私の著書です。
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親の会社を継ぐというのは、親が起業し、やってきたことを肯定することと言えます。
きっといろんな事情があって起業し、あるいは親もその前の代を引き継ぎ、現在に至るのかと思います。
そんな事業を、後継者に継いでほしい、と考えるのは自覚的であれ、無自覚的であれ、自分のやってきたことを認めてほしいと思っているのではないかと思います。
誰かに認めてほしい。
そのもっとも強い衝動を持つ相手が、子どもだったりするのではないかと思います。
先代は、自分の価値を事業で表現したかったのです。
その価値を子どもが会社を継ぐことで、証明したいと考えています。
結果、子どもが親の会社を継ぐというのは、親が生きてきた生き様を認め、社会にそれを証明している状況ではないかと思うのです。
そういう意味では、継ぐという行為をやり切ったのであれ、そうでないのであれ、継ごうという意志を持ち、行動に移した時点で、親を生かしていることになるんじゃないかと思うのです。
そういう意味では、後継者は先代の人生の価値を左右するカードを握っているといえそうです。
このカードをどう切るかは人それぞれですが、そんな意味のある物という認識を持たれてみてはいかがでしょうか。
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