後継者

後継者が語る「俺は大変なんだぞ!」というコメント

本を出版したり、YouTubeで動画を公開したりしていると、
色んなコメントやメッセージを頂いたりします。

ごくたまーにあるのが、
「お前の言ってることはぬるい」
っていうご意見。

その裏側にある心理についてちょっと考えてみました。


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親の会社を継ぐ技術

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私は本を書いたりYouTubeで動画を出したりしてますが、
特定の誰かに対してメッセージを発しているわけではありません。
あくまで一般論から抜け出せないのが、マスに対しての情報発信ですね。

一方で、同じ後継者でもおかれたシチュエーションは様々です。
「親の会社を辞めたい」と思っている後継者の中でも、いろんな人がいるわけです。

たとえば、親の意向に沿いたいけど、自分の能力の限界を感じている人がいたり、
そもそも親のいう事なんて聞きたくない、
親の事業そのものが気に入らない、って人もいます。
また、親の意向をくんで一緒に仕事をし始めたけど、親の自分への仕打ちが許せない、
なんていうこともあるかもしれません。

なんにせよ、100人いれば、100人の「親の会社を辞めたい」があるわけです。
そしてその100人分の情報発信はマスに向けてはできない。
当たり前の事ですね。

世の中のほとんどの人は、そんなことわかっています。
当たり前です。
けど一部の人が、そのことはわかってはいるけど、収まらないんでしょうね。
強い口調で、ののしるようなコメントをいれたりすることがあります。
お前に何がわかるんだ、
そんな生易しいものじゃないぞ、と。

そんな批判をしたところで、その当人は何の得もしないのですが、言わずにはおれないわけです。
なぜならば、やっぱりそういう自分の本質を理解してほしい、という思いが強いんじゃないかと思います。
みんなはわからない苦しみを、自分はもっているんだぞ、と。

実はこの状態でいると、やっぱり現実社会との折り合いが上手くいきにくくなることが多いと思います。
周囲の世界に、怒りまくってる状態なんだと思います。
台風や事故で電車のダイヤが乱れて、その怒りを駅員さん鈍るける人と同じ心理ですね。

「俺は、大事な仕事があるのに、どう落とし前つけてくれるんだー?」という人と、
「俺は、大変な時にいているのに、どうして理解してくれないんだー?」という人という共通点。
どっちも、自分の状況を理解してもらいたい、自分を重要視してもらいたいという事なんだと思います。

ある意味かまってちゃんなんです。
そんな社長、嫌じゃないですか?
そんな部下も、嫌じゃないですか?
そんな嫌な人になってるから、事業承継も上手くいかないんじゃないでしょうか。
後継者としての仕事って、実は、人として成長するとグッとやりやすくなります。
他人に怒りを振りまくフェーズを、「気にしない」となれるようになるといいんじゃないかな、と思います。

 


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