後継者

親の会社を継ぐときのコツ

先日、縁あって、あるキャッチコピーを作るセミナーに参加してきました。
考えてみれば、「売れる文章術」的なセミナーには何度か参加してきましたが、キャッチコピーそのものを作るセミナーは初めてです。
とはいえ、売れる文章を書くのと大差ないでしょ、とおもうと今までは気づかなかった部分の検証が必要なことがわかりました。
これまで、「キャッチコピーのつもり」でかいたものも、圧倒的に重要な要素が抜けていることに今更ながら気づかされたものです。
たった2時間のセミナーでこれです。
コツを知るというのは大事なことなんだなぁ、と改めて感じさせられました。

親の会社を継ぐコツ。
これも知っているとずいぶん楽になるんじゃないでしょうか。

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親の会社を継ぐのに、シンプルなコツというのはあるのでしょうか?
これを知っておくと、ずいぶん楽になるという事はあるのでしょうか?

もしあるとしたらそれは、会計の知識でしょうか?
それともより深い商品や技術の知識?
法律や交渉術?

どれも大切だけど、ちょっと決定打にかけます。

じゃあ、人を操る技術?

なんだか怪しくなってきましたね。
もはや黒魔術の世界か!?って感じです。
けど、多くの後継者は、この「人を操る方法」が知りたくて仕方がないのではないでしょうか。

きっと多くの後継者が望むのは、こんな状態じゃないでしょうか。
親が自分の言う通り、自分のサポートをしてくれる環境。
ひとたび号令を発すれば、自分の思い通り動く社員。
周囲の誰もが自分を尊重し、自分のいう事に常に注目している状態。
なんだか気分よさそうですね。

私も随分そんな方法を探しましたが、なかなか思うような方法はありませんでした。
自分が何の仕掛けもしない限りは、こんな状態は訪れません。

 

逆に言えば、ちょっと仕掛けをすると、これに近い状態をかなりの確率で作ることはできなくはないと思っています。
もちろん、再現性が100%とは言いません。
出来ない会社ではできないこともあるかもしれません。

ただ、一つ、大事なことがあります。
それは、後継者自身のガマンというか、胆力が試されるシーンが何度か訪れるという事。
その時に、信念をもって自分を貫けるかどうかが試されます。

 

後継者にとって理想的な状態を創り出すには、いくつかのステップがあります。
①社員の話を聴き
②親の話を聴き
③自分の考えを話す
この順番です。

まずはお試しとして、①をやってみてください。
「いやいや、俺はいつも社員の話を聴いているよ」
というかもしれません。
しかし、それは、相手の話を遮ったり、自説を相手に説得したりしていたら聴いている事にはなりません。
相手のすべての話をまずはいったん受け入れる。
この姿勢が結構大事です。
念のため言っておきますが、相手の言いなりになる、という事ではありませんよ。

次に、可能であればやってほしいのは、親の話を聴く、とういうこと。
これも、議論をしてはいけません。
きっとはじめは、後継者であるあなたに対して攻撃的なことを言う場合もあるでしょう。
しかし、そこは謙虚に受け入れつつ、じっくり話を聴きます。
反論せずに聞く自信がなければ、その時が来るまで、少し時間をおいてもらってOKです。

しかし、①をしっかりやった後だと、きっと後継者にとってとても大きな安心感があるはず。
安心感は、様々なリスクの許容度につながりますから、以前より、親の言葉にカチン!とくる割合が減っているはずです。
自分の心の中では、以前は親が優位であった状態が、だんだんと自分が優位になり、余裕が出ているのではないでしょうか。
そうすると、親への過剰な反応が減り、許容度が増すのです。
これが、人としての成長です。

 

そして、完全につながった社員さんに、自分の考えを話してください。
繰り返し、繰り返し、耳タコなくらい繰り返します。
気が付けば、社員さんはあなたの代弁者となり、同じ言葉をあちこちで話すようになります。
ここまでやれば、ちょっと振り返ってみてください。
冒頭の、後継者の方々が望む世界を。

親が自分の言う通り、自分のサポートをしてくれる環境。
ひとたび号令を発すれば、自分の思い通り動く社員。
周囲の誰もが自分を尊重し、自分のいう事に常に注目している状態。

いかがですか、かなりいい線言ってるんじゃないですか、この時点で。

 

親の会社を継ぐ技術は、言ってみれば、親を含めたそこにいる登場人物との絆を作る技術です。
仕事そのものも、あるいは時代遅れで改革を進めていく必要があるかもしれません。
しかし、その改革を進めるのも人です。
誰もついてこない状況で、会社改革などできるはずもありません。

この優先順位を意識すれば、きっと、うまくいきます。
そんな、会社を継ぐコツをセミナーや書籍を通じてお伝えするのが私の使命。
もし、悩んでいるなら、お話ししましょう。

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Amber AvalonaによるPixabayからの画像

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