後継者

辞める、追い出す、ついていく、の他の選択肢  後継者のひとり言

会社で親子で経営していて、今一つしっくりこない。
そんな時、WEBで解決策を検索する人というのは非常に少ないようです。
実はこのブログ、親子経営での様々なキーワード検索で割といい位置に検索結果が表示されます。
しかし、アクセスはほぼ横ばい。
どうやら、そんなことでネット検索する人はあまり多くはないようです。

どちらかといえば、突発的に起こる”事件”というより、じわりじわりと重くなるものだからかもしれません。
あるタイミングで我慢の限界が来たとき、必死になって解決策を探す。
そんな問題なのかもしれません。


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たとえが適切かどうかはわかりませんが、よくこんな話がでてきます。
ゆでガエルの話です。
徐々に温度を上げていくとカエルは逃げるタイミングを失う。

実は、後継者や二代目経営者が接する状況というのも、これに似ているのかもしれません。
ある日突然、先代とぶつかるという突然に起こる事件ではない。
どちらかといえば、じわりじわりとしみ込むように、肩にのしかかるストレス。
気が付けば、結構きつい状況だった。

 

しかし、後継者自身は「そんなもの」と考えている事が多いのでしょう。
そう考えている以上は、その状況を変えるという選択に考えが及ぶことは少ない。
当たり前に親子の衝突があり、当たり前に悩み、当たり前に頭を抱える。
いつかは状況も変わるかもしれない。
そんな風に自分を納得させて、前向きにがんばろうと決意を新たにする月曜の朝。

 

私もそんな時期が随分ありました。
しかし、今の先代世代、元気なんですよ(笑)

私の父も、一時、体調がすぐれない時期がなんどかありました。
一番大きかったのは、リウマチで身体を動かすのも大変だった時期。
「もうワシは、仕事ができないかも。後は頼んだぞ」
なんて弱音を吐くので、そのつもりで考えてました。

 

車も大きめのミニバンに買い替えて、
会社のなかも先代がいない前提に組み替えて、
まあ、ゆっくりしなさいよ、なんて考えていたわけです。

しかし、奇跡的に回復。
それは有難いのですが、そのとたんにすべてがリセット。
また元の状態に戻っていくわけです。
あらあら。

 

まあ、そんな事を何度か繰り返していると、だんだんと
「俺って何なの?」
という思いが沸き上がるわけです。

 

あとを継げといわれて、そのつもりになった。
けど、一向に継がせようとしない。
たいてい、理由は私が頼りないというもの。
ああ、自分って、そんなに使えないやつだったんだ、と思い込む。

後は頼んだぞ!といわれて、よっしゃー!と気合入れると、
「あ、やっぱり任せられん。お前はまだ半人前だから」
と話は元に戻る。

 

行きつ戻りつを繰り返してると、段々とバカバカしくなってくる。
後は頼んだぞ!といわれても、「あ、そ。お好きにどうぞ」となるわけ。
リレーに例えると、第二走者の私がバトンを受け取ろうと待っているところを、先代がバトンをもって走り抜ける感じ。
なんとも滑稽な話なんですが、私は置いてけぼりです。

後継者の立場としては、ま、オヤジの会社だし、と強く言えないところもある。
そんなこともあって、次第にオヤジが気のすむまでやればいいじゃん、と投げやりになる。
けど、ふと思うわけです。
まあ、オヤジはせいぜいあと10年とか20年。
自分の人生はそれよりもっと長い。
オヤジが死んだ後が大変じゃん、となる。

で、オヤジのバトンを追いかけて行って奪い取ろうとする。
オヤジも必死に抵抗し、もうぐちゃぐちゃ。
そこでオヤジの会社を辞める人と、オヤジを追い出そうとする人と、オヤジの影に隠れてついていこうとする人という大体三つに分かれる。

 

この三つのどれをとっても、後継者の立場はあまりよろしくなくなるケースが多い。
辞めたらやめたで後ろ指さされる。
追い出したら追い出したで、後味は悪い。
オヤジの影をついていっても、自尊心は傷つきまくり。
まあ、すべて丸く収まる話っていうのは、けっこうレア。
だから、何かしらのストレスを抱えざるを得ない環境でビジネスと向き合っていく。
これが二代目の宿命なのかもしれません。

事実関係はそうそう変えることができないとすれば、変えられるのは事実のとらえ方です。

 

私、実は、未だ後継者であることにコンプレックスを感じてます。
だからこそ、何かをやり遂げたい、という思いはあるわけです。
ちいさくまとまりたくはないというか、そんな感じ。

実は、このブログを読んでくださっているあなたも、そんな思い、持ってらっしゃるんじゃないでしょうか?
もう二代目のボンボンなんて言わせない!的、あり得ない結果を出したいと。
たぶん、今のまま、食いつなげばいい、逃げ切ればいい、と思っているわけではないのではないでしょうか。

先に示した三つの選択し、オヤジの会社を辞めるか、追い出すか、ついていくか。
ここに一つ、オヤジがついてくることができない世界を作る、ってのを追加してみてはどうかな、と思っています。
それはそれで大変なんですが、俄然楽しそうじゃないですか。

親をこえるとよく言いますが、踏み台にしたっていいんじゃないですか。
ずっと踏みつけられてきたんですから。
おっと、言葉がすぎましたね・・・(;^_^A


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