後継者

過去の選択が今を作る。では未来を作るものは?~後継者は自分の未来を自分で決めよう

現在は何からできているかといえば、過去の行動と選択の結果です。後継者的視点で見れば、あの時、会社を継ぐといわなければ、今もサラリーマンを続けているかもしれません。逆に、あの時、会社を継ぐと決めたから今、あなたは会社の後継者として仕事をしているわけです。

ただ、後継者の話を伺うと、「なんとなく親の会社に就職した」という話が結構多いと思います。それは、就職先を自分で決定しない、という選択をした事なのかもしれません。


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親の会社を継ぐ技術

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「現在」という世界が、過去の自分の選択と行動でできているとすれば、未来は何からできるか?という問いの答えもシンプルです。
未来は、あなたの現在の選択と行動から作られるのです。
これは、会社の経営も全く同じだと思います。

 

過去の選択と行動が、今の会社を作り上げてきました。さかのぼってみると、創業者が何かしらの商品を手にしたか、世の中の問題に目が留まったのかもしれません。あるいは、より便利な社会を作るヒントをつかんだのかもしれません。その発想が起点となり、資本金(かつて株式会社を作るには1,000万円の資本金を集めなければなりませんでした)を集め、役員を集め、会社を作ったわけです。

何の苦労もなく、会社を発展させることができた創業者などきっとほとんどいなかったでしょう。銀行で借り入れを申し込めば、若い行員に見下されるような目で見られたかもしれません。商品を売り込んだ先では、「そんなもの売れるはずがない」と指をさされて笑われたかもしれません。

それでも、創業者は、あきらめる事ではなく、会社を発展させることを選択し、そのための行動をとりました。その行動は、常に正しかったか?と聞かれれば、恐らく失敗も多かったでしょう。壁にぶち当たるたびに、軌道を修正しながら前に進んできたのだと思います。

これがあなたの会社が、そして先代が、たどった道です。何度も選択を余儀なくされ、その選択に従って行動してきた結果がまさに現在の会社でしょう。

 

では、後継者はどんな選択をしてきたでしょうか。これは人によって随分と違うのではないかと思います。ただなんとなく、親の会社に勤め、壁を感じるたびその壁に背を向けてきた人もいるでしょう。一方、常に壁にぶつかり、つまづきながらも前に進もうとした人もいるかもしれません。その選択が、今のあなたを作っているわけです。

さて、今現在もまた、後継者の前には選択肢が提示されています。
今のままでいいのか。
それとも何らかの変化が必要なのか。

後継者の仕事は、今まで通りの仕事を今まで通りこなすことではない、と私は考えています。そこに壁が立ちはだかることはほとんどない、一見平和な状態でしょう。しかし、ある人は言います。
「壁を感じないという事は、前進していない証だ。」と。
そういう視点で考えると、平和な状態というのは、望む未来を選択しない、という選択をしている可能性もありそうです。

そう、私たちは、いとも簡単に未来を自分で作るための選択を放棄してしまっているのです。

パーソナルコンピューターの父と呼ばれる、アラン・ケイという方は、こんな言葉を残しているそうです。

未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ

さて、あなたは、どんな未来を発明しますか?

 


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