同族経営の世襲後継者。
こういう立場にいると、どうしても孤独になりがちです。
モヤモヤした気持ちを共有できる環境がないのです。
今回、ある方からブログへのご感想をいただきました。
パッと見、上手くいってる親子間の経営の継承。
しかし、ある時突然体に不調をきたします。
その過程では、自分でも気づかなかったストレスがあったのかもしれません。
私の著書です。
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
このようなブログをやっていると、時折印象的な感想をいただくことがあります。
その多くは、「自分の事を見られているかのような内容で驚いた。」というものです。
もちろん、決して私があちこちでストーカーをしてるわけではありません(苦笑)
それだけ、パターン化された悩みがそこにはある、という事です。
今回頂いたご感想は、文面からすると表面的には理想的な親子経営だったようです。
しかし、それがある時突然、後継者のかたが心身の支障をきたしたという内容でした。
プライバシーに配慮し一部改変しておりますが、ご本人の許可を頂けましたので、その感想を掲載させていただきます。
いつもブログを楽しく拝見させて 頂いております。
私は数年前家業を継ごうと決心し、東京の大手企業を辞め実家に転職致しました。
実家の仕事は順調に習得出来、父である社長にもとても良くしてもらっておりました。
また、給与待遇なども全く不満はありませんでした。そんな中、数か月前から突然仕事中に塞ぎこむことが多くなり、ついには会社に行けなくなってしまいました。
医師に適応障害と診断され休職をしている状況です。休職開始当時、自身の苦しみはどこから生じているのか自分でも全くわからずに、あらゆる文献やサイトを覗きましたが何も得ることは出来ませんでした。
そんなとき田村様の書かれた 「誰も言わない「親と働く」という事の本質」 という記事を読んで頭を殴られたような衝撃を受けました。
そこには自分の抱えていたモヤモヤが全て言葉で表現されていました。また他の記事を全て拝見させて頂きましたが まるで私のことをそのまま記事にされているのではないかと勘違いしてしまうほどリアルな内容で読みながら涙を流したこともありました。
今回突然メッセージを送らせて頂いたのは 率直に田村様にお礼を申し上げたかったからです。
家業を継ぐという特殊な環境における後継者の気持ちをここまで代弁して頂きありがとうございます。田村様の文章を拝見してから、真に自分自身と向き合う事が出来るようになりました。
私のような後継者は全国に何千何万人といるかと思います。
そして、田村様のブログはその後継者たちの心の支えになっているはずです。
今後の更なるご発展とご活躍をお祈り申し上げます。
ご感想ありがとうございました。
このブログを書き始めるにはそれなりの覚悟が必要でした。
私など、足元にも及ばないほど深い悩みを持っている方はごまんといる事は容易に想像できたからです。
実際に、親子で勘当寸前なんて言う話もありましたし、それこそ文章にするのもはばかられるような修羅場もあります。
そんな方々に何をお伝えできるのだろうか。
それでも、やるべきだと感じたのは、ある方の言葉があったからです。
その方はおっしゃいました。
「世の中に似た人はたくさんいる。
しかし、全く同じ人生体験をした人は二人といない。
その経験を世の中のために活かさないのは、世界の損失だ。」
そんな言葉に背中を押され、このブログを始めました。
心の状態が良くない人にとっては、泣くことは浄化の一つだと言われているそうです。
たとえ、一人でも、二人でも、世の中に影響を与えることができたとすれば、これほどうれしい事はありません。
その輪を広げていくために、心を新たにがんばっていきたいと思います。
ネットワークの向こうにいるであろう、幾千もの同じ境遇の方々に小さなヒントでもお届けできるように。
ともに、歩みましょう!
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