後継者

後継者の事業承継は、制限の中でどれだけ力を発揮できるか?というゲーム

このブログでは、「前提を変えよう」という話を繰り返しさせていただいています。
親子の事業承継の際、後継者の方は、現実を変えようとして、変えられない現実の中で苦しい思いをされています。
先代の態度、会社の経営状態、社員とのコミュニケーションなど。
けど、「そんなもの」という思いを持てると、グッと楽になるはずなんです。


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後継者の言葉で、
・先代が引退すると言いつつしないとか、
・先代が会社のお金の使い方を変えないとか、
・口座や実印を預けてくれないとか、
・いつまでも社員への影響力を持ち続けようとするとか、
・後継者の意見を受入れてくれないとか、
・後継者の言うことを聞いてくれないとか、
・後継者をいつまでも子ども扱いするとか、
それだけじゃなくて、ほとんどの後継者の悩みって、どの会社でも共通してある悩みです。

つまり、逆に言うと、
・後継者だから、尊重されて
・後継者だから、色々任されて、
・後継者だから、自分の言葉にみんなが耳を傾けて、
・後継者だから、会社のお金を自由に使えて、
・後継者だから、好き勝手な経緯をして、
・後継者だから、自分の考えで運営できる、
というのは、まったくの幻想なんじゃないかと思うんです。

世間的には後継者ってこんな感じ、と思われていることと現実は違うんじゃないでしょうか。
逆に言うと、制限がかかっているのが後継者のデフォルトってことです。

つまり、事業承継をする後継者というのは、そういった制限というルールの下で会社を運営するゲーム。
そうおもうと、しっくりくるんじゃないでしょうか。
単に制限があるとなると、いい話ではありませんが、
逆に言うと、会社には歴史もあるし、社員もいるし、顧客もいます。
普通の起業家が持てないものを持っている側面があります。

起業家がクリアすべき課題は下駄をはきつつ、けど彼らにはない課題をクリアする。
これが親子の事業承継の根底にあるものではないでしょうか。

そんな風に見てみると、ちょっと世界が変わって見えませんか?

 

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