後継者

後継者が難しい勉強を始めると、会社が混乱することもあります。

後継者となると、そのプレッシャーもあり、
会社きちんとしなければならない
という強い思いを持ちがちではないでしょうか。

経営計画、労務管理、法的なディフェンス、
会計の最適化・・・などなど。
こんなことを学び、手を入れていかないのではないか、
そんなふうに考えられる方も多いようです。

確かに、あれもこれもできれば理想的かもしれません。
けど、急ぐ必要はありません。
いえ、急ぐが故の弊害もあるのです。

 

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私も、初めて専務の役割を頂いたとき、
そりゃもう、色々考えました。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ。
自分にはこんな知識が足りない、
あんなスキルが足りない。

 

で、必死で学び、必死で実践しようとします。
すると何が起こるか。
やればやるほど、方々から反発が起きます。

しかも、課題が次から次へとのしかかるので、
次第にできることが追い付かなくなってきたのです。

 

その結果、社内は大混乱。
(そんな憤りの一部は、以下の記事にまとめてあるので関心があれば、
ご覧ください。頑張れば頑張るほど孤立してしまう後継者がとるべき5つのステップ

 

いろんな経験をしてきて、私が感じるのは、
今までなくても不都合のなかったことは、今すぐ変えなくてもいい
という事です。

 

もちろん、中長期的に変えていかなければならない、変えていきたい部分はあると思います。
しかし、一気にやる理由がないのであれば、一気にやらなくたっていいのです。

 

後継者においては、必死に経営とは何ぞや?という事を学び始めている人も多いでしょう。
それはもちろん大事だと思いますが、多くの中小企業は、経営理論ありきというよりは、
肌感覚で最適化を行っている
というのが現実です。

気を付けなければならないのは、大企業と中小企業は違う、という事です。

特に大企業においては、
管理・監督をいかに効率的に行うか?
がテーマになっていることが多いのです。
おおきな組織を、ルールで動かす仕組みを研究しています。

 

私は、小さな小さな組織を、
大企業のようなマネジメントを行おうという間違いを犯しました。
本来、お客様にかけるべき社員の時間を奪い、
社内の整備書類作成に振り向けようとしていたのです。

 

大企業には、管理部門があります。
こういったセクションが会社の管理を一手に引き受け、
社員は顧客への対応より、ルールの順守に熱意を傾ける傾向があるのは、
皆さんも感じておられる部分があるのではないでしょうか。

 

自分の会社をそのようにしたいなら、止めはしませんが、
中小企業の良さを消してしまいそうでなりません。
大企業には大企業のやり方があり、中小企業には中小企業のやり方があります。

小難しいことを学ぶよりまず、会社をどのようにしたいのか。
そこへ向かうのに何ができるのか。
そして、そのために今できることは何があるのか。
これらを書き出し、優先順位をつけてやっていく。
実は、中小企業経営者は理論を学ぶというより、現場で試行錯誤していくほうが、
道を見つけやすいことも少なからずあるのだと思います。

 

まずは、一つ、テーマを決めてやってみてはいかがでしょうか。
そこに関連するスキルやノウハウなら、存分に学んでください。
そして、一つの事が解決できると、どうじに二つ、三つの問題が思いがけず解決するという事はよくある話です。
肩の力を抜いて、始めてみましょう。

今日、今週、今月、どんなチャレンジをしてみますか?

 

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