「これから先はどうなるんだろう?」
「未来に対して、何をどうやればいいんだろう?」
「自分達の業界はどうなるかな?」
最近は、コロナ禍の影響もあって、そんな問いを口にされることが多いように思います。
ただ、こういった方々は、本当は未来を知りたいのではないことが多いように思います。
ある情報を求め続けているのではないでしょうか。
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Contents
自分達の未来の情報はあふれている
受け入れられる未来と受け入れられない未来
そもそも、未来予測などというものは当たったためしがありません。毎年年末には「どうなる20××年!?」なんていう特集を度のビジネス誌もやっています。たくさんの「専門家」が出てきて、様々なジャンルで、様々な論説を繰り広げます。どれもこれも読めばもっともらしいことを書いていますが、参考になるほどの的中率とは思えません。そして読み手である私たちも、あたかも必死に読んでいるようでいて、次の年の年末「あの人の言ってることは当たっていたな」「まったく外れてるな」と検証している人がどれくらいいるでしょうか。また、それを自分のビジネスに活かしている人はどれくらいいるでしょうか。たぶん、専門家の未来予測なんて、「今日の運勢」的な占いとあまり大きく変わらない的中率なのかもしれません。
それでも年末年始にはこぞって「未来予測特集」をするのはなぜかというと、それだけ売れるからです。誰もが未来を知りたいと考えているのでしょう。それは未来を知ることで、カンニングができるからです。みんなが解答用紙を前にテストを頑張っているときに、「未来」という解答集を手に入れたい。そういう思いで、未来を知りたがるわけです。
だからコロナ禍の折だけでなく、もう何十年も前からビジネス誌には「先の見えない時代にどう対処するか?」といった記事が躍り続けていました。だから多くの人は未来を何かしらの形で知りたいとは思っています。ただ、さすがにタイムマシンに乗って未来を見るわけにもいかないので、だいたいの傾向ぐらいしかわからないし、その予測とて100%的中とはいかないのは当たり前です。それでも多くの人は、「〇〇業の未来」とか、「10年後の〇〇」とかいう話にはついつい目を奪われてしまいますし、つぎつぎと違う視点での解説を求めます。たいてい一人の話では満足しないのです。
それは、何をしているかというと、「自分が受け入れられる未来(予測)」を、延々と探し続けているのではないでしょうか。
経営者も後継者も、「時間切れ」になっていないか?
いろんな未来予測をコレクションして、どんな未来に行きつけば、未来予測に関心がなくなるのでしょうか。それは恐らく、「何の変化もしなくても会社も人生も安泰ですよ」という未来予測を聞いたときです。人間の本質として「変わりたくない」というのは本能レベルでの信念です。しかし、周囲の人は、未来は変化とともにやってくると焦らせる。それはなぜかというと、焦らせて自分たちのビジネスにつなげたい人たちがメッセージを発信するからです。そんなメッセージに右往左往して、けど、変わりたくないから「だれか、変わらなくてもやっていけるよ」というメッセージを出してくれないかと待ち続け、探し続けているのです。ビジネスの世界の大物が「未来は今と変わらないから、今のまんまで頑張ろう」と言ってくれれば、きっとその未来に満足するんじゃないでしょうか。
さて、ここで大事なことが一つあります。そういった中で、経営者や後継者がやりがちなのは、「どうしよう?」と悩み続けて結局時間切れになってしまうというのがけっこう多いということです。これは何をしているかというと、「選択をしない選択をしてしまった」ということになります。無意識の選択だけに、ちょっと危ない。
実際のところ、変化しようと決めるのも、変化はせずにやっていくと決めるのも、意識して決めたのであればそれぞれの道で自分のやるべきことを考えますから価値ある決断だと思います。しかし、結局何も選ばず、結果として今までのまんまというのがおそらく一番危険なんじゃないかと思います。
お気に入りの未来を見つけたくなったら
ここまでのまとめ
ここまでの話を少し簡略化してお話しすると、こうなります。
人は変化をしたくない。
とはいえ、周囲では「変わろう!」という号令が聞こえるので、変わらないのは不安。
だけど、どう変わっていいかもわからないし、ならば、誰かが「変わらなくていい」と言っていないか探し始める。
この状態が、「未来はどうなっていくんだろうか?」という不安の正体である可能性は高いと思います。
こういう状態になってしまうと、どんな素晴らしい未来予測も無意味で、「未来も今も変わりがない」という相応に権威のある人の言葉を聞きたい、ということになります。
そうやって安心したいわけです。
そんな自分の安心を探しているあいだに世の中は進み、結局選択する間もなく「今まで通り」の状態でい続けてしまう。
これが世の中の中小企業の多くのビジネスが老朽化する原因ではないかと思います。
未来予測に強い反応をし始めたら
ところで、経営に集中している経営者や後継者は意外と、未来予測という言葉にある程度は反応するものの、さほど強い関心は示さないように思います。それは、なんだかんだ言って、仕事にやりがいを感じている状態かもしれません。周囲の雑音よりも、自分がやっていることに集中しているからだと思います。逆に、「未来はどうなるのだろう?」「未来に合わせてどうしていけばいいだろう?」ということに強い関心がある人は、逆に今やっている事がうまくいっていないとか、集中しきれない状態であるとかそんな背景があるのかもしれません。業界とか産業がおかしくなっているというよりは、自分の会社の運営での問題点を抱えている可能性が高いのではないかと思います。そういった不安を、外的要因に転嫁しようという心の動きがあるのではないかとチェックしたほうが良いサインかもしれません。
いずれにせよ、大事なことは、未来予測が気になる人は、本当に未来を知りたいわけではない、ということを疑ってかかってみたほうが良いでしょう。
また、変わるか変わらないかを、外的要因にばかり依存せずに、自身の意志で決定することの重要性を思いを改めて思い起こす機会ととらえてはいかがでしょうか。
今回のテーマと近いことをYouTubeで短く語っています。
もしよろしければご覧ください。
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