ファミレスの深夜営業廃止にみる「よそ者」の脅威

ファミリーレストラン、「ロイヤルホスト」が深夜営業をやめるというニュースが出ていますね。
その理由を「携帯電話の普及」という分析をされている記事を見かけました。
これって、実はとっても恐ろしい事だと思うのです。
決して他人事とは言えない話だと、私は感じています。

 

こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

 

ちょうど、ロイヤルホストのニュースが出たころ、世は長時間労働の問題で揺れに揺れていました。
そんな事もあって、深夜営業廃止と労働時間の問題を紐づけて見ていた人も多いのではないでしょうか。
ところが最近の記事では、その理由を「お客さんが来なくなったから」としています。
さらに、なぜお客さんが来なくなったかといえば、「携帯電話の普及」が理由の一つだそうです。

 

さて、ここで注目したいのは、ファミレス経営者はは競合他社として意識するのは、普通に考えて同業界にいる飲食店でしょう。
居酒屋やカフェといった飲食店、飲食を提供するカラオケボックスなんかも競合という意識は持っていたのではないかと思います。
他では、24時間営業で食品を確保できる、コンビニ業界あたりまで対象を広げていたかもしれませんね。
しかし、本当の競合は、全く畑違いの携帯電話だったという結論。
私的には、結構衝撃的にうつりました。

 

もし、本当に携帯電話の普及で客足が途絶えたのだとしたら、事業に対する考え方を少し変えてみたほうがいいかもしれません。
単純に考えると、ファミリーレストランといえば、食事を提供するビジネスです。
しかし、この一件から考えると、少なくとも深夜営業に関していえば、若者が集う場所を提供するビジネスだったという状況のようです。

「私たちは飲食業だ」という視点で、どれだけサービスを拡充したとしても、恐らく、ただ「集う場所」を求めている人には響かない。
そういう意味では、これまであった〇〇業という業種分類にこだわっていては、見えない現実がたくさんあるというように感じられます。

私たちは、私たちの事業がお客さんにとって、どんな機能を提供しているか?という視点でとらえなければならないようです。

 

それを、あなたご自身のビジネスに代入してみましょう。
そうすると、意外な競合が見えてくるかもしれません。
逆に言えば、自分たちの商品やサービスが、もともとの目的とは別のニーズを満たしている可能性もあるでしょう。

事業者側や、行政が決める業種の分類は、お客さんにとっては何の意味もないものです。
しかし、そういうラベルを一度貼ってしまうと、私たちはそのラベルの中でしかビジネスを考えないようになってしまいます。
一方世の中で今大きく羽ばたいている企業の多くは、明確には分類できない企業のほうが多いのではないでしょうか。
ITベンチャーなんて言われますが、どう見ても彼らはIT技術を道具としては使ってますが、IT技術を売っているようには思えません。
こういった視点が、今の後継者にはとても重要です。

業種や商品の枠を飛び越えて、お客様にどんな体験を提供するのか。
そういった視点で考えると、業種の枠の中での最適化を考えるよりも、発想は広がり、何より楽しいですよ。
新しい、業種を作るのが後継者の役割の一つじゃないでしょうか。

先代の目を盗んで、ちょこっとチャレンジしてみませんか?

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