後継者

天外伺朗さんの事業承継感

天外伺朗さんってご存知ですか?
私はこの方の本や考え方が大好きで、色々と読ませていただいています。
ビジネスの世界では、現在はホワイト企業の表彰に関わっておられたりします。
過去を紐解くと、SONYの役員を務めておられた時期があり、ロボット犬AIBOや、CDの開発に携わった方です。

この方がメルマガに事業承継感を書いておられたので、引用します。


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。

親の会社を継ぐ技術

親の会社を継ぐ技術

 

 

 

 

 

 

 

 


 

以下、天外伺朗メルマガより。

 いま、世の中では、

事業承継でも、

ソースの引継ぎでも、

団体の長の交代でも、

「私がやりたい」と、

熱量が高い人に引き継ぐのが自然です。

熱量が低い人に

引き受けてもらうように説得するのは大変ですし、

やる気のない人にやってもらうわけにいかないので、

これは当然でしょう。

議会制民主主義は「立候補」により

議員が決まるので、

やはり「熱量」中心です。

いま天外は、

ガソリンエンジンとモーターと

両方備えたハイブリッドカーのモデルで、

人間心理を説いています。

ガソリンエンジンに相当するのが、

「シャドーのモンスター」であり、

「自己否定観」に基づく

「怖れと不安」による強力な推進力を発揮します。

いまの社会では、

ほとんどの人はガソリンエンジンで走っています。

一方のモーターに相当するのは、

「真我(アートマン)」であり、

「無条件の愛」に基づく「融和力」、

「共感力」という推進力になります。

アメリカ・インディアンは、

「聖なるパイプ」を授与して

長老を引き継ぎますが、

「私を長老にしてくれ!」

という熱量の高い人には渡しません。

ガソリンエンジンでブイブイ走っている人は

長老にはできないのです。

企業でいえば、

売り上げ、利益、

規模拡大がテーマの

オレンジの時代には、

熱量の高い人に

引き継げばよかったのですが、

これからの時代はむしろ

モーターで走っている人の方が、

経営者にふさわしいでしょう。

さして、熱量が高くはないけど

モーター(真我の推進力)で走っている人に

バトンを渡すのは、

いままでのように

事前の根回しではうまくいきません。

皆で話し合っても無理でしょう。

本人に話しても、

拒否されるでしょう。

新しい時代の事業承継は、

新たなる工夫が必要になりそうです。

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天外さんの著書を読まれてない方が見ると、なんのこっちゃ?って感じかもしれません。
私なりに感じたポイントは、「恐れと不安」を行動の源泉としている人は、これからのリーダーには難しいとおっしゃっているところ。

実は、私たち後継者、この怖れと不安に陥りやすい。
具体的に言うと、後継者の多くは、世間で言われがちな
「バカ息子」になりたくない、という思いがとても強いのではないでしょうか。
二代目と言えば、ボーっとしたボンボンというイメージを払しょくしたいがため、熱意をもって頑張るわけです。
ただこれは、天外さんの言うところのガソリンエンジンのエネルギー。
モーターのように静かに、スムーズに回るには、そういったコンプレックスを厳選するのではない、愛であったり、喜びを活動の源泉とすべき、と言っているのではないかと感じています。

じゃあ、どうすればいいの?って話ですね。
実はここが難しい。

まずは私たちがそういった、不安や恐怖からの行動になっていないかを確認することから始めるのが良いかと思います。
行動を決定するために自分に問うてみます。
その行動は、「不安や恐怖から来るものか?それとも喜びから来るものか?」と。

世間体や体面を保つためにやるなら、不安や恐怖からですね。
面白そうでワクワクするならば、喜びから。
この仕訳をするだけで、自分の行動原理がよくわかってきます。
分かりさえすれば、あとは徐々に自分との対話をして、不安や恐怖からの行動を喜びからの行動に変えていく工夫をしていくことではないかと思います。
けっして、ある日すぐ変われる、というものでもありませんので、気長に取り組んでまいりましょう。

 


私の著書です。

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親の会社を継ぐ技術

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