自分はメンタルが弱いと思っている後継者の方へ

自分はメンタルが弱い。
そう思っている人は、意外と多いと思います。
実はそれは後継者に限らず、経営者だってメンタル弱いなぁという方、結構いらっしゃいます。
私自身はどうかと言えば、正直かなり弱い方だと思います。
傷つきやすいです。
けど、幸いうつ病などにどっぷりはまってしまうことはなかったのですが、それは強いからというより心の防御をしてきたからじゃないかと思います。
今日は、メンタルが弱い後継者が、強い行動ができるようになる方法について考えてみたいと思います。

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結論:メンツの問題です

緊張したり、必要な時に強い決断ができない理由

メンタルが弱い、という言葉、よく耳にします。
しかし、具体的にはどう弱いのか、というと案外人によって状況が違うように思います。
例えば…

・人前に出ると緊張する
・誰かに責められると凹んでしまう
・自信を持って行動できない
・常に不安を持っている
・自分の判断が正しいかわからない
・人に責められると傷つきやすい

など、色んなパターンがあるのではないでしょうか。

ただ、これを総合的に見ると、恐らくほとんどの場合で「自分のメンツが傷つくことがいや」という事なのではないかと思います。
人前に出ると緊張するのは、自分の中で人までのパフォーマンスに対して否定的な評価をしがちで、その水準を超えなければ他者からの評価を受けられないと感じているから。
自信を持って行動できないのは、結果が出なかったときのメンツを気にしてしまうから。
常に不安を持つのは、成果が出ずに自分の評価が下がるかもしれないと考えているから。
自分の判断の正誤を疑うのは、皆に受け入れられるかどうかが心配だから。
人に責められて傷つくのは、人からの評価に依存しているから。
こうやって見ると、自分のメンツを維持したいという強い願望があるから、私たちの行動の幅を狭めているように思います。

シンプルに「覚悟」をすればいい

冷静に考えてみると、メンツを失ったところで、現実的な問題というのはさほど発生しないのではないでしょうか。もちろん、自分の元から去っていく友人もいるかもしれませんが、そういった人間関係は新陳代謝が必要ですから、それはそれと受け入れればいいのです。ちょっとバカにしたような目で見られてるような気がするとか、色んな不快感はあるでしょうが、そういったことが起るだろうな、けどそれをちゃんと受け入れていこう、と覚悟さえすれば案外乗り越えられる試練である場合も多いようです。捨てる神あれば救う神ありと言います。いえ、そもそもそんなことで去る友人は、はたしてその程度の関係だったと言えるのかもしれません。

とはいえ、いきなり「批判を覚悟せよ」といったところですぐに受け入れられるものでもないでしょう。
気が弱いと自覚している人の多くは、私自身そうなのですが人から見放され、ひとりぼっちになることをとても怖がっているのではないでしょうか。
そんなとき、「大丈夫」と自分に言い聞かせます。
これは、一回ですっかり変わるとは言いません。メンツを守ろうという思いが浮かぶたび、まずはその感情をしっかりと受け止め、味わってみます。
そのうえで、大丈夫、と意識の中で恐れる自分を観察しながら言い続けます。
意識にわく→大丈夫と知る のサイクルを筋トレのように日々繰り返すことで、だんだんと気にならなくなってくるはずです。

こういった思考が現われるのは、自分自身が「こう見られたい」とか、「自分はこうでなければならない」という思い込みが強い場合に多いと思います。
親の会社を継ぐ後継者の場合、「自分は後継者だから、後継者らしくしなければならない」とか考えがちですがそんな理想像は一旦忘れて、言ってみれば「自分なんてこんなもんだからしょうがないじゃん」と開き直るぐらいでもいいかもしれません。なんにせよ、欠点がるあのは当たり前なんだから、それがない自分になろうとしなくてといいという前提で物を見ることができれば、基本的にはそんなにメンタルの弱さを意識しなくなるように思います。

私がやってきた心の防御の問題点

他責にすると問題解決の糸口が見えなくなる

じゃあ、私がこれまでどんな風に心の防御をしてきたかをお話しします。参考にしていただくものというより、反面教師としていただきたい事例です。
私は、批判的な言葉や、自分にとって都合が悪いことを、そのまま受け取らず「誰かのせい」にすることで自分の心を守ってきました。
例えば、こんな感じです。
今一つ業績が振るわないのは、口うるさく反対する親(先代)のせいだ
営業戦略がしっかりできないのは、ちゃんと従わない従業員の問題だ
会議が時間通りに始まらないのは、従業員の意識の問題だ。
そもそも親が家業を持つ家庭に生まれたのが不幸の始まりだ。

これ冷静に見ると、「なに人のせいにしてるんだよ」となるんですが、しんどい時ってやっぱりそういうわけにはいかないんです。
自分が不幸の主人公になったみたいな感じで、けど、自分のせいじゃなくて(つまり誰かのせいにする)、という状態。
けど、こうやって誰かのせいにしているうちは、何も変わりません。

もし何年も、今の境遇がツラいと思いつつ変化が起こらないとしたら、自分が動くのではなく、自分のせいではないから誰かが動いてくれるべきだ、なんて考えているのかもしれません。

他人の問題ではなく自分の問題であることを認めよう

ここで大事なのは、痛いからと言って問題を直視しない状態を抜け出さないと、という事です。
問題を直視しない状態というのは、自分が苦しんでいることをあたかも他人の問題であるかのように考えることです。
ノーベル平和賞に複数回ノミネートされている心理学者のトマス・ゴードン氏は、問題所有の原則という事を説いています。
それは何かというと、問題や不都合を感じている人が、自ら問題を解決すべきである、という事。
後継者の立場においては、今の立場がツラいとか、思うようにいかないと考えているのは後継者自身です。
そんな自分たちが、行動を変えることで状況を変えるという考え方が何より重要なのです。

だから、メンタルが弱いと自分のことを感じているのであれば、メンタルが弱いことを言い訳にせず、メンタルが弱いなりに前に進む方法を考えるべきなのです。
別にメンタルが強くなければ後継者が務まらないというわけでもありません。
大事なのは、メンタルが強かろうが弱かろうが、そんな自分の扱い方を知り、自分なりに一生懸命進もうとすることが大事なのではないでしょうか。

 

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