親の会社に勤める後継者って、ボンボンといわれます。
いい所のボンボンといえば、なんとなくお金持ちの匂いがします。
つまり、後継者はたくさん給料もらってる、というのが世間のイメージ。
新人なのに、すごい給料という誤解を受けることもあります。
実際のところはそういう人もいれば、そうでもない人もいるわけで、私はそうでもない人でした。
私の著書です。
私が親の会社に入社したころは、一般の大卒の給料と比べるとかなり低めでした。
大学自体は、一応私立有名大学。
まだ景気のいい時代でしたので、同級生はみんなそこそこ名前の通った会社に就職していきました。
だから、そこそこいい給料をもらってたし、福利厚生も充実してました。
住宅手当とか出たりするんですね。
一方私はといえば、大卒初任給からするとかなり低めの水準。
そして、将来のためといって、可処分所得の半分は積立型の保険に入らされ、それ以外にも積み立てさせられ…
結局、普通に使えるお金って、ごくわずかでした。
意向としては、子どもであり後継者を金銭的に甘やかしてはいけない、ということだったようです。
それは私も理解していたので、それを理不尽と思うことはありませんでしたが、今考えると、何だか懐寂しかった気がします。
給料が安いと感じるのは、物理的に少ないということもあると思うのですが、
もう一つ言えるのは、実額そのものへの不満というより、自分への評価の低さを感じるのではないかと思います。
たんに、お金の問題だけじゃないんですね。
一般社員が辞めるときも、だいたい給料が安いことを理由に上げがちですけど、
その実は人間関係なんていうのがよくあるパターン。
その不満、親である先代にぶつけるのも一考だと思います。
自分はこれだけの業績を上げているんだから、これぐらいは欲しい、というのはアリでしょう。
といってもごり押ししても上手くはいかないので、ちゃんと、相手の話を聴きながら交渉すればいいと思います。
けど、親が逆ギレするとしたら、もしかしたら会社の台所事情は思ったより切迫してるのかもしれません。
となると、無い袖は振れない。
けど、先代はそれを正直には言えないことが多いと思います。
推してはかるべし、という感じですね。
ただ、今の時代は副業というものが一般的になってきています。
実は、社内ベンチャーではないですが、時間を上手くやりくりして、そんな試みをやってみるのもアリかな、と思ったりします。
それがうまくいけば、会社の新たな展開にも寄与します。
会社の今までの流れに沿った仕事と、少し派生した仕事をやっていく。
これってある意味後継者の特権じゃないかと思います。
コッソリとヒミツプロジェクト立ち上げるのもいいかもしれませんね。
私の著書です。