先日ある方がこんなことをお話しされていました。
「いつでもやめられることは簡単に始められる」
逆に言えば、家業を持つ親の会社を継ぐというのは、対極なる選択かもしれません。
一度始めたらなかなかやめられないことに対して突き進むには、それなりの勇気と覚悟が必要となります。
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今すでに、親の会社の跡継ぎ・後継者として働いている人に聞いても、割と多いのが、
「物心ついたころには、親の会社に勤める以外の選択肢はあまり考えられない状況だった」
という状況です。
すごく乱暴な表現をすると、
「なんとなく、親の会社に入った」
という事になると思います。
つまり、積極的に選択した状況とは言えない、という事です。
一方、親の会社に入る前に、「それも選択肢の一つ」として考えた方は、その決心をするのには割と勇気がいります。
そこには三つの理由があって、
①多くの同級生とは違う道を歩むことになる
②最終的には経営者として会社の全責任を負うことになる
③一度その道へ進むとなかなかやめることはできない
という重い思考が後継者・跡継ぎのあたまにはうず巻きます。
逆に言えば、普通の人は、
①みんな選ぶ会社は違えど、サラリーマンという同じ環境に身を置く(仲間がいる)
②出世はしたいけど、責任は取りたくないという気持ちは徐々に整理すればいい
③若い家なら転職もやりやすい現状
ということで状況はずいぶん違います。
よく後継者・跡継ぎのことを「敷かれたレールの上を歩む」と表現することがありますが、
ある意味においてそれは正しいのですが、こういった意味においては普通のルートではない、とも言えそうです。
そして、人と違う道を進むというのは、常に「これで正しかったのだろうか?」という思いにさいなまれます。
もちろん、後継者・跡継ぎとして生きる人生が、順風満帆ならそんなことを考えることもないでしょう。
しかし、実際のところは、けっこうな荒波を経験するし、けっこう大変な思いもします。
そんなとき、自分の選択の正しさを疑いがちになります。
さて、本題に戻りましょう。
親の会社に一度関わると、たしかに辞めにくいです。
普通の転職だってまだまだそれを決断するには大きなストレスを感じるご時世です。
そこに来て、親と働くと一旦言っておいて、つまらないからやっぱりやめます、という事はなかなか言いにくいものです。
けど、よくよく考えてみると、実は、親が子どもに対してクビを言い渡すケース、けっこうあります。
それも、いとも簡単に。
まあみなさんの親がそういうタイプの人かどうかはわかりませんけど、親はスパッと子どもの首を切る人の話をよく聞くのに、
子が親の会社をスパっと辞める話は、意外と少ないです。
スパっとやめた人の話がじゃあ、親子の断絶とかになるかというと、だいたい、周囲の古参社員から「戻ってきてくれ」なんて言われるケースをよく耳にします。
きっと、自分にそれなりの自信とか、覚悟がある人なら、普通にやめられるのかな、なんて思います。
逆に言うと、これは親の会社であってもそうでなくても同じなのかもしれません。
なかなかやめられない人は、どんな会社でも辞められない。
そうでない人は、そうでない。
つまり、「辞めたいときにやめられないから親の会社を継ぐのは嫌だ」という人は、自分に自信がないとか、まだ覚悟がつかないとか、そういう状態なのかもしれません。
後は選択の問題で、あえてそういった「後退しにくい場所」に身を置いて、自分の成長を促すと考えるか、
あるいは、そんな不自由な場所には近づかないようにするか、
そんなスタンスで考えればいいのかもしれません。
結論としては、どちらをとってもOKです。
そこに生まれる結果や責任を自分で負う覚悟を背負うなら。
もっとも厄介なのが、覚悟が決まらないまま、周囲に流されて消去法で選択した時かもしれません。
こんな場合は、何が起きても、不満を感じるものなのだと思います。
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