後継者に限った話ではありませんが、経営上、多くの経営者が気にされていることがあります。
それは、
これから先、経営環境はどうなっていくんだろうか・・・?
というものです。
確かに、これからどういった方向へ舵を切るのかを考えるために、未来予測は大事なのかもしれません。
しかし、本当に大事なことは、すでに分かっているのではないでしょうか?
私の著書です。
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未来を知りたくなるのは、人間の習性かもしれません。
今後経営環境がどうなるか?という問いを立てる経営者、後継者は少なからずいらっしゃいます。
これからどのような戦略を立てようか?という考えの参考とするつもりなのであれば、それは確かに大事なことだと思います。
しかし、動くべきか、動かざるべきか、という判断であれば既に必要な情報はすでに手にしてるはずです。
それは、これから数年のスパンで、
会社の利益は、今後あがるだろうか?下がるだろうか?
といった事だけわかっていれば十分なんです。
少し乱暴な言い方に聞こえるかもしれませんが、今ほとんどの業種において、利益率が下がってきています。
あるお客様においては、「良かった時期の半分」とおっしゃっていました。
つまり、同じだけ働いて、売り上げは同じくらい確保できるかもしれませんが、経費を引いた後に残る粗利益は過去の半分。
これでは、未来に向けた投資もできるはずもなく、今は何とかコストカットで対応しています。
もちろん、世の中には景気の変動や、季節変動もあります。
売上高が上がったり下がったりすれば、利益額も当然変動します。
気を付けて見て頂きたいのは、それが今だけのことで、今後改善する見込みがあるかどうかです。
今だけをしのげば、将来にわたって良くなる、という事であれば今のまま頑張ればいいでしょう。
しかし、そうでないとすれば、選択肢は私の思いつく限りは2つです。
一つは、今までの何倍も働く覚悟をすること。
もう一つは、事業を根本的に変革する行動を始めることです。
なぜ、人は未来予測をしたがるかといえば、どうやら「自分たちが今のままでよい」という根拠を一生懸命探すため、という事が多いようです。
例えば、新聞販売店は、ネットで人がニュースを読み始めた時点で、新聞販売というビジネスが難しくなるのはわかっていたはずです。
街の小さな書店は、大規書店が次々とでき始め、コンビニが雑誌を扱い始め、Amazonが相応の影響力を持ち始めた時点で、生き残りが難しいことはだれの目にも明らかでした。
それでも、状況の変化への対応を打ち出した企業と、そうでない企業があったというのが現実です。
多くの場合、未来予測の多くは当たるも八卦、当たらぬも八卦です。
毎年年初の経済予測がいい例で、専門家がそれらしく語りますが、その正誤を評価している人はあまり見かけません。
世の中で何が起こるかは予測できないのです。
確実にわかることは、あなたが何を起こすかです。
コントロールできない問題に不安を抱えているよりかは、動き出したほうが健全だと思いますが、いかがでしょうか。
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