中小企業診断士って、取得するのはけっこう難しい資格です。
中小企業のビジネスをサポートしてくれる立場の士業、いわゆる経営コンサルタントですね。
ただ一方で、この資格保持をしているからと言って、適切なアドバイスができるわけではない。
後継者としては、その見極めは結構大事な部分と思います。
私の著書です。
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まずは私の経験からお話しします。
ずいぶん前になりますが、取引先の保険会社より、中小企業診断士の先生が紹介されました。
色々分析をやってくれるので、お試ししないか?という事でした。
で、実際には、決算書による財務分析をやって終了。
今の財務状況について感想を述べられただけでした。
じゃあどうすれば良いの?という話がない。
たぶん後継者的には、会社をどのようにしていきたい、という思いがあろうかと思います。
売上をどうあげたらいいかとか、
経営理念をどう浸透させればいいかとか、
チームビルディングをどのように進めればいいかとか、
戦略をどのように練り上げればいいかとか。
当時のワタシもいろいろ質問しましたが、残念ながら先生はそれに的確な答えを出すことができません。
後々に感じたことですが、
彼らは売上を上げたことも、
経営理念を浸透させたことも、
チームビルディングしたことも、
戦略作りをしたこともない、
という人が圧倒的なのではないかと思うのです。
まさに机上の空論です。
そして、彼らが資格テストで学ぶことも、少し古めの事が多い。
なにしろ、ある程度の「定説」をベースにするので、どうしても最新の研究をアップデートしているわけでもない。
恐らく、現実的な経営への対処法で言えば、彼らより、定期的にビジネス書を読んでいる私の方が余程使えるアドバイスができるんじゃないかと思います。
ネットの世界でも中小企業診断士の事業承継コラムをたまに見かけますが、ちょっとどうかな…と思う内容も多い。
ただ、そういった「権威」を使うのは、先代を説得するには有効です。
先代は世代的に権威に弱い。
その辺を上手く活用するズルさも、後継者には大事なのかもしれませんね。
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